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・シューベルト:笑いと涙 D.777
・シューベルト:春に D.882
・シューベルト:君はわが憩い D.776
・シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン D.118
・ブラームス:調べのように Op.105-1
・ブラームス:野に一人 Op.86-2
・ブラームス:永遠の愛について Op.43-1
・ブラームス:僕の恋は新緑だ Op.63-5
・シェック:私を見るのです、神聖な人よ Op.25-16
・シェック:深い息で Op.25-15
・ラヴェル:民謡集-フランスの歌,イタリアの歌,スペインの歌
・R.シュトラウス:星 Op.69-1
・R.シュトラウス:森の幸せ Op49-1
・R.シュトラウス:単調さ Op.69-3
・R.シュトラウス:解き放たれた心 Op.39-4
・R.シュトラウス:父が言いました Op.36-3
・R.シュトラウス:悪天候 Op.69-5
・ヴォルフ:庭師
・ヴォルフ:春だ
リーザ・デラ・カーザ(S)
アルパド・シャーンドル(P)
録音:1957年8月11日
(シューベルトの4曲がユーチューブにアップされているのを見つけた)
http://www.youtube.com/watch?v=guR7wnALheg
助六さんが速報して下さったようにデラ・カーザが12月10日に亡くなった。フィッシャー=ディースカウ(F=D)を追悼して素晴らしいアラベラの映像を紹介したのはつい半年前だというのに。20世紀という時代が急速に遠のいてゆく。
このCDはオルフェオが2009年になって発売したもので、デラ・カーザの90歳を祝ったものだろう。シェックとラベルはともかくとすると、シューベルト、ブラームス、R.シュトラウス、ヴォルフとまさにドイツリートの王道で、レパートリーとしては完全にシュヴァルツコプフと被っている。当時の日本の批評家にはデラ・カーザは淡泊などと言われてあまり高く評価されなかったが、デラ・カーザがリート歌手としてもシュヴァルツコプフに劣らない大変な実力者だったことはこの録音を聞いても間違いない。
ドンナ・エルヴィーラ(ドン・ジョバンニ)、伯爵夫人(フィガロの結婚)、フィオルデリージ(コジ・ファン・トゥッテ)、エルザ(ローエングリン)、エヴァ(マイスタージンガー)などオペラの諸役でも2人のレパートリーはほとんど被っている。R.シュトラウスのオペラでも同様で、シュヴァルツコプフがアリアドネとアラベラを舞台で歌う機会についに恵まれなかった(レコード録音はある)のは、アリアドネとアラベラについてはデラ・カーザの持ち歌という評価が完全に定着していたためだろう。
シュヴァルツコプフと数多くの録音を残したカラヤンは1960年でEMIとの契約を打ち切ってしまうが、そうすればEMI専属のシュヴァルツコプフとの共演が減ることを予期していたかのように1957年頃に第九やドイツ・レクイエムの公演でデラ・カーザを起用している点も注目される。我々はシュヴァルツコプフに匹敵するプリマドンナがもう一人いたことを忘れてはならないだろう。
デラ・カーザのプロフィールについてはHMVの記事も参照されたい。
http://www.hmv.co.jp/news/article/1212130001/
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