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カラヤン

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・シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
 録音:1979年10月18日、東京、普門館(ライヴ、ステレオ)
・チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 op.64
 録音:1979年10月18日、東京、普門館(ライヴ、ステレオ)
・ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 op.88
 録音:1979年10月19日、東京、普門館(ライヴ、ステレオ)
・ムソルグスキー/ラヴェル編曲:組曲『展覧会の絵』
 録音:1979年10月19日、東京、普門館(ライヴ、ステレオ)
・ヴェルディ:レクイエム(死者のためのミサ曲)
 ミレルラ・フレーニ(ソプラノ)
 アグネス・バルツァ(メゾ・ソプラノ)
 ルイス・リマ(テノール)
 ニコライ・ギャウロフ(バス)
 ウィーン楽友協会合唱団
 録音:1979年10月24日、東京、普門館(ライヴ、ステレオ)


 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮

NHKが79年のカラヤン/BPOの来日公演をついにCD化してくれる。当時FMで放送され私のその後の人生を狂わせた名演なだけに久しぶりの再会が楽しみだ(笑)
ヴェルディの「レクィエム」は72年のBPOとの録音も84年のVPOとの録音も不満の残るものだったがこの演奏は決定盤になるに違いない。展覧会の絵も60年代や80年代のCDを上回る素晴らしい演奏だ。

昨年の大晦日から続いていた東京MXテレビのカラヤン特集は9月で終わる。英雄は84年の収録が2月に放送されているので今回のものは82年のベルリンフィル創立100周年ライブのものだろう。

東京MXのカラヤン特集は先日から再放送が始まっており、元旦に放送したプログラムが今日再放送されている。恐らく年内一杯再放送が続くのだろう。今モルダウが放送されている、先日見たアンチェルやクーベリックとは全く違う何とも豪華で輝かしい演奏だ。続く悲しいワルツやシュトラウスのワルツも超重量級の演奏だ。正直かなり違和感があるがオーケストラピースと割り切って聴くべきなのだろう。

 9月13日(土) 20:00〜21:00
    ヴィヴァルディ 四季
 9月14日(日) 19:30〜21:00
    ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
    ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」

NHK−BSのカラヤン特集は9月にオペラ3本を放送する。ハイビジョン化でどれだけ画質が向上しているか楽しみだ。このうちカヴァレリアルスティカーナはコソットの名唱と合わせて特に良いと思う。ラインの黄金はレトロな特撮が今となっては笑ってしまうが画質が向上すれば新しい発見があるかも?

9月6日(土) 22時34分30秒 〜 翌01時21分00秒
歌劇「カルメン」 全3幕    ( ビゼー )
カルメン (ロマの女) : グレース・バンブリー
ドン・ホセ (竜騎兵の伍長) : ジョン・ヴィッカーズ
ミカエラ (ホセのいいなずけ) : ミレッラ・フレーニ
エスカミーリョ (闘牛士) : フスティーノ・ディアス
舞 踊 : マリアンマ & スペイン舞踊団
合 唱 : ウィーン国立歌劇場合唱団
管弦楽 : ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮 / 監督 : ヘルベルト・フォン・カラヤン

9月7日(日) 01時23分30秒 〜 02時29分30秒
交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱つき」   ( ベートーベン )
ソプラノ : グンドゥラ・ヤノヴィツ
メゾ・ソプラノ : クリスタ・ルートヴィヒ
テノール : ジェス・トマス
バリトン : ワルター・ベリー
合 唱 : ベルリン国立歌劇場合唱団
管弦楽 : ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指 揮 : ヘルベルト・フォン・カラヤン


2008年 9月13日(土) 22:00 〜 翌 02:00
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」   ( マスカーニ )
サントゥッツァ : フィオレンツァ・コッソット
トゥリッドゥ : ジャンフランコ・チェッケーレ
ルチア : アンナ・ディ・スタジオ
アルフィオ : ジャン・ジャコモ・グェルフィ
ローラ : アドリアーナ・マルティーノ
ほ か
合 唱 : ミラノ・スカラ座合唱団
管弦楽 : ミラノ・スカラ座管弦楽団
指 揮 : ヘルベルト・フォン・カラヤン
演 出 : ジョルジオ・ストレーレル
映像監督 : オーケ・ファルク

