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・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 BWV.1002
・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV.1004 から「シャコンヌ」
録音時期:1954年2月14日(ライヴ)
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24『春』
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47『クロイツェル』
エミール・ギレリス(ピアノ)
録音時期:1964年3月29日(ライヴ)
・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78『雨の歌』
・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番二短調 Op.108
アンドレイ・ムイトニク(ピアノ)
録音時期:1959年(1番)、1956年(2番)、1955年(3番)
以上レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
コーガンをもう少し聞いてみたくなった。これは50年代から60年代の「3大B」の録音をまとめたセットだ。恐らく旧ソヴィエトの国営レーベル「メロディア」が出していたものと同じ音源だろう。54年のバッハの無伴奏、義兄にあたるギレリスとのベートーヴェンは64年のコンサートのライブ、50年代に3回に分けて録音されたブラームスのソナタ全曲、いずれもなかなかの聞き物だと思う。
あまり思い入れを込めずすいすいとクールに弾き進めるスタイルだが、かといって味気ない演奏だという訳ではない。うちに秘めた情熱の中にどこか哀愁を帯びたかげりを感じさせるところは同門のハイフェッツに一脈通じるものがある。古くて新しいとはこのことだろう。バッハは現代のピリオド演奏に慣れた耳には少々時代がかって聞こえるのは事実だが高い精神性を感じさせる演奏だ。ベートーヴェンとブラームスは録音条件さえもっと良ければ現代でも十分通用する名演と言って良いと思う(ギレリスはベートーヴェンを得意にしたが、ヴァイオリンソナタの伴奏は珍しいのではないだろうか?)。音質はモノラルでそれなりだが安定していて決して聞きにくくはない。バッハの無伴奏とベートーヴェンのソナタはもっと録音が残っていないものだろうか。
コーガンは1958年に初来日し大変大きな反響を呼んだそうだ。エリーザベタへのインタビューを含む日本の番組がちょっとだけユーチューブにアップされているのを見つけた。この年のシャコンヌの映像も一部見ることもできる。この時に佐藤陽子を発掘したことや、コーガンが日本製のオーディオやテレビ局のビデオカメラに強い関心を持っていたという意外な一面にも触れている。
http://www.youtube.com/watch?v=TjvtUOvmYRw
http://hayes.cside2.jp/other/20c.html
だいぶ後年の1978年に娘のニーナと共演したベートーヴェンの映像も見つけた。
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=fraA2TjvkAM
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