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・グノー:歌劇『ファウスト』第3幕〜清らかな住居
・マスネ:歌劇『ル・シッド』第3幕〜おお、父なる主よ
・アレヴィ:歌劇『ユダヤの女』第4幕〜ラシェルよ、主のお慈悲によって
・マイアベーア:歌劇『アフリカの女』第4幕〜おお、パラダイス!
・グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』第2幕〜恋よ、恋よ!
・ラロ:歌劇『イスの王』第3幕〜いとしいひとよ、むなしくも
・マスネ:歌劇『サフォー』第1幕〜ああ、はるかなるわが故郷よ
・グノー:歌劇『ポリュクト』第4幕〜心地よい泉よ
・マスネ:歌劇『エロディアード』第4幕〜はかないこの世よ、さらば
・ビゼー:歌劇『カルメン』第2幕〜花の歌
ホセ・カレーラス(テノール)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
ジャック・デラコート(指揮)
パヴァロッティやドミンゴと比較したカレーラスの競争優位性は何だろう? パヴァロッティやドミンゴでなくぜひカレーラスで聞きたいオペラは何だろうか? 実はフランスオペラはそれに当たるのではないかと昔から思っている。叙情的な声がフランスオペラに向いているのはもちろんだが、パヴァロッティも叙情的だ。私はカレーラスの声がフランスオペラの主役のキャラクターに向いているからだと思う。
ホセ(カルメン)、ウェルテル、ファウスト、ホフマン、サムソンと、なぜかフランスオペラの主役は美女や悪女や悪魔や人妻に翻弄されて自滅する。このような性格的に強くないキャラクターには切々としたカレーラスの歌がぴったりではないだろうか。しかし、現実にはカレーラスのフランスものは決して多くはなかった。カルメンはテノールならば誰でも歌うのでそれを除けば全曲録音を残したのはウェルテルとサムソンぐらいだろうか。マスネとかグノーをもっと歌ってほしかった。
このCDは80年代、まだCDが三千何百円もしていた時代に一度出ていた。そのうち買おうと思っていたが高かったので取り合えず図書館から借りてDATにコピーしたもので済ませていたら、90年代に入って廃盤になってしまった。復活しないかなとずっと思い続けていたら昨年国内盤がおよそ20年ぶりに突然復活した。こういうこともあるのでCD収集は止められない(笑)。
カレーラスは昨年オペラの舞台からの引退を宣言してしまった。このアルバムにはファウストやロメオと言ったカレーラスが全曲録音を残さなかったレパートリーが収められている。少なくともロメオは舞台では歌っていたので貴重な記録である。
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