歌劇「道化師」   ( レオンカヴァルロ )
カニオ : ジョン・ヴィッカーズ
ネッダ : ライナ・カバイヴァンスカ
トニオ : ピーター・グロッソップ
ペッペ : セルジョ・ロレンツィ
シルヴィオ : ロランド・パネライ
ほ か
合 唱 : ミラノ・スカラ座合唱団
管弦楽 : ミラノ・スカラ座管弦楽団
指 揮 : ヘルベルト・フォン・カラヤン
演 出 : ポール・ハーガー
映像監督 : ヘルベルト・フォン・カラヤン

交響曲 第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」  ( チャイコフスキー )
管弦楽 : ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指 揮 : ヘルベルト・フォン・カラヤン


2008年 9月20日(土) 22:00 〜 翌 02:00
楽劇「ラインの黄金」
〜 舞台祝祭劇「ニーベルングの指環」・前夜祭 〜    ( ワーグナー )
ウォータン : トマス・ステュアート
アルベリヒ : ゾルタン・ケレメン
ローゲ : ペーター・シュライアー
ミーメ : ゲルハルト・シュトルツェ
フリッカ : ブリギッテ・ファスベンダー
フライア : ジャニーヌ・アルトマイア
ほ か
管弦楽 : ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指 揮 : ヘルベルト・フォン・カラヤン
演 出 : ヘルベルト・フォン・カラヤン


交響曲 第1番 ハ短調 作品68   ( ブラームス )
管弦楽 : ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指 揮 : ヘルベルト・フォン・カラヤン

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日経新聞が先週掲載した電通の成田豊氏の「私の履歴書」に、そごうが1981年2月に開催した大ヴァチカン展のことが触れられている。ヨハネ・パウロ2世がローマ教皇として初めて来日したのは東西冷戦真っ只中のことだった。この展覧会はヨハネ・パウロ2世の来日に合わせて開催されたのかと私は思っていたが、事実は逆で大ヴァチカン展の開催が先に決まったようだ。


モーツァルト:戴冠式ミサ
 キャスリーン・バトル(S)
 トゥルデリーゼ・シュミット(M)
 イェスタ・ヴィンベルイ(T)
 フェルッチョ・フルラネット(B)
 ウィーン楽友協会合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

1985年6月29日、ヴァチカン市、サン・ピエトロ大聖堂


ポーランド出身のヨハネ・パウロ2世は母国を初めとする東欧民主化の精神的な支柱だった。日本から帰国して間もない同年5月にトルコ系マフィアに銃撃されるというテロ事件が起きるが、後年明らかにされた情報によるとこれは旧ソヴィエトのKGBが計画したものだったそうだ。ソヴィエトにとってヨハネ・パウロ2世の存在が大変な脅威だったことが分かる。

ヨハネ・パウロ2世は100カ国以上の国を飛行機で訪問し人種や宗教を超えた対話を呼びかけ「空飛ぶ教皇」と言われた。日本訪問はわずか4日だったが、キリスト教が必ずしも広く普及しているとは言えない日本を訪問したのは広島・長崎を訪れるためだ。教皇の言動は東西冷戦の終結や、(結果的には一時的なものになってしまったが)中東の停戦に大きな影響を与えた。マザー・テレサやダイアナ(元)妃と並んでこの時代を代表する顔だと言えるだろう。

さてこのディスクはヨハネ・パウロ2世のミサでカラヤン/VPOが演奏するという豪華な組み合わせだ。この時の映像もDVD化されており6月には東京MXテレビでも放送されたのでご覧になった方も多いだろう。カラヤンは熱心なカトリックだったと伝えられているが、HMVレビューによれば、「一生に一度、神の御前で演奏したい」というカラヤンの熱望を、音楽好きで知られるローマ教皇ヨハネ・パウロ二世が快諾して実現したとのこと。老カラヤンも宗教的な心境に達したということか? ヨハネ・パウロ2世によるミサの一部始終がこうして記録されたことは意味のあることだと思う。私はクリスチャンではないのでミサのことは詳しくないが、形式としては通常のスタイルのものだそうだ。

