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・ホルスト:組曲『惑星』作品32
フランス国立女声合唱団、フランス国立管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)
録音:1981年、パリ(デジタル)
(下記サイトに試聴あり)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2781253
CD最初期の惑星と言えばこの演奏も忘れる訳にはいかない。フランスのオケによるホルストというのは大変珍しいと思う。ホルストに限らずエルガーにしてもブリテンにしてもディーリアスにしても、フランスのオケによるイギリス音楽の録音はほとんどないのではないだろうか? やっぱりフランスとイギリスは仲が悪いのだろうか? でもイスラエルフィルがワーグナーを演奏する時代に、そんな時代錯誤なことを言う人間がいるのだろうか? 逆にイギリスのオケによるドビュッシーやラベル、あるいはフォーレは全然珍しくないのに大変不思議な現象だ。
マゼールは1980年前後のこの時期フランス国立管に好んで客演した。この当時パリ管はすでにドイツ式の管楽器に変わってしまっていたが、それに比べるとフランス国立管はまだフランスっぽさを残していたと思う。この惑星も英米のオケにはない色彩感と、十分な機能美、それにマゼール特有の大見えを切るようなあざとさがほどよくブレンドしてなかなか印象的だった。ティンパニがややオフ気味のため重低音を期待する向きにはちょっと合わないかもしれないが、ぜひ聞いてほしい1枚だ。この演奏も恐らくマシューズが校訂したクリティカル・エディション(1979年)を使っていると思う。月面から見た木星のイラストも印象的だ。
マゼールはこの惑星の少し前にマーラーの1番もこのオケと録音していて、それもなかなか良い演奏だった記憶があるのだがCD化されているのだろうか? マゼールはその後ウィーンフィル初のマーラー全集を完成させたがスローテンポな演奏が多くて全体としてはあまりパッとしなかったように思う。個人的にはフランスのオケ初のマーラー全集の方が面白かったのではないかと思うのだが? 今度出るBOXセットにフランス国立管との1番が入るようなので購入するかどうか思案中・・・・
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