こだわりクラシック Since 2007

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・J.シュトラウス2世:喜歌劇『ジプシー男爵』より入場行進曲
・ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ『モダンな女』op.282
・J.シュトラウス:ガロップ『インド人』op.111
・J.シュトラウス2世:ワルツ『ドナウの乙女』op.427
・ヨーゼフ・シュトラウス:スポーツ・ポルカop.170
・スッペ:序曲『ウィーンの朝,昼,晩』
・ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ『思いやり』op.73
・J.シュトラウス2世: ワルツ『ウィーンかたぎ』op.354
・J.シュトラウス2世:ポルカ『破壊』op.269
・J.シュトラウス2世:突進ポルカop.348
・J.シュトラウス2世:ワルツ『ウィーンの森の物語』op.325
・J.シュトラウス2世:トリッチ・トラッチ・ポルカop.214
・J.シュトラウス2世:爆発ポルカop.43
・ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ『短いことづて』op.240
・J.シュトラウス2世:ワルツ『美しく青きドナウ』op.314
・J.シュトラウス:ラデツキー行進曲op.228

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場バレエ団
 ゲオルク・グラスル(ツィター)
 ズービン・メータ(指揮)
 収録:1990年1月1日、ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ)
(音声のみ)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLTZwORRc91Ls4uuTiAS0ZSPPUkHL4I3mf

 今年5度目のニューイヤーコンサートを指揮したメータが初登場した1990年の映像だ。NHKの今年の生中継の裏番組でクラシカジャパンが放送していたものだが私はこちらの方が面白かった。ソニーからCDで、DGからDVDがすでに出ているものと同一音源だが、今回の放送ではワイド画面にリマスター(アップコンバート)されている(画質は非常に良いとは言えないが)。

 驚くべきことに5度目というのはボスコフスキー以降の指揮者では11回指揮したマゼールに続いて2番目に多い登場回数だ。縦に強くはねる縦振りの印象が強いメータだが(この点はクライバーに強く非難された)、音楽をウィーンで学んだだけあって最低限の品格は保っている。いつものようにしかめっ面で振るメータからクライバーのような優雅さは望むべくもないが、最近売れっ子のドゥダメルのように野暮ったくはなっていない。今年の演奏は巨匠風になってきた最近の芸風を反映しているが、メータらしい活きの良さを感じさせるのは最初の90年の演奏の方だと私は思う。

 今年の演奏ではチェロを左手に、第2バイオリンを右手前に配置する古典的な両翼(対向)配置を採用しているが、この演奏ではチェロとビオラを右手に配置する(当時の)ウィーンフィルにとって標準的な配置を採用している。クライバーはこの前年1989年のニューイヤーコンサートで古典的両翼配置をすでに採用していたが、メータはこの時点ではそれを踏襲しなかったのだ。コンサートマスターには92年に事故死したゲルハルト・ヘッツェルが座っているのも懐かしい。彼がいたころのこのオケは、最近時々ある「ウィーンフィルらしさの押しつけ」がなくて好きだ。

 音楽と直接関係ないが、この90年の演奏では美しく青きドナウで流れるバレエの映像が例年になく色っぽいのも特徴だ。肌色の肌着を着けていることは百も承知だが、お尻見せ放題でサービス満点だ(笑)。こんな衣装で踊ったのはこの年ぐらいなのではないだろうか。ウィーン気質で流れるバレエもクラシック・バレエではなくモダン・バレエ風だ。トリッチ・トラッチ・ポルカもコミカルだがクレジットによればこれもウィーンフォルクスオーパーではなくウィーン国立歌劇場バレエ団だそうだ。

 ちなみにクライバーが指揮した1989年と1992年は美しく青きドナウにバレエの映像はかぶさらない。これは恐らく指揮者の要求だろう。1987年のカラヤン、2014年のバレンボイムもバレエの映像がかぶさる。今年のメータはバレエでなくドナウ川の映像がかぶさっていたが、この曲ぐらいは指揮をじっくり見せて欲しいと私は思っている。

 また1987年のカラヤンまでは美しく青きドナウの前で指揮者が簡単なスピーチをするのが恒例だったが、この映像では簡単な新年の挨拶にとどまっており、この点は1989年のクライバーを踏襲している。恐らく1988年のアバドがスピーチを止めてしまったのではないだろうか。アバドもクライバーもシャイな人間なので指揮台でスピーチをすることを好まないだろう。

 と音楽以外の部分に何かと目が行ってしまったが、いずれにしても懐かしい映像だ。

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ベートーヴェン交響曲第9番ニ短調Op.125『合唱』

[指揮]クラウディオ・アバド
[演奏]ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
カリタ・マッティラ(ソプラノ)
ヴィオレタ・ウルマーナ(メゾ・ソプラノ)
トマス・モーザー(テノール)
アイケ・ヴィルム・シュルテ(バス)
スウェーデン放送合唱団、エリック・エリクソン室内合唱団
[合唱指揮]トヌ・カリユステ
[収録]2000年5月1日フィルハーモニー(ベルリン)
https://www.youtube.com/results?search_query=abbado+beethoven