亡くなって早くも3年以上が経つが、ヨハネ・パウロ2世は宗教や人種を超えて依然として多くの人々に慕われている。来日の際のドキュメンタリーが「ヨハネ・パウロ二世 日本の四日間」という本で出版されており、また日本のカトリック中央協議会のWebサイトにも来日の際の写真や言葉が紹介されている。

教皇ヨハネ・パウロ二世、来日の記録
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/john_paul_ii/index.htm

ヨハネ・パウロ2世に続いて1981年4月にはマザー・テレサも初来日した。カトリック中央協議会はマザー・テレサの特集ページも作っているのでこれも紹介しておこう。

マザー・テレサ関連インデックス
http://www.cbcj.catholic.jp/mother/index.htm

東西冷戦が1989年に終結してからまだ20年も経たないというのに、ロシアのメドヴェージェフ大統領が「新東西冷戦も辞さない」という物騒な発言をしたそうだ。平和を願う気持ちは忘れてはいけない。


今日はあまり時間がないので簡単に。

NHK教育ではコラムニストの天野祐吉さんが4回シリーズでカラヤンについて語っていらっしゃる。天野さんは私がコンサートやオペラに通いつめていた頃にいろんな場所でお会いした。お元気にご活躍で何よりだ。

私のこだわり人物伝 カラヤン 時代のトリックスター

第1回 複製芸術の扉をひらく
 4月1日午後10:25〜10:50
 4月8日午前5:05〜5:30
第2回 聴かせる指揮 見せる指揮
 4月8日午後10:25〜10:50
 4月15日午前5:05〜5:30
第3回 集団創造のマジック
 4月15日午後10:25〜10:50
 4月22日午前5:05〜5:30
第4回 誰のための音楽
 4月22日午後10:25〜10:50
 4月29日午前5:05〜5:30

http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200804/tuesday.html

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4月5日はカラヤンの誕生日だ。生誕100年にあたる今年はNHKがBSハイビジョンで特集を組んでいる。
東京MXが土曜に放送しているカラヤン特集も4月6日と12日に放送される。

NHKの特集は1957年の来日時の映像および1970年代のユニテルの映像、さらには先日紹介した1960年の映画ばらの騎士だ。12日と19日と26日にも特集がある。映像自体は全てDVDなどで発売済みのものだが、ハイビジョン版の放送は世界初だ。特に映画ばらの騎士のハイビジョン版は画質改善が期待されるが、音声は残念ながらモノラルとのことだ。

http://www.nhk.or.jp/bsclassic/special/karajan2008.html
http://www.nhk.or.jp/bsclassic/hvwth/hvwth-2008-04.html

東京MXはドボルザークの交響曲2曲が予定されている。
http://www.mxtv.co.jp/karajan/

【 第1部  9:00〜12:00 】
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 から 第1幕への前奏曲  ( ワーグナー )
[ 9時04分 〜 9時15分 ]
管弦楽: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
[ 収録: 1957年11月3日, 旧NHKホール ]

響曲 第4番 ニ短調 作品120   ( シューマン )
リハーサル部分 : 9時25分〜
演奏部分 : 9時38分〜10時06分
− 音声: モノラル −
管弦楽: ウィーン交響楽団
[ 収録: 1965年 ]

生誕100年記念ドキュメンタリー
ヘルベルト・フォン・カラヤン   〜 その目指した美の世界 〜
[ 10時26分〜11時57分 ]
20世紀、おそらく世界で最も有名な指揮者だった、ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)。 その音楽家としての歩みや芸術への姿勢などを、彼を知るたくさんの人々の証言でたどる。 カラヤン自身のインタビューや、私生活の映像も盛り込まれている。

【 第2部  16:00〜19:00 】
交響曲 第1番 ハ短調 作品68   ( ブラームス )
[ 16時07分〜16時53分 ]
管弦楽: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
[ 収録: 1973年 ]
交響曲 第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」  ( チャイコフスキー )
[ 16時59分〜17時45分 ]
管弦楽: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
[ 収録: 1973年 ]
交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱つき」   ( ベートーベン )
[ 17時52分〜18時58分 ]
ソプラノ : グンドゥラ・ヤノヴィツ
メゾ・ソプラノ : クリスタ・ルートヴィヒ
テノール : ジェス・トマス
バリトン : ワルター・ベリー
合 唱 : ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
管弦楽 : ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
[ 収録: 1968年 ]

