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ドミンゴ

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・プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』全曲
 レナ−タ・スコット(S:マノン)
 プラシド・ドミンゴ(T:デ・グリュー)
 パヴロ・エルヴィラ(Br:レスコー)
 レナート・カペッキ(B:ジェロント)、他
 メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
 ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
 演出:ジャン=カルロ・メノッティ
 収録:1980年3月29日 メトロポリタン歌劇場[ライヴ]
(ユーチューブで全曲見られるようになったのでアドレスを追記しておく)
http://www.youtube.com/watch?v=o0H3oTKNPII


ドミンゴが全幅の信頼を寄せていたのではないかと私が思うもう一人のソプラノはスコットだ。フレーニが幼馴染のパバロッティは当然のことドミンゴともカレーラスともうまく合わせたのに対して、フレーニより一世代上に属するスコットはカラスやテバルディの時代の「大プリマドンナ」の気質を残しているので、合わない人とは合わない。

77年のメットのボエームでパバロッティと決別したのは有名な話だし、カレーラスとの共演も以前紹介した東京での73年の椿姫があるが、それ以外はあまり聞かない。カレーラスが出演した82年のゼフィレッリ演出のメットのボエームではミミではなくムゼッタに回ってしまったほどだ(これはこれで面白いが)。テノールではドミンゴとクラウスがスコットのお気に入りだったようだ。

マノン・レスコーという作品はマスネが先にオペラ化していたにも関わらずプッチーニが強く作曲を希望し、彼の出世作になった作品だ。しかし、いわゆる三大傑作(ボエーム、トスカ、蝶々夫人)やトゥーランドットほどの人気は一般的にはないようで、レコード芸術などのいわゆる名曲名盤にも取り上げられた試しがない。「三部作」を一つと数えれば10しかない彼の作品の中では、西部の娘や三部作と並んで二番手グループということになろうか。

間奏曲や1幕のマノンのアリアなどは結構な曲なので私もそれなりに聞いてはいたが、「絶世の美女にして悪女」というキャラクターは個人的に苦手なのと(笑)、しっくり来る演奏をなかなか見つけられなかったため「持ってはいるけれども」程度の聞き方しかしてこなかった。

(トスカもそうだが)フレーニはこのマノンという役が好きだったようで2種類のCDを残している。しかし残念ながらいずれも録音が残響過多で音像が遠いように私は思う。きれいだが「人ごと」のように聞こえてしまって真に迫ってこない。83年のシノーポリ盤ではフレーニの声もまだこの役には少し細いように聞こえるし、90年のレヴァイン盤はフレーニがこの役を歌うにはちょうどいいタイミングだったはずだが大変残念だ。フレーニは確か86年のウイーンの来日公演でもこの役を歌ったはずだが私は高校生だったので残念ながら聞いていない。きっと良い演奏だったと思うが聞かれた方がいらしたら教えて頂きたい。

映像ではこのスコット/ドミンゴのメット盤はカナワ/ドミンゴのコヴェントガーデン盤と並んでLD時代から出ていたものだ。そういう意味では特に目新しい映像ではないのだが、私は「マノンのイメージとしてはカナワの方が合うかな」という思い込みでコヴェントガーデン盤の方しか見ていなかった。ルックスとしては確かに合っているし1幕は良い演奏だが、マノンという役は幕が進むにつれてかなりドラマティックな歌が要求されるのでカナワの声では細いように私は思う。

ドミンゴは得意にした役の一つだし、シノーポリが指揮するオケはなかなかドラマティック、珍しくプッチーニを演出したゲッツ・フリードリヒによる舞台も見栄えがするが、主役がこうだとやはり「人ごと」のように聞こえる。昔LDで出ていたMETのスコット/ドミンゴ盤のDVDが国内盤で出たら見ようかなあと思っていたところにデアゴスティーニが出してくれた。

