こだわりクラシック Since 2007

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 オイルショック以来の電力使用制限令が9月22日までの予定で発令された。今年は暑い夏になりそうだ。体調管理には例年以上に気をつけなければならないだろう。最悪の場合また電車が止まるかもしれないので、毎日電力消費の予想を見て外出先へはピークの時間帯を避けて移動しなくてはならない。

 今日7月1日は故ダイアナ(元)妃の誕生日だ。生きていればちょうど50歳だ。早すぎる晩年には平和運動に力を注いだダイアナ妃だが、生きていたら原発問題や環境問題にはどのような対応を見せただろうか? 反原発運動と反核運動は重なる部分とそうではない部分があるように思うが、この2つはこれから連動するのかしないのか?
(>助六さん、欧州ではどうなのでしょう?) 人類は核を正しく扱うことができるのか? 平和目的のみの原子力利用というのは本当に可能なのか、幻想なのだろうか? 

 とりあえず東北を応援する商品が東京でよく売られるようになったことだけは間違いないようだ。私が通る駅ナカの週替わりのテナントで、今週は岩手の和菓子「かもめの玉子」を売っていた。これもなかなか旨かった。
(さいとう製菓HP)
http://www.saitoseika.co.jp/top.php

歌劇「タンホイザー」
 Act II: Dich, teure Halle, gruss' ich wieder, "The Hall Aria"
 Act III: Allmacht'ge Jungfrau, hor mein Flehen!, "Elisabeth's Prayer"
歌劇「ローエングリン」 - 第1幕 エルザの夢
楽劇「トリスタンとイゾルテ」
 Act I: Prelude
 Act III: Mild und leise, "Liebestod"
楽劇「神々の黄昏」 - 第3幕 ラインの岸にたきぎの山を積みあげよ

ギネス・ジョーンズ (ソプラノ)
西ドイツ放送交響楽団
ロベルト・パーテルノストロ (指揮者)
(1990)

(下記サイトで試聴できる)
http://ml.naxos.jp/album/CHAN10286X

 ギネス・ジョーンズは1937年(1936年?)11月7日生まれ、ヒルデガルト・ベーレンスは1937年2月9日生まれ(2009年8月18日没)、アニヤ・シリヤは1940年4月17日生まれなので、この3人はほぼ同世代だ。主要なレパートリーもジョーンズがベルクを(恐らく)歌っていないのを除けば、ワーグナーやR.シュトラウスからベートーベンのフィデリオまでほぼ重なっている。でもこの3人の生き方はだいぶ違っている。

 シリヤはウィーラント・ワーグナーに見いだされ若干21歳の1961年にバイロイト音楽祭で衝撃的なデビューを果たしたが、ドラマティックソプラノとしての全盛期は60年代の約10年間だったようで、支援者のウィーラントが1966年に亡くなったことを差し引いても1970年以降の活動は明らかに絞られてくる。一方、ベーレンスは音楽を学んだのが遅くフライブルク音楽大学を卒業した1971年にデュッセルドルフのライン歌劇場と契約したが、国際的に有名になったのはメットにデビューした1976年、あるいはザルツブルグでカラヤンのサロメに出演した1977年あたりになってからであり、以後90年代半ばまでの約20年間が主な活躍時期と言えるだろう。

 これに対しジョーンズは、1962年にチューリヒ歌劇場に、1963年にロンドンのロイヤルオペラにデビューし、その後70年代から90年代まで一線で活躍、芸歴50年になろうという今なお舞台に立っている。ワーグナーやR.シュトラウスの大曲をシリヤよりもベーレンスよりもはるかに長い間歌い続けているのだ。

 日本でもベーム指揮のサロメやオランダ人(ゼンタ)、フィデリオ、ブーレーズ指揮のパルジファル(クンドリー)、クーベリック指揮のローエングリン(オルトルート)、あるいはバーンスタイン指揮のばらの騎士(オクタヴィアン)といった数多くのレコードで70年代当初から有名な存在だった。1974年のミュンヘンオペラで来日した際、クライバーが指揮するばらの騎士の元帥夫人に加えて急病のニルソンに代わりワルキューレ(サヴァリッシュ指揮)のブリュンヒルデも歌って日本公演を救ったのも有名な話だ。

 その後クライバーのばらの騎士は1979年にビデオ化され、エリーザベトとヴェーヌスの一人二役が話題になったバイロイトのタンホイザー(フリードリヒ演出)やシェロー演出のニーベルングの指輪(ブリュンヒルデ)も同時期にビデオ化されたので映像でもおなじみの歌手だ。長い活動歴のため録音も多く、最近1967年のバイロイトのマイスタージンガー(エヴァ)がオルフェオからCD化されたので、ワーグナーのオランダ人以降の全作品のCDもしくはDVDが出ている(私の知る限り)唯一の歌手である。

 しかし、私が残念に思うのはジョーンズの録音は70年代のものが多く、全盛期だった90年頃の録音が少ないことだ。私が生で聞いたこの頃のジョーンズは本当に圧倒的だったのにメットの指輪もミュンヘンの指輪も録音(録画)はベーレンスだった。メットの指輪は89年と93年のチクルスではジョーンズが歌っており、93年には日本公演のワルキューレまで歌ってくれたのに。メットの本拠地でもイゾルデ、クンドリー、フィデリオ、サロメ、エレクトラ、ばらの騎士、さらにはトゥーランドットまで、かなり歌っているのにビデオには何一つ残っていないのはなぜなのだろうか。

 1990年に録音されたこのアルバムは全盛期のジョーンズのワーグナーが聞ける貴重な録音だ。私が聞いているのは数年前に出た24ビットのリマスター版だが音質はなかなか良好で、ジョーンズのCDとしては最も状態の良い録音の一つだと言える。愛馬グラーネにまたがって空を駆けそうなブリュンヒルデはもう聞けないだろう。指揮のパテルノストロは先日紹介した翌年のサントリーホールのシュトラウス・コンサートと同じだ。ジョーンズのお気に入りだったのかもしれない。

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