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ローエングリン:ペーター・ホフマン
エルザ:カラン・アームストロング
オルトルート:エリザベス・コネル
テルラムント:レイフ・ロール
国王ハインリッヒ:ジークフリート・フォーゲル
軍令使:ベルント・ヴァイクル
合唱:バイロイト祝祭合唱団
合唱指揮:ノルベルト・バラチュ
管弦楽:バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:ウォルデマール・ネルソン
演出:ゲッツ・フリードリヒ
舞台美術:ギュンター・ユッカー
衣装:フリーダ・パルメジャーニ
映像監督:ブライアン・ラージ
(1982)
http://www.youtube.com/results?search_query=lohengrin+bayreuther+1982
LD時代はずっと現役だった映像だが、なかなかDVD化されず、やっと出たと思ったらすぐに小学館の本になって安くなり、今度はディアゴスティーニで2000円になってしまった。初めは随分高かったがまあ仕方ないか。私が初めてこの曲をFMで聞いたのもこのプロダクションで(確か初演はワールトの指揮だった)、初めてテレビで見たワーグナーのオペラもこの映像だ。
LDでは86年のメットの映像も同時期に出て、ホフマンの出来や画質はそちらの方が良かったのでLD時代はむしろメットの映像の方を好んで聞いていた。私はこの頃CDではカラヤン盤を聞いていたので遅いテンポの方がしっくりきたということもある。
だが今にして見直してみると、ワーグナーの比較的初期の作品であるこの作品にあまり遅いテンポや重厚すぎるオケの音は似合わないかなと最近は思うようになってきた。この作品はワーグナーの作品にしては古典的ですっきりした響きがするからだ。
キャストも、メットのエルザはマルトンだが、エルザにしてはやや絶叫型かなと思えてきた。演技も含めるとバイロイト盤のアームストロングの方がエルザらしいかもしれない。伝令と国王もヴァイクルとフォーゲルを擁するバイロイト盤の方がメット盤より上だ。総合的に見て、86年が絶頂期だったホフマンを除いてはバイロイト盤の方が上だと思うようになった。
ただ、画質が82年収録だということを割り引いても決して良い画質とは言えない。マスターはPALのはずなのでNTSCへコンバートした際の機材が悪かったのではないだろうか? 80年の指輪や81年のパルジファル、83年のトリスタンはもう少し良い画質だ。
ブライアン・ラージの映像も例によってアップ主体なので全体像がつかみにくい。フリードリヒのローエングリンは93年のベルリンドイツオペラの来日公演で私も見ることができた。大筋で同じコンセプトの演出だったと思うが、この映像では衣装は良く見えても舞台は良く分からない。NHKが93年に収録したトリスタンや95年に収録したマイスタージンガーのハイビジョン映像では全体像が良く分からないということはないので映像の取り方で印象は大きく変わってしまうとつくづく思う。
などなど不満はあるが、フリードリヒ演出のワーグナーはこれとマイスタージンガーとトリスタンとタンホイザーしかない。私にとってトリスタンはポネルの映像の印象が強く、マイスタージンガーは生で見たエヴァーディングの印象が強いのでフリードリヒと言えばまずこの映像だ。演奏も優れているので2000円ならお買い得だろう。
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