【 第3部 20:00〜25:00 】
ドキュメンタリー  「日本人とカラヤン」
[ 20時06分〜21時06分 ]
カラヤンが初めて来日した1954年以降 カラヤンから多大な影響を受けその後様々な分野で活躍する日本人をインタビュー取材し、 日本人の視点から不世出の巨匠カラヤンの実像に迫る。

歌劇 「ばらの騎士」    ( R.シュトラウス )
第1幕 : 21時37分 〜 22時48分
第2幕 : 22時51分 〜 23時46分
第3幕 : 23時49分 〜 翌00時54分
− 音声: モノラル −
侯爵夫人(元帥夫人マリー・テレーズ) : エリーザベト・シュワルツコップ
オックス男爵 : オットー・エーデルマン
オクタヴィアン(カンカン) : セーナ・ユリナッチ
フォン・ファーニナル : エーリヒ・クンツ
ゾフィー : アンネリーゼ・ローテンベルガー
マリアンネ : ユーディト・ヘルヴィヒ
ヴァルツァッキ : レナート・エルコラーニ
アンニーナ : ヒルデ・レッスル・マイダン
警部 : アロイス・ペルネルストルファー
公証人 : ヨーゼフ・クナップ
歌手 : ジュゼッペ・ザンピエーリ
ほ か
バレエ : ウィーン国立歌劇場バレエ団
合 唱 : ウィーン国立歌劇場合唱団
管弦楽 : ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
美術 : テオ・オットー
衣装 : エルニ・クニーペルト
演出 : ルドルフ・ハルトマン
監督 : パウル・ツィンナー
[ 収録: 1960年8月, ザルツブルク 祝祭大劇場 ]
字幕 : 岩下 久美子

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(この映画についてはカラヤン没後25年の2014年1月に別記事を書いたのでそちらも参照されたい。)
http://blogs.yahoo.co.jp/takatakao123/41155121.html

 元帥夫人:エリザーベト・シュワルツコップ(S)
 オクタヴィアン:セーナ・ユリナッチ(Ms)
 ゾフィー:アンネリーゼ・ローテンベルガー(S)
 オックス男爵:オットー・エーデルマン(Bs)
 ファーニナル:エーリッヒ・クンツ(Br)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
 収録:1960年8月、ザルツブルク、祝祭大劇場
 演出:ルドルフ・ハルトマン
 装置:テオ・オットー
 監督:パウル・ツィンナー
(ドリームライフ DLVC1183)

有名なこの映像は1960年夏のザルツブルグ祝祭大劇場のこけらおとし公演を収めたもので、音声(8月6日のライブする資料もある)に後から映像を合わせた映画として制作された作品だ。1954年にフルトヴェングラーのドン・ジョバンニを制作したツィンナー監督が制作した。1980年頃まで銀座のヤマハホールなどで繰り返し上演されていた。恐らく私のその後の人生を狂わせた思い出の映画だ(笑)。

この映像はLDとVHSでも発売されていたが、版権の問題でこれまでDVDはPAL盤しか出ていなかった。ようやく発売されたこのNTDC版のDVDだが、オーケストラの音声がステレオ化されていて驚いた。HMVのサイトで「ステレオ効果を加えた」と紹介されてしまったため疑似ステレオだと誤解されているようだが、これは真性のステレオだと思う(ただしオケのみがステレオで歌手の声は中央に定位している)。

HMVの商品紹介
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1222652

今月号の某雑誌で評論家の山崎浩太郎氏が同じようなことを書いている。山崎氏はHMVの無代紙に「ウイーン/60」という連載を書いていた頃から注目していた。私と世代が近いせいか感性が近いようだ。最近も東京MXのカラヤン特集の解説や、ジョン・カルショーの本の翻訳などでご活躍だ。

