|
このブログは(タイトルの通り)クラシックしか扱わないので、私はクラシックしか聞かないと思いになられている方が多分多いのだろうが、実際は結構何でも聞く。日本のポップスであれば福山雅治は1993年(歌手デビュー3年目)から聞いているし、カラオケでも良く歌う。彼は一昨年のNHK大河ドラマで坂本龍馬を演じていたので俳優もやっていることは有名だと思うが、彼が演じる天才だが少し堅物な物理学者が難事件を解決する「ガリレオ」という番組(フジの2007年の連ドラ)が先日再放送されていた。
言葉で理解できるもの(理屈で説明できるもの)を理解しようとしない女性に対して彼が「分かっていない」と言い、言葉で伝えられないもの(理屈で説明できないもの)を理解しようとしない彼に女性が「分かっていない」と言うシーンには苦笑してしまった。自分もそういう部分が少しあるように思うからだ。でも私はガリレオのような天才ではないし、福山のようなイケメンという訳でもないのでそれではいけないと思う。大らかになるように気をつけようと思う。
・ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(室内楽版)
トーマス・クリスティアーン・アンサンブル
(2004)
これは見つけ物だ。このディスクは昨年紹介した室内楽版のマーラーと同様、シェーンベルクがウィーンで主宰した「私的室内楽協会(私的演奏協会)」コンサートのための編曲物で1921年夏に初演されたそうだ。編曲はシェーンベルク門下の3人が分担し、ハンス・アイスラーが第1楽章と第3楽章、エルヴィン・シュタインが第2楽章、カール・ランクルが第4楽章を編曲した。
編成はクラリネット、ホルン、ハーモニウム、ピアノ、弦5部(各1台)の9人だ。ホルンやハーモニウム、ピアノを使っているあたりは室内楽版の大地の歌と共通するが、打楽器を全く使っていないのでさらに小編成になっている。
正直なところ、室内楽版マーラーは良かったけどブルックナーはどうかなあと思いながら聞いたのだが、これが良いのだ。シンプルな音の中にブルックナーの厳かな音楽を十分表現している。違和感がないどころか、大変心地よい音楽だ。内声部の細かい動きが良く聞こえるのは室内楽のメリットだ。フルオケを使わないでも9人でこれだけの音楽ができるのだ。このバージョンは日本で演奏されたことがあるのだろうか? ぜひもっともっと聴いてほしい。
室内楽版の7番は他にリノスアンサンブルの演奏があるようだ。以前紹介したマーラーの4番と同時期の1999年の録音だそうだ。全然知らなかった。いずれも国内盤は出ていないと思うが、ぜひ紹介してほしいものだ。
http://ml.naxos.jp/album/C10864
私的室内楽協会おそるべし。3年間の活動期間中に117回のコンサートが開催されたそうだが、他にどのような編曲が残されているのだろうか。ぜひ聞いてみたいものだ。ブルックナーなら4番か9番あたりもこの路線で編曲できると思うのだが。
|