結果は大変期待に応えてくれるものだった。スコットは(大変失礼ながら)美女でも美声でもないが、でもこのマノンは大変リアルに真に迫ってくる。2幕のドミンゴとの長大なデュエットも「この曲らしい演奏に初めて出会えた」と思える演奏だ。マノンは蝶々夫人やトスカと並んできっとスコットが得意とした持ち役の一つだったに違いない。デュエットの直後に人が入ってきたところで「せっかくいいところだったに、全くもう!」という感じのしぐさがおかしくて聴衆が笑っている。

レヴァインの指揮も10年後の妙に落ち着いたCDとは打って変わってみずみずしい。作曲家でもあるメノッティの演出は無難でフリードリヒのような特徴はないがとりあえず安心して見られる。CDやDVDで手に入るこの曲の演奏としては最もこの曲らしい演奏だと思う。この曲が確かに名曲だと思えるようになった。1980円なら見ていない方はぜひお勧めしたい。なお1幕のドミンゴの小さいアリアの後で拍手の中断がある。メットはこういうのがお好きみたいだがこれは良くないと思う。

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エヴァ・マルトン、
レオーナ・ミッチェル、
プラシド・ドミンゴ、
ユーグ・キュエノー、
レヴァイン指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
収録:1987年4月、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場
演出:フランコ・ゼッフィレッリ
映像監督:ブライアン・ラージ
http://www.youtube.com/watch?v=VDvF0wjUClk
http://www.youtube.com/results?search_query=met+turandot+1988&sm=3

Turandot - Ghena Dimitrova
Kalaf - Placido Domingo
Liu - Katia Ricciarelli
Rolando Panerai
マゼール指揮ミラノスカラ座
1983年12月7日
http://www.youtube.com/results?search_query=turandot+1983+part

ボエーム、トスカに続くゼフィレッリ演出によるプッチーニ第三弾は蝶々夫人ではなくトゥーランドットだった(蝶々夫人は2004年のヴェローナが最初のようだ)。前2作はスカラ座やロンドンでの初演から約20年も経ってからメットに持って来られたが、ゼフィレッリのトゥーランドットは83年にスカラで初演されたようなので比較的近い時期にメットに持ってこられたようだ。ちょうどこの87年の映像とこの年のカルメンの映像からメットの版権がDGに移り、メットのLDが大々的に宣伝されるようになったこともあって、映像作品としても当時から大変に親しまれたものだ。

ユーチューブでは83年のスカラ座での映像も見ることができる。出演はディミトローバ、ドミンゴ、リッチャレルリで指揮はマゼールだ。これもぜひ正規映像で見てみたいものだ。マゼールは83年にウイーンでもマルトン主演(プリンス演出)でこの曲を指揮しており、スカラ座の88年の来日公演でもこの演出で取り上げているのでご覧になられた方もいるだろう。

83年のスカラ座の映像や先日紹介した83年のウイーンの映像(プリンス演出)はなぜかLD化が見送られた(後者は米国でVHSテープだけで出た)。この時期にカラヤンが希望していた北京での映画撮影もカラヤンの死により結局実現しなかったこともあって、LDで他に国内で入手できたトゥーランドットの映像はヴェローナ盤があったぐらいだ。その映像もユーチューブで見ることができる。出演はディミトローバ、マルティヌッチ、ガスディアだ。
http://www.youtube.com/results?search_query=turandot+verona&search_type=&aq=f

ヴェローナの野外劇場は音声や映像に制約があるので一般的に評判が良かったのはやはりこのメットの映像だったと思う。私も当時は結構お気に入りの一つだったはずだが、今見返してみるとどうだろうか?

今見返せば、この映像にあるような金キラキンの舞台は実際は中国のどこにも存在しないということは明らかだ。これは日本の金閣寺のイメージと混同したものだろう。中国人演出家による舞台が見られるようになった今では、これは違和感がある演出だと率直に言わざるを得ない。

日本人が変な演出の蝶々夫人を見ると気持ちが悪いのと同じで、中国の人はこの映像を見て恐らく変に感じているだろう。イーモウ監督が紫禁城で1999年に収録した極めて中国的なトゥーランドットの映像はこの反動だったに違いない。この作品は中国人の演出家に徹底して中国っぽくやってもらうか、プリンス演出のウイーンの舞台のように架空の国にしてしまって東洋風にしない方向性かどちらかを選ぶことになりそうだ。

それでもこのキラキラトゥーランドットは世の中的には大変好評なようで、メットでは今シーズンもこの演出が現役だ。入れ替えたキャストによる新しいハイビジョン映像が世界に中継されている。私はゼフィレッリのボエームやトスカほどにはこのトゥーランドットは成功していないと思うのだが、皆さんはどう思われるだろうか? 

