こだわりクラシック Since 2007

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今年はレオニード・コーガン(1924-1982)が亡くなって30年になる。

・ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
 [指揮]ルイ・ド・フロマン[演奏]フランス国立放送管弦楽団
(1966年メゾン・ド・ラジオ・フランス)
・ヨハン・セバスティアン・バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV.1004〜サラバンド
(1966年メゾン・ド・ラジオ・フランス)
http://www.classica-jp.com/program/detail.php?classica_id=CE1025

・ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ホ長調HWV.373, Op.1-15
 [ピアノ]アンドレイ・ムイトニク
(1962年BBCスタジオ)

・ヨハネス・ブラームス(フリッツ・クライスラー編曲):ハンガリー舞曲第17番嬰ヘ短調、ニコロ・パガニーニ:カンタービレ ニ長調Op.17, M.S.109、マヌエル・デ・ファリャ(パウル・コハンスキ編曲):スペイン民謡組曲(ムーア人の織物/ナナ(子守歌)/カンシオン(歌)/ポロ/アストゥリアーナ/ホタ)
 [ピアノ]ナウム・ワルテル
(1968年フランス国立放送スタジオ)

・クロード・ドビュッシー(ヤッシャ・ハイフェッツ編曲):美しい夕暮れ、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ(ドミートリイ・ツィガーノフ編曲):4つの前奏曲(24の前奏曲Op.34〜第10番、第15番、第16番、第24番)
 [ピアノ]アンドレイ・ムイトニク
(1962年BBCスタジオ)

・ジャン=マリー・ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.3-3
 [ヴァイオリン]エリザベータ・ギレリス=コーガン
(1963年フランス国立放送スタジオ)
http://www.classica-jp.com/program/detail.php?classica_id=CE1029

 以上[ヴァイオリン]レオニード・コーガン


 クラシカジャパンでコーガンの映像が流れていた。懐かしい名前だ。60年代にロンドンとパリを訪問した際の映像で、ほとんどはDVDですでに発売されていたものだが私は初めて見た。ベートーヴェンのコンチェルトはユーチューブで見ることもできる。
http://www.youtube.com/watch?v=dRSSKQU2z6c

 番組の紹介によるとコーガンはアウアー派に属し、モスクワ派のオイストラフとは流派が異なるそうだ。アウアーと言えば、エフレム・ジンバリスト、ミッシャ・エルマン、ナタン・ミルシテイン、そしてヤッシャ・ハイフェッツと言った名演奏家を育てた名教授だ。アウアーは1930年に亡くなっているので1924年生まれのコーガンが直接師事した訳ではないようだが(調べたところアウアー門下のPhilp YampolskyとAbram Yampolskyに師事したそうだ)、実は私はオイストラフよりコーガンやハイフェッツの方が好きなのだ。その理由がわかったような気がする。

 ウクライナ出身のコーガンは1951年にベルギーのエリーザベト王妃国際音楽コンクールで優勝し西側でも注目を集めた。1950年代にはコンチェルトを中心にかなりの量の録音をEMIに残している。しかし控え目の性格が災いしたのか、オイストラフと比べるとその後の西側での活動はかなり限定的なものだったと思う。

 この映像でもストイックで慎み深い芸風が好ましい。愛器グァルネリの渋目の音色もコーガンの趣味によるものだろう。最近はストラディバリウスの明るい華やかな音色が好まれるが、以前はグァルネリ使いの名手も多かった。私が好きなリッチもそうだ。

 ちなみにルクレールの2つのヴァイオリンのためのソナタで共演している妻のエリーザベタはピアニストのギレリスの妹だそうだ。息子のパーヴェルもヴァイオリニスト(兼指揮者)で、娘のニーナはピアニストだ。

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 昨年末亡くなったバレーボール日本代表の松平康隆監督は生前、「常識を何倍にしてもその延長線上には常識を少し膨らませたような結果しか待っていない。金メダルは非常識の延長線上にしかない」と言っていたそうだ。フライングレシーブや時間差攻撃のような当時としては画期的な発明はその成果だ。

 半導体や液晶テレビに代表される「ものづくり日本」のお家芸は風前の灯火だ。かといって景気のテコ入れ策としてオリンピックを誘致するという発想はもう古いようにも思うが、大事なのは東京オリンピックからミュンヘンオリンピックの頃の日本が持っていたチャレンジ精神を取り戻すことではないだろうか。バブル時代の成功体験の延長線上で考えるのではなく、今何ができるのか、何をするべきなのかを企業も個人もゼロベースで、チャレンジャーの精神で考える時だ。


