こだわりクラシック Since 2007

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 ヒルデガルド・ベーレンス(S:トスカ)
 プラシド・ドミンゴ(T:カヴァラドッシ)
 コーネル・マックニール(Br:スカルピア)
 ジェイムズ・コートニー(Br:アンジェロッティ)
 イタロ・ターヨ(Bs:堂守)
 アンソニー・ラチューラ(T:スポレッタ)、他
 メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
 ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
 演出・舞台装置:フランコ・ゼッフィレッリ
 衣装:ピーター・J.ホール
 照明:ギル・ウェクスラー
 収録:1985年3月 メトロポリタン歌劇場
http://www.youtube.com/results?search_query=met+tosca+1985&search_type=&aq=f

ゼフィレッリの演出家としての最初の成功は1963年のスカラ座とウイーンでのボエームだが、続く1964年にはカラスを起用してロンドンでトスカを演出している。この年にはメットにもバーンスタイン指揮のファルスタッフでデビューしている。メットではその後バーバーの新作オペラを除けば70年のカヴァレリア/道化師と72年のオテロがあるだけでその後しばらく新演出はなかった。

メットでゼフィレッリが盛んに新演出をするようになったのは実は80年代になってからで、81年のボエーム、85年のトスカと十八番ナンバーをメットにも持ってきた後、87年のトゥーランドット、89年の椿姫(クライバー指揮、グルベローバ主演の豪華版)と続く。80年代はちょうどメットのグローバル化が進んだ時期だ。

この時期を境にしてドミンゴやパヴァロッティはゲストとしてメットで歌うのでなくメットを本拠地として歌うようになり、スカラ座の来日公演でなくメットの来日公演でなければ彼らの歌は聴けなくなったのだ。私はメットの1988年の来日公演でドミンゴがホフマン物語を歌いに来た際に、ドミンゴがメットのメンバーとしてフランス物を歌いに来るのを大変不思議に思ったが、それ以降はそれが当然になったのだ。

このメットのトスカもイタリアの指揮者(シノーポリのメットデビュー)、スペインのカヴァラドッシにドイツのトスカ、アメリカのスカルピアという大変にメットらしいインターナショナルな編成になっている。ベーレンスの正規映像は指輪(2種)とオランダ人を除けばこのトスカとモーツアルトのイドメネオ、それにヴォッエックぐらいしかないので貴重な記録ではあるが、やはりベーレンスのトスカは私にとっては少々異質だ。

メットはドイツ系トスカ歌いの系譜があって70年頃にはニルソンもよくトスカを歌っていたようだが(コレッリが相手のことが多かったが69年2月15日の公演はコレッリの代役でドミンゴが歌ったようだ)、私は80年代であればスコットのトスカの方が良かったのではないかと思ってしまう。実際スコットは81年と84年にメットの公演でトスカを歌っている(レヴァイン指揮で相手はドミンゴ)。

オペラがグローバル化するというのは本当に良いことなのだろうか? もちろんメットがグローバルに資金を調達して世界を巡業するようになったことでオペラが大衆化し、こうしてゼフィレッリのトスカが映像で見られるようになったということは十分理解しているつもりだが。トスカは誰が歌っても難しいとつくづく感じさせる映像だ。

ゼフィレッリの演出はボエームと並んで優れているしシノーポリの指揮とドミンゴももちろん素晴らしい。テデウムのあたりは後のスカラ座のドン・カルロと少し似ているが、トスカの舞台の方がオリジナルだろう。メットではこの演出をしばらく使っていたが、最近ボンディの新演出に切り替えてしまったようだ。

この映像はLD時代から長く出ているものだ。以前パイオニアが出していたDVDはLD用のマスターの転用でDVDなのに字幕が消せなかったが、現在出ているDGのDVDは新しいマスターを用いている。画質が僅かながら改善されているのに加えてゼフィレッリがローマを案内する30分ほどの得点映像が加えられた。ディアゴスティーニが書店で1980円で売っているのでお買い得だ。