山崎浩太郎氏のサイト
http://www.saturn.dti.ne.jp/~arakicho/

ただこの音声はステレオ音源が新たに発見されたのではなく、オケのみがマルチトラックで記録されていた別録りの音声を2チャンネルにトラックダウンしたのではないだろうか。歌手の声はほとんどモノラルのままだ。もしも初めから2チャンネルで収録された音源が発見されたのであれば歌手の声も左右に広がるはずだ。マルチトラックから2チャンネルの音源を今回新規に作成して映像と合わせたのだと思う。このため「ステレオリミックス」という表現が正しいだろう。

マルチトラックの録音テープが後でステレオにリミックスされたケースは他にもあり、例えばEMIのビーチャムのボエームはこの映像とは逆に歌手のみがマルチトラック、オケはモノラルで記録されていた。このためこのボエームのステレオ盤CDは歌手のみ真性ステレオ、オケは疑似ステレオになっている。

さてこのバラの騎士だが、演奏はもう何もいうことはないくらい有名なものだ。この映像と同様にエーデルマンのオックス、シュヴァルツコプフのマルシャリンで録音されたEMIのフィルハーモニア盤はデニス・ブレインの流麗なホルンが素晴らしく、EMI盤にも若干の未練はある。しかしこの映像はユリナッチのオクタヴィアン、ローテンベルガーのゾフィー、それにウイーンフィル、まずは申し分ないだろう。

シュバルツコプフはこの後何年もザルツブルグ音楽祭でマルシャリンを歌うが、実はこの年に歌ったのは8月6日の1回だけだ。こけら落とし初日の7月26日を含めて他の5回の公演はデラ・カーザが歌っている。

表情の濃厚なシュヴァルツコプフに比べデラ・カーザは淡泊だと言われているが、私はデラ・カーザの方がよりウイーン的だと思う。このため初日のライブCD(DG盤)も好きな演奏だが、こちらの録音はゾフィーがギューデンになってしまう。

う〜ん、ゾフィーはローテンベルガーかポップでなければならない(きっぱり!)。ギューデンも決して悪くはないが、シュトラウスの音楽にはちょっと小娘すぎるように思う。この年の公演でギューデンがゾフィーを歌ったのは初日のみだ。ということは初日と8月6日以外のすべての公演(8月4,13,18,28日)はデラ・カーザとローテンベルガーの組み合わせだったのだ。この組み合わせで記録が残らなかったのは大変残念だが、まあそれは無い物ねだりだろう。

シュヴァルツコプフの音楽は特に60年代以降急速に濃厚になるが、この年はまだそれが過剰には感じられない。デラ=カーザの映像も見てみたかったが、ユリナッチのソプラノによるオクタヴィアンとの対比なども考え合わせるとシュヴァルツコプフで映像を収録したのは恐らく正しい選択だったのだろう。

3幕フィナーレでマルシャリンが登場するところの音楽はワルキューレ3幕の「ウオータンの別れ」の影響を受けていると私は思うが、シュヴァルツコプフのマルシャリンは実に堂々とした貫禄だ。3重唱の直前でそっと涙をぬぐう仕草まで演技が実に練り上げられている。愛する人との別れを心では泣きながら毅然として送り出す姿は美しい。私はフィナーレの3重唱でいつも泣いてしまうので学生時代に家でLDを見るときは家族がいない時間を見計らって見ていたものだ。

エーデルマンも本当に素晴らしい。オックスは世俗的かもしれないがそれでも貴族の端くれ。みっともない場面でも気品を保った愛される人間でなくてはならない。もしオックスが下品な人間だったら逆ギレしてマルシャリンに逆襲するようなことだって考えれる微妙なシチュエーションだ。しかしそのようなことはあり得ない。マルシャリンはレルヘナウ家の人間がそんな不粋なことはしないと分かっているのだ。マルシャリンとのこのような心の機敏を表現できるのはエーデルマン以外にはいない。

ただしこのDVDは音は良くなったが映像がやや甘い感じでこの点は不満が残る。ひょっとしたらこのNTSC版のDVDは、フィルムから直接NTSCにコンバートしたのではなくPAL用の映像をNTSCにコンバートするというLD時代によく行われていた手法を用いて制作したのではないだろうか? あるいは全曲192分を1枚2層のDVDに詰め込んだせいか? 残念だ。

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