・モーツァルト作曲
 交響曲第25番、38番
 交響曲第35番、36番
 レヴァイン指揮VPO
 (1985〜1987)

 cherubinoさんのコメントでレヴァインのモーツァルト全集について思い出した。没後200年の1991年に向けて1985年から周到に準備されたVPO初の(現時点で唯一の)モーツァルト全集だ。当時大変高価で安くなったら買おうと思っていたので(初期の交響曲などはそう何度も聞くものではないので(^^;)、結局何曲か聞いただけで買いそびれてしまった。

 当時この全集は非常に評価が高く、1993年の「名曲名盤」では25番は2位、29番は3位、36番は1位、38番は2位、39番は1位、41番は3位と軒並み上位にランクインしている。しかし2011年の「新編名曲名盤」では25番、29番、36番、38番にわずか1票ずつが入っているだけで、上位にくい込んでいる曲は一つもない。ほとんど忘れられてしまった存在で、ワルターやベーム、あるいはクーベリックと言ったLP時代の演奏が未だに上位を占めているのとは対照的だ。

 新全集の楽譜を採用した最初の全集であり(25番の第一楽章と第四楽章はいずれも2つ振りだと思われる)、編成を少しだけ絞ったVPOを両翼配置で並べたみずみずしいサウンドは今聞き返してもなかなか好印象だ。コンサート指揮者のレヴァインとしては70年代にRCAに録音したマーラー選集と並ぶ成果だと思う。

 それにも関わらずなぜ忘れ去られてしまったのだろうか。確かに弦楽主体のゆったりしたサウンドは明らかにVPO側に譲歩したもので、レヴァインは自然体だが強い主張は感じられない。弦楽器を絞るのであれば管楽器(特に木管)はもう少し前に聞こえてほしいものだし、ティンパニはもう少し堅いバチで引き締まった音を出してほしいとも思う。メヌエットはもう少し速めのキビキビしたテンポにしてほしいと思う部分もある。

 アーノンクールやブリュッヘンのようにピリオドオケ、ピリオドアプローチによる刺激的な演奏が全盛の今となっては、このような折衷様式は生ぬるいと感じる向きもあるだろう。でもこういう安心して聞けるモーツァルトを好む人は特に日本では多いのではないだろうか。忘れられたままにしておくには惜しい演奏だ。モダンオケによるモーツァルトとしてはスウィトナーやクーベリックと並んでもっとも好ましい演奏の一つだと思う。

 何よりこのディスクは(クライバーのトリスタンと並んで)両翼配置の楽しさを私に教えてくれた演奏でもある。VPOはカラヤンとベームの時はフルトヴェングラー型、バーンスタインの時はストコフスキー型だったので、VPOが両翼配置で並ぶのは(1974年のクーベリックとのベートーヴェンの7番の録音を除けば)恐らく1968年にクレンペラーが客演して以来17年ぶりの快挙だったのではないだろうか。VPOはこの後、アバドのマーラーの9番(1987年)やクライバーのブラームスの2番(1988年、1991年)、クライバーのニューイヤーコンサート(1989年、1992年)など両翼配置で並ぶことが多くなる。

 それにしてもレヴァインの交響曲全集は少ない。4曲しかないブラームスとシューマンは全集になっているが、RCAのマーラーは2番と8番を欠いたまま終わってしまった。マゼール、アバド、ムーティ、インバルなどがベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、マーラー、ブルックナー、シベリウス、チャイコフスキー、場合によってはスクリャービンやプロコフィエフなども次々に全集にしているのと比較すると、シンフォニー指揮者としてのレヴァインのレパートリーは録音に関する限りかなり限られている。

 レヴァインは80年代にウィーンやザルツブルグ、あるいはバイロイトで活躍した割に、ヨーロッパでポストを得たのは1999年になってミュンヘンフィルの主席指揮者になった(2004年まで)ぐらいだろう。メットの指揮者でいることの方を優先したのだろうが、このことが90年代以降のレヴァインに時として見られるマンネリ化と関係しているのかどうか。もっと早い時点でヨーロッパのオケや劇場のポストを得ていたら歴史はどう変わっていただろうか。

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