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 追悼記事ってなぜか一所懸命書いてしまいます。豊かな音楽を与えてくれたことに対する自分なりの感謝の気持ちだと思っています。


アントン・ブルックナー:交響曲全集

・交響曲第0番ニ短調 WAB.100[ノーヴァク版][47:51]
 I. Allegro [18:15]
 II. Andante [11:27]
 III. Scherzo: Presto - Trio: Langsamer [07:45]
 IV. Finale: Moderato [10:24]

・交響曲第1番ハ短調 WAB.101[リンツ稿/ノーヴァク版][53:17]
 I. Allegro [15:08]
 II. Adagio [12:35]
 III. Scherzo: Lebhaft. Schnell [08:03]
 IV. Finale: Bewegt, feurig [17:31]

・交響曲第2番ハ短調 WAB.102[1877年稿/ノーヴァク版][68:39]
 I. Moderato [21:41]
 II. Andante: Feierlich, etwas bewegt [17:28]
 III. Scherzo: Mäßig schnell [07:24]
 IV. Finale: Ziemlich schnell [22:06]

・交響曲第3番ニ短調 WAB.103[1889年稿/ノーヴァク版][57:39]
 I. Mäßig bewegt [22:25]
 II. Adagio, bewegt, quasi Andante [15:05]
 III. Scherzo: Ziemlich schnell [06:54]
 IV. Finale: Allegro [13:15]

・交響曲第4番変ホ長調 WAB.104『ロマンティック』[第2稿/ノーヴァク版][72:43]
 I. Bewegt, nicht zu schnell [21:18]
 II. Andante, quasi allegretto [16:02]
 III. Scherzo: Bewegt. Trio: Nicht zu schnell [11:49]
 IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell [23:34]

・交響曲第5番変ロ長調 WAB.105[ノーヴァク版][79:06]
 I. Adagio. Allegro [23:00]
 II. Adagio [14:56]
 III. Scherzo: Schnell [14:25]
 IV. Finale: Adagio. Allegro [26:45]

・交響曲第6番イ長調 WAB.106[ノーヴァク版][60:37]
 I. Maestoso [16:28]
 II. Adagio: Sehr feierlich [17:54]
 III. Scherzo: Ruhig bewegt, etwas gemessen [09:36]
 IV. Bewegt, doch nicht zu schnell [16:39]

・交響曲第7番ホ長調 WAB.107[ノーヴァク版][65:54]
 I. Allegro moderato [20:38]
 II. Adagio: Sehr feierlich und sehr langsam [22:26]
 III. Scherzo: Sehr schnell [10:09]
 IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell [12:41]

・交響曲第8番ハ短調 WAB.108[ノーヴァク版][85:02]
 I. Allegro moderato [18:07]
 II. Scherzo: Bewegt, lebhaft [15:16]
 III. Adagio: Feierlich langsam, doch nicht schleppend [28:09]
 IV. Finale: Feierlich, nicht schnell [23:32]

・交響曲第9番ニ短調 WAB.109[ノーヴァク版][69:51]
 I. Feierlich, misterioso [31:05]
 II. Scherzo: Bewegt, lebhaft [10:48]
 III. Adagio: Sehr langsam, feierlich [27:58]

 バイエルン放送交響楽団
 ロリン・マゼール(指揮)
 録音時期:1999年1〜3月
 録音場所:ミュンヘン、フィルハーモニー
http://ml.naxos.jp/album/900711


 現在ではむしろマーラー指揮者の印象が強いマゼールだが、録音で評判になったのは1974年のブルックナーの5番の方が先だったと思う。この全集が2010年に発売されるまでブルックナーの録音は少なかったがマゼールにとって重要な作曲家だったのだ。最後の来日となったミュンヘンフィルとの昨年4月の公演でも3番が演奏された。

 それにしてもこのブルックナーは凄い(笑)。普通の指揮者がやらない禁じ手を大胆に使ってデフォルメしたブルックナーだ。主題が登場するところ思い切ってルバートしたかと思えば、思いも寄らないところでアッチェランドして加速する。7番以降の後期の3曲、中でも9番のデフォルメはすさまじく、第一楽章の主題が登場する際の壮大さというか、おどろおどろしさというか、その大げさなことといったら空前絶後の表現だと言えるだろう。この全集はナクソスミュージックライブラリー(NML)でも聴けるので、9番の出だしだけでも試聴して欲しい。