 この第九は「ヨーロッパコンサート2000」としてプレトニョフが弾くベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番との組み合わせで以前からDVD化されていた映像であり、アバドのDVD/ブルーレイのベートーヴェンの交響曲全集にも収録されている。またバスをトーマス・クヴァストホフに替えた別日の演奏がDGからCD化されているのでそちらを聞かれた方も多いだろう。私はクラシカジャパンの放送で初めて見た。驚いた。この2000年のアバドの第九はテンポが速かったのだ。

 この演奏がべーレンライター版を使用していることは発売当時から知られていたが、それ以上に第三楽章のテンポの取り方が注目だ。99小節以降の8分の12拍子を普通の指揮者(カラヤン、バーンスタイン、ショルティを含む)は3つ振り×4で振るのだが(そうすると当然テンポはここから遅くなる)、アバドはここを4つ振りで振っている(上記youtubeの37分10秒)。

 マタイ受難曲の第一曲と同じ問題がここで生じていたのだ。マタイ受難曲をリヒターのように3つ振り×4で遅く振る指揮者はもういなくなったのと同じように、ここは4つ振りで振るのが音楽的には正しい(はずだ)。99小節目にはわざわざLo stesso temp(同じ速さで)という指定もあるので、83小節のアダージョと同じテンポを維持したまま4つで振り続けるのが妥当だと思われる。このバイオリンの細かいパッセージは慣習的な演奏よりもずっと早いテンポで弾くものだったのだ。

(楽譜が手元にない方はIMSLPの下記PDFの84ページ参照)
http://petrucci.mus.auth.gr/imglnks/usimg/7/76/IMSLP328923-PMLP01607-LvBeethoven_Symphony_No.9__Op.125_fe_fs_BPL.pdf

 この部分に注目して他の映像を見ると、トスカニーニは4つ振り、クレンペラーとジュリーニもテンポが遅いのでやや微妙だが基本的には4つ振りに見える。アバドはこの楽章を約13分ほどで通過している。私はこの解釈を支持したいと思う。全曲は約62分で終わっている。86年のウィーンフィルとの演奏は第三楽章で約17分、全曲は約73分かかっている。

VPO(1986L) 17:10/14:14/17:01/23:55=72:40
BPO(1996L) 15:23/13:50/13:57/22:47=65:57
BPO(2000L) 14:22/13:03/12:48/22:02=62:15

 なお、1996年のザルツブルグでのライブは当時刊行直前だったべーレンライター版を一部先取りしたものだが、楽譜にはない最後のピッコロの音のオクターブ上げの理由についてアバドが会見で答えられなかったことも話題になった。このことはBPO時代のアバドの評判がよろしくない理由の一つになってしまい、正直私も「アバドのベートーヴェンなんて」と思っていたのは確かだ。それでも86年のVPO盤が手元にあるのはプライが第九を歌った唯一の正規録音という理由に過ぎない。ちなみに86年盤と2000年盤ではフィナーレのピッコロ上げは採用していない。

 第四楽章フィナーレ直前のマエストーソ(916小節)も86年盤では良くあるような倍伸ばし(8分音符を1つに数えて6つに振る)になっているが、2000年盤では明らかに楽譜通りの3つ振りで振っている(この重要な場面でカメラが棒を捉えてないのは残念)。古楽器系の演奏を除けばここを楽譜通り3つで振る演奏はこのところなかったと思う。私はこれで良いと思う。

 アバドは第九の解釈を変更していたのだ。アバドは時々解釈の変更を意図的に行っており、マーラーの5番のアダージェットの高速化などどうなのだろうと思うものもなくはないが、この第九のある種のピリオドアプローチは評価できると思う。この第三楽章は必聴だ。

 第四楽章の歓喜の主題(116小節)は第2クラリネットあり、Freudeの前のホルンのちょっと変わったリズムもべーレンライター版通りである。ただ、第三楽章のトランペットのファンファーレ(121小節目)でスタッカートを強調していないのは残念だ。この辺りが現場主義的に取捨選択されていて首尾一貫しないのが晩年のアバドらしいところでもある(笑)。

 それから、合唱はアバドお気に入りのスウェーデン放送合唱団だが、合唱とソリストが楽譜を持って歌っているのも残念だ。第九の合唱は日本でも暗譜で歌うのが珍しくないのに。

(追記)
べーレンライター版の違いや、この版を用いたとされるアバドやラトルの演奏に関する面白い文献を見つけたので追記しておく。
http://www.ri.kunitachi.ac.jp/lvb/rep/hujimoto03.pdf

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