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1. チャイコフスキー:大序曲「1812年」Op.49
2. ベートーヴェン:ウェリントンの勝利 Op.91
3. チャイコフスキー:スラブ行進曲 Op.31
マゼール/ウィーン・フィル
ウィーン国立歌劇場合唱団(1)
(1981)

 どんなに派手にやってもやり過ぎないのがこの1812年だ。まさにマゼール向きの1曲と言える。このアルバムは大砲の音が評判だったテラークのカンゼル盤と並んで当時の代表盤だった。CD発売当初から入手可能だったのはこの2つだったと記憶している。どちらも3800円ぐらいの高価な商品で当時は買えなかった。

 マゼールらしい粘りと落ち着いたテンポがこの曲をよりドラマティックにしている。マゼールは1812年と戦争交響曲の組み合わせが大好きなようで、バイエルン放送響とも一部の曲を入れ替えた同様アルバムを再度作成している。そちらは軍楽隊を追加している点とテンポの変化が面白い演奏ではあるが、こちらは合唱が入っている点とテンポが落ち着いている点で全体としてはこの旧盤の方が優れた演奏だと思う。

 合唱付きの1812年はカラヤン盤が60年代から代表盤だった。カラヤン盤はドン・コサック合唱団のスラブ感に満ちあふれた合唱が素晴らしかったが大砲の音が軽いし戦闘シーンのテンポが少し速すぎるようにも感じる。このマゼール盤はこの曲の代表的な演奏として今でも推薦できると思う。

 ちなみにIMSLPで3種類のこの曲のスコアを見ることができる。大砲(cannone)と鐘(campane)の使用は指定されているが、合唱を入れるとか軍楽隊を追加するといった指定はここにはない。合唱や軍楽隊の追加は演奏者側で独自にやっているようだ。
http://imslp.org/wiki/Category:Tchaikovsky,_Pyotr

 合唱の歌詞を調べようと思ったが、下記のサイトで英語の歌詞が見つかっただけでロシア語の歌詞は見つからなかった。合唱付きの1812年はシルマー社が出版しているらしい。
http://www.talkclassical.com/20879-1812-overture-choral-parts.html
http://www.releaselyrics.com/c6d2/tchaikovsky-overture-1812/

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