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・歌劇『外套』全曲
 ミケーレ:フアン・ポンス(バリトン)
 ジョルジェッタ:フレーニ(ソプラノ)
 ルイージ:ジャコミーニ(テノール)、他
 
・歌劇『修道女アンジェリカ』全曲
 修道女アンジェリカ:フレーニ(ソプラノ)
 公爵夫人:スリオティス(メゾ・ソプラノ)
 修道院長:グロリア・スカルキ(メゾ・ソプラノ)
 修女長:エヴァ・ポドレス(メゾ・ソプラノ)、他

・歌劇『ジャンニ・スキッキ』全曲
 ジャンニ・スキッキ:ヌッチ(バリトン)
 ラウレッタ:フレーニ(ソプラノ)、他

 フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団
 バルトレッティ(指揮) 
録音:1991年8月、ヴェルディ劇場、フィレンツェ(デジタル)

ベルリーニ:歌劇《夢遊病の女》第2幕〜『おお花よ、こんなに早くしぼんでしまうとは』
プッチーニ:歌劇《ジャンニ・スキッキ》〜『わたしのお父さん』
プッチーニ:歌劇《修道女アンジェリカ》〜『母もなく』
マスカーニ:歌劇《友人フリッツ》第1幕〜『ほんのちっぽけな花々ですけど』
ベッリーニ:歌劇《カプレーティとモンテッキ》第1幕〜『おお、いくたびか』
ビゼー:歌劇《カルメン》第3幕〜『何の恐れることがありましょう』/  
ヴェルディ:歌劇《ファルスタッフ》第3幕〜『秘密の抜け穴から』
 ミュンヘン放送管弦楽団
 イノ・サヴィーニ(指揮)
 録音:1959年(ステレオ)


フレーニとスコットはデズデモナ(オテロ)、エリザベッタ(ドン・カルロ)、ミミ(ボエーム)、マノン・レスコー、リュー(トゥーランドット)、アドリアナ、フェドーラと言った多くのレパートリーで競合した。どちらが美声かと言われればそれはフレーニなのでスコットは実力の割に損をしたと言えるだろう。ただしフレーニの場合は蝶々婦人やトスカなど録音でしか歌っていないレパートリーも多い点は留意しなければいけないと思う。

フレーニのトスカはやや異質だし、蝶々婦人も実際の舞台ではむしろスコットのレパートリーだった。録音ならではのキャスティングというのは昔からあって、カラスのカルメンや蝶々婦人がそうだし、ディ・ステファノのマンリーコ(トロヴァトーレ)やシュヴァルツコプフのアリアドネも確か録音だけだと聞いた記憶がある。録音だけのレパートリーと実際の持ち役は分けて考えなければいけないと思う。マイナーな作品は本人が希望しても舞台で歌う機会がなかったということもありえるが少なくともメジャーな作品の場合は。

フレーニがこの三部作を舞台で歌ったかはどうかわからないが、外套はともかく、少なくともアンジェリカとラウレッタ(ジャンニ・スキッキ)は舞台で歌っていても不思議はないだろう。フレーニが1959年にオイロディスクに録音した初期のアリア集にもミカエラ(カルメン)やナンネッタ(ファルスタッフ)といった十八番ナンバーに並んでアンジェリカとラウレッタのアリアが収められているので、おそらくこの2役はレパートリーに入っていたのではないだろうか? 

この1959年のアリア集は最近CD化されるまで私はその存在すら知らなかったが、フレーニはすでに安定した歌唱を示している。録音も良く楽しめるが、1991年の全曲盤では表現に幅と奥行きが加わって素晴らしい。正直この演奏を聴くまでアンジェリカは退屈な作品だと思っていたが考えを改めることにした。聞くだけで泣けてくる。この作品を食わず嫌いの方はだまされたと思って聞いて欲しい。こんな素晴らしい演奏が国内盤では廃盤中のようで残念だ。輸入盤はまだ入手可能だが対訳がほしいという人も多いだろう。

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