だが演奏は大変すぐれたものだ。マルトンもドミンゴも当たり役だし、メットのオケの軽い音やレヴァインのやや楽天的な棒もこの作品ならそれほど気にならない。

そうだ。日本には黛敏郎作曲のオペラ金閣寺があるのだから、ゼフィレッリには次にオペラ金閣寺の演出をしてもらおう。

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 ヒルデガルド・ベーレンス(S:トスカ)
 プラシド・ドミンゴ(T:カヴァラドッシ)
 コーネル・マックニール(Br:スカルピア)
 ジェイムズ・コートニー(Br:アンジェロッティ)
 イタロ・ターヨ(Bs:堂守)
 アンソニー・ラチューラ(T:スポレッタ)、他
 メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
 ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
 演出・舞台装置:フランコ・ゼッフィレッリ
 衣装:ピーター・J.ホール
 照明:ギル・ウェクスラー
 収録:1985年3月 メトロポリタン歌劇場
http://www.youtube.com/results?search_query=met+tosca+1985&search_type=&aq=f

ゼフィレッリの演出家としての最初の成功は1963年のスカラ座とウイーンでのボエームだが、続く1964年にはカラスを起用してロンドンでトスカを演出している。この年にはメットにもバーンスタイン指揮のファルスタッフでデビューしている。メットではその後バーバーの新作オペラを除けば70年のカヴァレリア/道化師と72年のオテロがあるだけでその後しばらく新演出はなかった。

メットでゼフィレッリが盛んに新演出をするようになったのは実は80年代になってからで、81年のボエーム、85年のトスカと十八番ナンバーをメットにも持ってきた後、87年のトゥーランドット、89年の椿姫(クライバー指揮、グルベローバ主演の豪華版)と続く。80年代はちょうどメットのグローバル化が進んだ時期だ。

この時期を境にしてドミンゴやパヴァロッティはゲストとしてメットで歌うのでなくメットを本拠地として歌うようになり、スカラ座の来日公演でなくメットの来日公演でなければ彼らの歌は聴けなくなったのだ。私はメットの1988年の来日公演でドミンゴがホフマン物語を歌いに来た際に、ドミンゴがメットのメンバーとしてフランス物を歌いに来るのを大変不思議に思ったが、それ以降はそれが当然になったのだ。

このメットのトスカもイタリアの指揮者(シノーポリのメットデビュー)、スペインのカヴァラドッシにドイツのトスカ、アメリカのスカルピアという大変にメットらしいインターナショナルな編成になっている。ベーレンスの正規映像は指輪(2種)とオランダ人を除けばこのトスカとモーツアルトのイドメネオ、それにヴォッエックぐらいしかないので貴重な記録ではあるが、やはりベーレンスのトスカは私にとっては少々異質だ。

メットはドイツ系トスカ歌いの系譜があって70年頃にはニルソンもよくトスカを歌っていたようだが(コレッリが相手のことが多かったが69年2月15日の公演はコレッリの代役でドミンゴが歌ったようだ)、私は80年代であればスコットのトスカの方が良かったのではないかと思ってしまう。実際スコットは81年と84年にメットの公演でトスカを歌っている(レヴァイン指揮で相手はドミンゴ)。

オペラがグローバル化するというのは本当に良いことなのだろうか? もちろんメットがグローバルに資金を調達して世界を巡業するようになったことでオペラが大衆化し、こうしてゼフィレッリのトスカが映像で見られるようになったということは十分理解しているつもりだが。トスカは誰が歌っても難しいとつくづく感じさせる映像だ。