 これが感動的かどうかというとちょっと疑問ではあるが、とにもかくにもこんなにデフォルメしたブルックナーは恐らくクナッパーツブッシュ以来だと思われる。マゼールはこのオケが60年代以来ヨッフムやクーベリックによって正統的と思われるブルックナー演奏を繰り広げ、ミュンヘンの聴衆もこれらの曲を良く知っていることを百も承知で、というよりそれだからこそ自分ならではのブルックナーの世界を再創造しているのだ。

 これをどう受け取るかは聞き手の耳にかかっている。「癖が強すぎてちょっと」という方がいても全然不思議ではないだろう。ブルックナーのスタンダードな演奏としては全くお勧めできないが、私はこれまでにないブルックナーの世界を見せてくれたという点で貴重な演奏だと思う。

 NMLでは下記のようなマゼールの演奏が聴ける。
http://ml.naxos.jp/artist/31353

 NMLはそこからピックアップした「追悼ロリン・マゼール」というプレイリストを公開している。
http://ml.naxos.jp/playlist/naxos/393650

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モーリス・ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調

[指揮]ロリン・マゼール
[演奏]ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、
アリス=紗良・オット(ピアノ)
[収録]2012年9月ガスタイク・フィルハーモニー(ミュンヘン)
[映像監督]ステファン・オーヴ
https://www.youtube.com/results?q=alice+ott+ravel

 マゼールはカラヤンやバーンスタイン、あるいはアバド、メータ、小澤と比べても協奏曲の録音が少ないことは以前クレーメルとのチャイコフスキーの記事で指摘した。しかし実演では、少なくとも晩年のマゼールは若手との共演を楽しんでいたようだ。アリス=紗良・オットは特にお気に入りだったようで日本でも共演していたし、キャンセルされた今年5月のボストン交響楽団の公演ではヴァイオリンのジャンニーヌ・ヤンセンとの共演が予定されていた。

 この映像はマゼールが音楽監督を務めていたミュンヘンフィルの公演でアリス=紗良・オットと共演したものだ。私がヤルヴィの公演でリストの協奏曲を聴いてから数ヶ月後の公演だが、アップ映像で見るとぐっと色っぽいことにまず驚かされる(足は例によって素足だ)。曲もリストよりはラヴェルの方が合っているように私には思える。

 軽妙で快活なピアノとグラマラスなオケの組み合わせは、フランスっぽいかどうかは別として意外に合っている。それにオットのアイコンタクトがおやじ殺しで罪作りだなあ(笑)。しかめ面のマゼールもいつものように口をへの字にしつつも、第二楽章のピアノソロの部分では「うん。そうそう。いいんじゃない」とでも言いたげな表情で聞き入っている。晩年のマゼールが好々爺だったことを示す格好の映像なのではないか。

 なお上記ユーチューブの映像には日本では放送されなかったオットとマゼールの短いインタビューが挿入されている。ドイツ語は全然分からないのが残念だ。オットがルービックキューブ(懐かしい!)が上手だということは良く分かった(笑)。後半プロのストラヴィンスキーのペトルーシェカの後にアンコールで演奏されたラヴェルのラヴァルスもマゼールらしいデフォルメ全開で必聴だ。

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・交響曲第6番イ短調『悲劇的』

 ロイヤルコンセルトへボウ管弦楽団
 ロリン・マゼール(指揮)
 収録時期:2010年10月20日(ライヴ)
 収録場所:アムステルダム、コンセルトヘボウ
https://www.youtube.com/results?search_query=maazel+mahler+6

 これはマーラー生誕150年を記念してロイヤルコンセルトヘボウが9人の指揮者を起用して演奏した交響曲全曲演奏会の1つだ。すでに11枚組のBDやDVDでも発売されているものだ(本来はBD5枚ぐらいに収まるはずだが)。私はクラシカジャパンの放送で見た。

 マゼールがロイヤルコンセルトヘボウを指揮した演奏は少なくとも録音では珍しいと思う。何と意外なことに暗譜ではなく譜面を見ながらの指揮だ。マゼールは確か若い頃は暗譜が早いことで知られただけに、「あれっ?」っと少し心配してしまったが、心配は不要でここぞというところでグっとテンポを落として粘るマゼール節は全開だ。オケの並びはアメリカ型(ストコフスキー型)で流行の両翼(対向)配置などは採用していないところもマゼールらしい。

