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「メンデルスゾーンの世界」にはドイツの文豪ゲーテがメンデルスゾーンをたいそう気に入って可愛がったことも触れられている。なるほど。文学性が高いというのもメンデルスゾーンの音楽の特徴の一つに上げられそうだ。聞く側にも高い知性が要求されている。「賛歌」にしても「エリア」にしても理解するにはこちらがちゃんと勉強する必要があるのだ。当時のドイツのインテリ層にとっては当然のことでも我々がそのレベルに達するのは容易なことではない。正直ゲーテの作品と言ってもファウストと若きウェルテルの悩みしか私は読んだことがない.......
この辺りのある種の敷居の高さが我々にとってメンデルスゾーンの分かりにくさの原因になっているとも言えそうだ。この生誕200年記念ボックスも英語とドイツ語の解説しかついていないが、頑張って読んでみることにしよう。カンタータ『最初のワルプルギスの夜』Op.60はゲーテにちなんだ作品なのでとりあえずここから聞いてみよう。
ゲーテはベートーベンについては高くは評価していなかったようだがメンデルスゾーンはベートーベンの素晴らしさを力説しゲーテは評価を一部改めたようだ。メンデルスゾーンはモーツァルトと比較されることが多かったが自分ではむしろバッハやベートーベンの後継者たらんとした節が伺えて興味深い。
それから「メンデルスゾーンの世界」にはメンデルスゾーンとイギリスとのかかわりについて詳しく、10回の訪英歴について詳細に触れられている。これによると1834年6月にはメンデルスゾーンは父親と一緒に訪英した(4回目)ことになっている。旅行の目的は英音楽界での自分の立場を父親に見せるためであり盛大なレセプションも行われたあるので、だとすればモシェレスによる6月2日の「イタリア交響曲」の1回目の再演も当然親子で立ち会ったと考えるべきだろう。父親が怪我をして8月まで滞在が伸びたことや、その間モシェレス宅にも留まった事なども書いてある。
モシェレスの手紙により1回目の再演を知ったとするOGT240などの記述とは矛盾するのでどちらが正しいかは不明だが、再演したという手紙を受け取ったとたんに突然改訂に着手するというのもやや不自然なので、モシェレスが演奏する再演を自分の耳で聞いてみてから改訂を思い立ったと考える方が改訂の動機としては自然なような気がする。さらに調べてみる必要がありそうだ。
Disc 1〜Disc 3:
・弦楽のための交響曲
ハノーヴァー・バンド(ピリオド楽器使用)
ロイ・グッドマン(指揮)
録音:1992〜1993年、ロンドン、ロスリン・ヒル教会(デジタル録音)
Disc 4〜Disc 6:
・交響曲全集
ツェレスティーナ・カーサピエトラ(ソプラノ)
アデーレ・シュトルテ(ソプラノ)
ペーター・シュライヤー(テノール)
ライプツィヒ放送合唱団
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
クルト・マズア(指揮)
録音:1972〜1973年、ライプツィヒ平和教会
Disc 7:
・『カマチョの結婚』序曲
・『夏の夜の夢』序曲
・序曲『静かな海と楽しい航海』
・序曲『ルイ・ブラス』
・劇音楽『アタリー』序曲
・序曲『フィンガルの洞窟』
・トランペット序曲
バンベルク交響楽団
クラウス・ペーター・フロール(指揮)
録音:1987〜1988年バンベルク(デジタル録音)
Disc 8:
・ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
フィラデルフィア管弦楽団
ユージン・オーマンディ(指揮)
録音:1958年3月、フィラデルフィア
・ヴァイオリン協奏曲ニ短調
竹澤恭子(ヴァイオリン)
バンベルク交響楽団
クラウス・ペーター・フロール(指揮)
録音:1994年1月、バンベルク(デジタル録音)
Disc 9:
・2台のピアノのための協奏曲ホ長調
・2台のピアノのための協奏曲変イ長調
アーサー・ゴールド(ピアノ)
ロバート・フィッツデーレ(ピアノ)
フィラデルフィア管弦楽団
ユージン・オーマンディ(指揮)
録音:1963年1月、フィラデルフィア
Disc 10:
・ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op.25
・ピアノ協奏曲第2番 ニ短調 Op.40
マライ・ペライア(ピアノ)
アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(アカデミー室内管弦楽団)
ネヴィル・マリナー(指揮)
録音:1974年8月ロンドン、CBSスタジオ
・華麗なるカプリッチョロ短調 Op.22
・華麗なるロンド 変ホ長調 Op.29
アンドレイ・ピザレフ(ピアノ)
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
ザミュエル・フリードマン(指揮)
録音:1996年10月、モスクワ放送スタジオ(デジタル録音)
Disc 11:
・劇音楽『夏の夜の夢』(全曲)
アーリーン・サンダーズ(ソプラノ)
ヘレン・ヴァンニ(メゾ・ソプラノ)
インガ・スヴェンソン(語り)
ボストン交響楽団
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
録音:1962〜1963年、ボストン
Disc 12〜13:
・オラトリオ『聖パウロ』(全曲)
ヘレン・クォン(ソプラノ)
エルツビータ・アルダム(アルト)
ハンス=ペーター・ブロホヴィッツ(テノール)
ペーター・リカ(バス)
南西ドイツ放送交響楽団
ヨーロッパ合唱アカデミー
ヨシャルド・ダウス(指揮)
録音:1997年2月、ミュンヘン・フィルハーモニーでのライブ(デジタル録音)
Disc 14〜15:
・オラトリオ『エリヤ』(全曲)
クリスティアン・ゲルハーヘル(バルトン)
ナタリー・シュトゥッツマン(アルト)
ジェームズ・テイラー(テノール)
シビラ・ルーベンス(ソプラノ)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団&合唱団