ゼフィレッリの演出はボエームと並んで優れているしシノーポリの指揮とドミンゴももちろん素晴らしい。テデウムのあたりは後のスカラ座のドン・カルロと少し似ているが、トスカの舞台の方がオリジナルだろう。メットではこの演出をしばらく使っていたが、最近ボンディの新演出に切り替えてしまったようだ。

この映像はLD時代から長く出ているものだ。以前パイオニアが出していたDVDはLD用のマスターの転用でDVDなのに字幕が消せなかったが、現在出ているDGのDVDは新しいマスターを用いている。画質が僅かながら改善されているのに加えてゼフィレッリがローマを案内する30分ほどの得点映像が加えられた。ディアゴスティーニが書店で1980円で売っているのでお買い得だ。

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妖精ヴィッリ
 プラシド・ドミンゴ
 ティト・ゴッビ
 レナータ・スコット
 レオ・ヌッチ、他
 ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
 ロリン・マゼール(指揮)
 録音:1979年、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール(ステレオ)


蝶々夫人
 レナータ・スコット
 プラシド・ドミンゴ
 ジリアン・ナイト
 イングヴァール・ヴィクセル
 フロリンド・アンドレオッリ、他
 フィルハーモニア管弦楽団
 ロリン・マゼール(指揮)
 録音:1978年、ロンドン、オール・セインツ教会(ステレオ)

外套
 レナータ・スコット
 プラシド・ドミンゴ
 イングヴァール・ヴィクセル
 ジリアン・ナイト
 フィルハーモニア管弦楽団
 ロリン・マゼール(指揮)
 録音:1977年、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール(ステレオ)


これはソニーBMGがちょっと前に出したプッチーニの全集だ。外套を含む3部作は当初87年のパターネのRCA盤の収録が予告されていたが実際は77年のソニー盤が採用された。ボエーム、トスカ、つばめ、トゥーランドットはRCA原盤でそれ以外はソニー原盤だ。マゼールは70年代から90年代にかけてソニーに継続的にプッチーニを録音し、この全集では10作品中5作品をマゼールが指揮している。

そうであれば、つばめとトゥーランドットもマゼールの81年と83年の録音を採用した方がまとまりが良かったと思うが、とにもかくにもマイナーな作品も含めて全集化された意義は大きいと思う。エドガールやつばめには他の録音もあるがこの妖精ヴィッリの録音は極めて珍しくデッカの類似の全集にもこの音源を貸し出しているくらいだ。メジャーレーベルの録音としては他には72年のウイーンフォルクスオパーのRCA盤があるくらいだろう。

また、エドガールとつばめとトゥーランドット以外の主役をすべてドミンゴが歌っているのもこの全集の価値を高めている。ドミンゴは70年代以降声が力強くなるのと合わせてドン・カルロやラダメス、リッカルド、オテロなどのヴェルディの諸役をレパートリーに入れたが、デビュー当時に評価を得たのは実はプッチーニだったということをこの全集は再確認させてくれる。カヴァラドッシや外套のルイージは60年代からの得意役だしピンカートンは舞台ではそれほど歌わなかったはずだが意外に合っている。

マゼールの指揮は例によってところどころ大げさで恣意的だが耳が慣れてくると意外にしっくりくる。結構良いと思う。スコットの少し鋭くてやや神経質な歌は以前はちょっとだけ敬遠していたのだが、こうして聞き直してみるとなるほど確かに一大プリマドンナだったことを再確認させられる。マゼールのシャープな方向性とも合っているようだ。

妖精ヴィッリのアンナはこの役にしては少々熟女過ぎないかという気もしなくもないが(笑)、プッチーニらしい作品の貴重な録音だ。ただし筋書きはあまり面白くないと思う。蝶々婦人と三部作はフレーニやテバルディを表の名盤とすればこれはさしずめ裏名盤と言って良いのではないだろうか? ただミケーレのヴィクセルはスカラ座のビデオのカプッチルリの名唱には及ばない。

この時期のスコットとドミンゴは以前紹介したEMIのトスカで優れた演奏をレヴァインと聞かせているが、他にもオテロ、アドリアナ、シェニエ、カヴァレリアといった主要な作品をやはりレヴァインとソニーとRCAに録音しているのでチェックしてみる必要がありそうだ。