 6番で問題になる中間2楽章の順番は従来通りのスケルツォ→アンダンテだ。安易にアンダンテ→スケルツォに変更しないあたりが「オレはこういう音楽をやってきたんだ。文句あるか」とでも言いたげでかえって気持ちがいい。

 マーラーの交響曲第6番の第2楽章と第3楽章について、2003年10月に「楽章順はアンダンテ→スケルツォとする」と国際マーラー協会が宣言して以降の主なマーラー指揮者による中間楽章の順番を簡単に調べてみた。情報ソースはCDの演奏とyoutubeだ。ギーレンの2つの演奏については助六さんとM.F.さんに情報を頂いた。

 1930年代以前に生まれた巨匠世代ではマゼール、ハイティンク、インバルが変更なし、アバドと最近のギーレンが変更ありだ。それ以降の指揮者ではゲルギエフとシャイーが変更あり。この他の指揮者ではラトルが1987年以来アンダンテ→スケルツォを採用していることを以前の記事で紹介した。今回調べた範囲では若い世代の指揮者ほど変更する傾向があるようだ。敢えて変更なしのマゼール、ハイティンク、インバルは国際マーラー協会の発表を知らないはずがないので確信犯だ。
http://blogs.yahoo.co.jp/takatakao123/38389209.html

アバド/ベルリンフィル(2004)アンダンテ→スケルツォに変更
ヤンソンス/ロンドン響(2005)アンダンテ→スケルツォに変更
ヤンソンス/ロイヤルコンセルトヘボウ(2005) アンダンテ→スケルツォに変更
ギーレン/北ドイツ放送響(2005)スケルツォ→アンダンテのまま
ゲルギエフ/ロンドン響(2007)アンダンテ→スケルツォに変更
ハイティンク/シカゴ響(2008)スケルツォ→アンダンテのまま
マゼール/フィルハーモニア(2011)スケルツォ→アンダンテのまま
ヤンソンス/バイエルン放送響(2011)スケルツォ→アンダンテに戻す
シャイー/ライプツィヒゲヴアントハウス(2012) アンダンテ→スケルツォに変更
インバル/東京都響(2013) スケルツォ→アンダンテのまま
ギーレン/南西ドイツ放送響(2013)アンダンテ→スケルツォに変更

 面白いのはヤンソンスで、2005年のロンドン響とロイヤルコンセルトヘボウで順番を変更しておきながら、2011年のバイエルン放送響ではスケルツォ→アンダンテに戻してしまった。古くはミトロプーロスが1955年のニューヨークフィルでアンダンテ→スケルツォとしながら、1959年のケルン放送響ではスケルツォ→アンダンテに戻していることを以前ラトルの記事で指摘した。ヤンソンスもミトロプーロスと同じ結果になったようだ。

 私は個人的にはスケルツォ→アンダンテの方が音楽的だと思っている。この曲は第一楽章より第四楽章が長いので、第三楽章に緩徐楽章であるアンダンテを置けばここが全曲の折返しになる。こうすれば4楽章の交響曲の古典的なルールに従うことになって収まりが良い。逆に第一楽章の方が第四楽章より大きければ第二楽章が緩徐楽章になる。運命など一部の特殊な交響曲を除けば古典派からロマン派の4楽章で書かれた交響曲のほとんどがこのルールに従っている(私はこれを「緩徐楽章折返し理論」と勝手に名付けている)。このこともラトルの記事で何年も前に指摘した。

 国際マーラー協会がアンダンテが第二楽章と発表した根拠も今ひとつはっきりしないようなので、結局はスケルツォ→アンダンテに戻す指揮者が増えてくるのではないかというのが私の予測なのだが、どうなるだろうか。

 マーラーの場合、マーラー協会新全集版が必ずしも正しいと言えるのかどうか? 新全集版では巨人の第三楽章冒頭がコントラバスのソロでなく、全員ユニゾンするトゥッティに変更されたが、ここをトゥッティで演奏している例を私はいまだに聴いたことがないのだが。

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