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
録音:2003年10月31日&11月1日、ライプツィヒ、ゲヴァンントハウス大ホールでのライヴ(デジタル録音)
Disc 16:
・カンタータ『最初のワルプルギスの夜』Op.60(全曲)
デオン・ファン・デル・ヴァルト(テノール)
ヤドヴィガ・ラッペ(アルト)
アントン・シャーリンガー(バルトン)
マティアス・ヘレ(バス)
バンベルク交響楽団
クラウス・ペーター・フロール(指揮)
録音:1997年1月、バンベルク(デジタル録音)
・12のメンデルスゾーンの歌曲集(ジークフリート・マトゥス編曲:管弦楽版)
デオン・ファン・デル・ヴァルト(テノール)
バンベルク交響楽団
クラウス・ペーター・フロール(指揮)
録音:1997年1月、バンベルク(デジタル録音)
Disc 17:
・詩篇第42番『鹿が谷の水を慕いあえぐように』Op.42
ミュンヘン・オラトリオ合唱団
アンドレアス・ハントケ(指揮)
録音:1996年3月ミュンヘン(デジタル録音)
・6つの歌曲 Op.59
ハルヴェステフーデ室内合唱団
クラウス・バンツァー(指揮)
録音:1996年ハンブルク(デジタル録音)
・わが祈りを聞きたまえ
ケンブリッジ・トリニティー・カレッジ合唱団
リチャード・マーロウ(指揮)
録音:1993年3月ケンブリッジ(デジタル録音)
Disc 18:
・弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20
ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団アンサンブル
ロス・ポープル(指揮&Vc)
録音:1996年5月ロンドン(デジタル録音)
・クラリネット・ソナタ 変ホ長調
チャールズ・ナイディック(Cl)
ロバート・レヴィン(フォルテ・ピアノ) (ピリオド楽器使用)
録音:1993年5月オランダ(デジタル録音)
・歌の翼に Op.34-2
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
エマニュエル・ベイ(ピアノ)
録音:1949年4月ニューヨーク(モノラル録音)
・ヴェネツィアの舟歌第1 Op.19-6(J・ブリーム編曲)
・弦楽四重奏曲第12番より『カンツォネッタ』(J・ブリーム編曲)
ジュリアン・ブリーム(ギター)
録音:1970年5月ウィルトシア
Disc 19:
・弦楽五重奏曲第1番 イ長調 Op.18
・弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 Op.87』
ラルキブデッリ(ピリオド楽器使用)
ヴェラ・ベス(ヴァイオリン)
ルシー・ファン・ダール(ヴァイオリン)
ユルゲン・クスマウル(ヴィオラ)
フース・ジューケンドゥルップ(ヴィオラ)
アンナー・ビルスマ(チェロ)
録音:1999年2月オランダ(デジタル録音)
Disc 20〜Disc 22:
・弦楽四重奏曲全集
ヘンシェル・クァルテット
録音:2004年3月、バイエルン放送スタジオ(デジタル録音)
Disc 23:
・ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49
・ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op.66
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
ユージン・イストミン(ピアノ)
レナード・ローズ(チェロ)
録音:1966年&1979年、ニューヨーク
Disc 24:
・協奏的変奏曲 ニ長調 Op.17
・チェロ・ソナタ 第1番 変ロ長調 Op.45
・アルバム・ブラッド ロ短調
・無言歌 ニ長調 Op.109
・チェロ・ソナタ 第2番 ニ長調 Op.45
スティーヴン・イッサーリス(チェロ)
メルヴィン・タン(フォルテ・ピアノ)
録音:1994年1月、ロンドン、ブラック・ヒース・コンサートホール (デジタル録音)
Disc 25〜26
ピアノ作品集
マライ・ペライア(ピアノ)
録音:1981〜1982年、ニューヨーク
マティアス・キルシュネライト(ピアノ)
録音: 2000年4月、ケルン(デジタル録音)
グレン・グールド(ピアノ)
録音: 1970年7月トロント
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)
録音:1995年12月ニューヨーク(デジタル録音)
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
ウラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)
録音:1946年10月(モノラル録音)
タール&グロートホイゼン(ピアノ・デュオ)
録音:1991年4月(デジタル録音)
Disc 27〜Disc 29:
オルガン作品集
ヨハネス・ブライヒャー(サン・ピエール=オ=リアン・ド・ビュル教会、歴史的モーザー・オルガン)
録音:1999年7月(デジタル録音)
Disc 30:
歌曲・重唱
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾ・ソプラノ)
バーバラ・ボニー(ソプラノ)
マルコム・マルティノー(ピアノ)
録音:2004年8月、ベルリン・ドイツ放送スタジオ (デジタル録音)
パウル・アルミン・エーデルマン(バリトン)
ペーター・エーデルマン(バリトン)
フィリップ・モル(ピアノ)
録音:2000年11月ベルリン、イエス・キリスト教会(デジタル録音)
ジュディス・ラスキン(ソプラノ)
ジョージ・シック(ピアノ)
録音:1965年、ニューヨーク
クリストフ・プレガルディエン(テノール)
アンドレアス・シュタイアー(フォルテ・ピアノ)
録音:1993年ハム・マキシミリアンザール、ドイツ(デジタル録音)
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