(追記)
70年代〜80年代のスコットはメットでプッチーニとヴェルディを非常によく取り上げており蝶々婦人と三部作も何度も歌っている。77年の舞台の写真を下記ページで見ることができる。ピンカートンはアラガルでパターネの指揮だったようだ。モノクロなので細かいことは分からないがそれほど違和感のない演出だなと思ったらアオヤマヨシコという日本人の演出家による舞台で驚いた。70年代はカラヤンの映画のように変な演出の蝶々夫人がまだ多かった頃だ。
http://archives.metoperafamily.org/Imgs/ONMadamaButterfly1977.jpg
スコットは65年のメットデビューも蝶々婦人であり、現時点までの最後のメット出演も87年の蝶々婦人だ。当たり役だったようだ。フレーニやカラスのように録音でしか蝶々婦人を歌わなかった歌手も多いが、スコットがこのように蝶々婦人を数多く歌ったのは素晴らしいことだと思う。


妖精ヴィッリあらすじ(HMVサイトより)
第1幕 森の広場
グリエルモの家の前で、村人たちがグリエルモの娘アンナと許婚ロベルトの婚約を祝っています。ロベルトはこの婚約式を終えると伯母の遺産を受け取りにマインツヘ旅立つことになっており、式が終わると、彼に花束を渡すためアンナが現れ、彼に同行できる花束を羨みます。ロベルトは別れを悲しむアンナをやさしく慰めますが、彼女は今朝ロベルトの帰りを待つのに疲れ、死んでしまった夢を見たことを告白します。
 晩課の鐘が鳴ると、村人がロベルトの旅立ちを見送るために集まってきます。グリエルモは、ひざまずいたアンナとロベルトの頭に手を置き、旅の安全と二人の愛の加護を祈り、村人もこれにならいます。そして、ロベルトはみんなに見送られ、マインツへ出発します。
 マインツに着いたロベルトは、妖婦に誘惑されてアンナのことを忘れ、そしてアンナはロベルトの帰りを待つのに疲れ、死んでしまいます。ドイツの暗い森には、愛する娘を裏切ると森の妖精、ヴィッリたちに復讐されるという伝説あり、その復讐とは男を踊りの輪に引き込み、踊り狂わせて殺してしまうというものです。ロベルトは妖婦に捨てられると、故郷への帰途につきますが、森では妖精ヴィッリたちがロベルトを待ち構えていました。

第2幕 森の広場
一人残された父グリエルモが現れ、ロベルトに裏切られ、失意のうちに死んだ娘アンナを思って、もしヴィッリの伝説が本当なら、娘の恨みも晴らされように、と言って家に入ります。
 やがてロベルトが登場し、アンナを裏切ったことを後悔し、幸せだった頃に戻りたいと願います。
 ロベルトはアンナの家の扉を叩こうとしますが、手が動きません。そこに妖精ヴィッリたちの声が聞こえ、ロベルトは神に許しを乞います。ですが、妖精ヴィッリたちはロベルトに「歩け歩け」と声をかけます。その時、アンナの亡霊が現れ、ロベルトへの恨みを歌いながら彼を呼びます。ロベルトがアンナに駆け寄ると、妖精ヴィッリたちに取り囲まれ、踊りの中に引き込まれてしまいます。ロベルトは踊り疲れ果て、アンナに許しを乞いながら死んでしまいます。
 ロベルトの死体だけが残ると、どこかに消えた妖精ヴィッリたちの勝利の叫びが聞こえるのでした。

あらすじは下記サイトも参照されたい。
http://homepage2.nifty.com/aine/opera/opera49.htm
http://www.music-tel.com/ez2/o/work/le_Villi/index.html

このセットには他にも下記の演奏が収められている。・

エドガール
 カルロ・ベルゴンツィ
 レナータ・スコット
 グウェンドリン・キルブルー
 ビセンテ・サルディネロ、他
 ニューヨーク・シティ・オペラ管弦楽団&合唱団
 イヴ・ケラー(指揮)
 録音:1977年、カーネギー・ホール(ステレオ)

マノン・レスコー
 ニーナ・ラウティオ
 ジーノ・キリコ
 ペーター・ドヴォルスキー
 ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
 ロリン・マゼール(指揮)
 録音:1992年、ミラノ・スカラ座(デジタル)

ラ・ボエーム
 モンセラート・カバリエ(S:ミミ)
 プラシド・ドミンゴ(T:ロドルフォ)
 ジュディス・ブレゲン(S:ムゼッタ)
 シェリル・ミルンズ(Br:マルチェッロ)
 ルッジェーロ・ライモンディ(B:コルリーネ)、他
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 ゲオルク・ショルティ(指揮)
 録音:1973年、ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール(ステレオ)

トスカ
 レオンタイン・プライス(S:トスカ)
 プラシド・ドミンゴ(T:カヴァラドッシ)
 シェリル・ミルンズ(Br:スカルピア)
 ポール・プリシュカ(B:堂守)、他
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 ズービン・メータ(指揮)
 録音:1972年、ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール(ステレオ)


西部の娘
 マーラ・ザンピエーリ
 プラシド・ドミンゴ
 フアン・ポンス、他
 ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
 ロリン・マゼール(指揮)
 録音:1991年、ミラノ、スカラ座(ライヴ、デジタル)

つばめ(ロンディーネ)
 アンナ・モッフォ
 ダニエーレ・バリオーニ
 マリオ・セレーニ
 ピエロ・デ・パルマ、他
 RCAイタリア・オペラ管弦楽団&合唱団
 フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指揮)
 録音:1966年7月、ローマ、RCAイタリア・オペラ・スタジオ(ステレオ)


修道女アンジェリカ
 レナータ・スコット
 マリリン・ホーン
 イレアナ・コトルバス
 アンブロジアン・オペラ合唱団
 フィルハーモニア管弦楽団
 ロリン・マゼール(指揮)
 録音:1976年、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール(ステレオ)

ジャンニ・スキッキ
 ティト・ゴッビ
 イレアナ・コトルバス
 プラシド・ドミンゴ
 アンナ・ディ・スタジオ
 ロンドン交響楽団
 ロリン・マゼール(指揮)
 録音:1976年 ロンドン、EMIスタジオ(ステレオ)

トゥーランドット
 ジョヴァンナ・カゾッラ
 セルゲイ・ラーリン
 バルバラ・フリットーリ
 セルジョ・スピーナ
 ホセ・ファルディーリャ
 カルロ・コンバーラ
 ヴィットリオ・ヴィテッリ
 アルド・ポッティオン
 フランチェスコ・ピッコーリ
 カルロ・アレマーノ
 フィレンツェ5月祭管弦楽団&合唱団
 ズービン・メータ(指揮)
 録音:1998年9月、北京、紫禁城(ライヴ、デジタル)

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トゥリッドゥ・カニオ : プラシド・ドミンゴ(二役)
サントゥッツァ : フィオレンツァ・コッソット  
アルフィオ : アッティリオ・ドラーツィ 
ネッダ : エレナ・ヌンツィアータ  
トニオ : ベニート・ディ・ベッラ
シルヴィオ : ロレンツォ・サッコマーニ 他
オリビエロ・デ・ファブリティース指揮NHK交響楽団
演出 アントネルロ・マダウ・ディアツ
(1976年9月5日)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Cavalleria+tokio+1976&search_type=&aq=f
http://jp.youtube.com/results?search_query=pagliacci+tokio+1976&search_type=&aq=f

サントゥッツァ…エレーナ・オブラスツォワ(メッゾ・ソプラノ)、
トゥリッドゥ…プラシド・ドミンゴ(テノール)、
アルフィオ…レナート・ブルゾーン(バリトン)
ネッダ(コロンビーナ)…テレサ・ストラータス(ソプラノ)、
カニオ(パリアッチョ)…プラシド・ドミンゴ(テノール)、
トニオ(タデオ)…ホアン・ポンス(バリトン)、
シルヴィオ…アルベルト・リナルディ(バリトン)他
ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団、
指揮:ジョルジュ・プレートル、
監督:フランコ・ゼフィレッリ
収録:1982年
http://jp.youtube.com/results?search_query=I+Pagliacci+-+Pl%C3%A1cido+Domingo+Part&search_type=&aq=f
http://jp.youtube.com/results?search_query=Cavalleria+Rusticana+-+Pl%C3%A1cido+Domingo+Part+&search_type=&aq=f

トゥリッドゥ・カニオ…プラシド・ドミンゴ(テノール)二役、
サントゥッツァ…トロヤノス(メッゾ・ソプラノ)、
アルフィオ…Vern Shinall(バリトン)
ネッダ(コロンビーナ)…テレサ・ストラータス(ソプラノ)、
トニオ(タデオ)…ミルンズ(バリトン)他
メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団、
指揮:レヴァイン
演出:フランコ・ゼフィレッリ
1978年4月5日
http://jp.youtube.com/results?search_query=Pagliacci+Domingo+1978&search_type=&aq=f
http://jp.youtube.com/results?search_query=domingo+cavalleria+1978&search_type=&aq=f


今日は久し振りにイタリアオペラを取り上げよう。NHKが8次に渡って招へいしたイタリア歌劇団の公演が日本におけるオペラの普及に大きな役割を果たしたことは言うまでもない。1956年の第一次はデルモナコの不参加(13歳の少女と駆け落ちしたため来日できなくなったという話があるらしい)によってやや小粒の公演となったが、デルモナコとゴッビが揃った第二次のオテロ、デルモナコとテバルディによる第三次のアンドレア・シェニエなどは今聞いても大変スリリングだ。

そのアンドレア・シェニエや第四次(1963年)の西部の娘や、第五次(1967年)のドンカルロ、第六次(1971年)のファボリータ、第八次(1976年)のアドリアナ・ルクブルールとシモン・ボッカネグラは日本初演だったという点でも意義は大変大きい。
(NHKイタリア歌劇団の公演記録)
http://users.catv-mic.ne.jp/~tenpyo/record1.htm

イタリア歌劇団の最後の公演となった1976年の第8次公演ではカバリエとコソット、カレーラスがアドリアナ・ルクブルールに、ギャウロフ、カプッチルリ、リッチャレルリがシモン・ボッカネグラに、ドミンゴとコソットがこのカヴァレリア・ルスティカーナ+道化師の公演に参加した。カヴァレリア+道化師は4回上演され、9月2日と5日の2回は初来日のドミンゴが1人2役を演じた(7日と9日は道化師にのみ出演した)。

私はまだ小学生だったのでオペラを見るという習慣を持ち合わせていなかったが、ドミンゴの1人2役が大きな話題になったことや、インタビューで同年12月にクライバーとスカラ座でオテロを演奏することをとても楽しみにしていると述べていたことはFM雑誌の記事で良く覚えている。

2日目の公演を記録したこの映像はBSで1996年1月に再放送されたことがあるのだが私は録り損なっていたのでDVD化を待っていたものだ。国内では出ていないのでVAIのこのDVDはひょっとしたら放送を録画した海賊盤ではないかと心配したのだが、NHKからの正規ライセンスによるもので画質は良好だ。この時代の映像の多くがそうであるように日本語字幕は焼きついた状態のままだ。

音声は残念ながらFM放送音源によるステレオ化は行われていないが鑑賞には問題ない。同年のシモンボッカネグラは国内でDVD化されているのにこの演奏はなぜ国内では発売されないのだろうか?
(NHKイタリア歌劇団の放送記録)
http://users.catv-mic.ne.jp/~tenpyo/8496tv.htm

ドミンゴのカバレリア+道化師はゼフィレッリによる1982年制作のオペラ映画がLD時代から大変有名だ。ドミンゴは他にも蝶々夫人、トスカ、椿姫、カルメン、オテロなど70年代から80年代にかけて多くのオペラ映画に出演している。特にカバレリア+道化師と椿姫、オテロは巨匠ゼフィレッリの作品だがその中で最も成功したのはこのカバレリア+道化師だと私は思う。ヴェリズモオペラだけあって映画のリアリスティックな表現がぴったりくる。両作品ともユーチューブでほとんど全部見ることができるようだ。

ドミンゴは映画だけでなく生の舞台でのライブ映像も75年のロンドンの仮面舞踏会、78年のウイーンのトロヴァトーレ、78年のウイーンのカルメンなど70年代の映像が数多く商品化されている点もパヴァロッティやカレーラスと異なる点だ。パヴァロッティの70年代以前の映像は79年のボエーム(スカラ座)の海賊盤を除けばヴェルディのレクィエム(カラヤンとアバドの2種)があるぐらいだし、カレーラスの70年代以前の映像も78年の運命の力(スカラ座)の海賊盤ぐらいだろう。(と思ったら、東京での73年の椿姫と76年のアドリアナ・ルクブルールも正規DVD化されていることを発見した!近く報告したい)

ドミンゴのカバレリアと道化師は生の舞台の映像がなぜかこれまでなかっただけに今回のDVDは歓迎される。70年代のドミンゴの声はまだ比較的リリックなので道化師は80年代の声の方がしっくりくるかなとも思ったが、カバレリアの方はコソットの熱唱ともども楽しめた。舞台は簡素だが、この両作品はもともと片田舎の舞台設定なのでそんなに違和感はない。日本人による合唱の質は初期のイタリア歌劇団の公演よりも格段に向上している。

コソットのサントゥツァも当たり役で硬質な美声にピッタリの役だ。カラヤンとの録音と映画(演出はストレーレル、監督はカラヤン)は大変有名だが、ライブの映像はこれまでなかった。映画は細かい演技をつけられるよさがあるが、ライブでの迫力は別の意味で真に迫るものがある。
(カラヤンとコソットの映画)
http://jp.youtube.com/results?search_query=CAVALLERIA+RUSTICANA+karajan&search_type=&aq=f

東京公演の2年後の1978年にドミンゴはメットでも1人2役の偉業を達成している。カヴァレリアはトロヤノスとの共演、道化師はストラータスとミルンズの共演で指揮はレヴァインだ。演出はゼフィレッリなので映画版との違いが興味深い。これも正規映像で見てみたいものだ。2枚の写真はそのときのものだ。

1985年のウイーンでの道化師(共演はコトルバスとマヌグエラ)も映像があるようだ。何と演出はポネルなのでぜひ見てみたいのだが、現在までに商品化されているのは音声のみだ。この時のカヴァレリアは誰が歌ったのだろう? この時もドミンゴの二役だったのだろうか?
http://www.youtube.com/results?search_query=cotrubas+pagliacci&search=Search

Borowskaと共演した1993年のウイーンでの道化師もある。演出はやはりポネルのようだ。
http://jp.youtube.com/watch?v=IJvDqKfbuq8

ユーチューブではさらに1998年のラヴェンナでの道化師も見ることができる。ドミンゴはカバレリアのトゥリッドゥを歌うのは80年代で止めてしまったようだが道化師のカニオは90年代後半まで歌っていたようだ。振られ役のカニオよりプレイボーイのトゥリドゥの方が色男のドミンゴには合っているように個人的には思うのだが、本人はカニオの方が好きな役なのかもしれない。
http://jp.youtube.com/watch?v=yg1acgDX4fY

しかし1994年のメトの映像ではドミンゴが出ているのはプッチーニの外套のみで道化師(映画同様にゼフィレッリ演出でストラータスとポンスの共演)のカニオはパヴァロッティが歌っている。
http://jp.youtube.com/results?search_query=pagliacci+pavarotti+1994&search_type=&aq=f

ウイーンのポネルの舞台では1990年にカレーラスが歌った映像もあって、同じ舞台なのに雰囲気は全く異なる。トニオはカプッチルリ、ネッダはニコレスクだ。これもぜひ見てみたい映像だ。
http://jp.youtube.com/watch?v=WovyCXPEWXc&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=wJ9rQeQZhx4

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