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ブラームス

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 最近比較的マメにブログを更新できている。以前は1を聴いて10書いていたところを20も30も書きたいことが次々と出てくるのだ。素晴らしい音楽が回りにあることに感謝したい。そしてその素晴らしさを伝えることで音楽への感謝をあらわしたいと思う。

・ブラームス:ドイツ・レクィエム op.45

 エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)
 ヘルマン・プライ(バリトン)
 ケルン放送交響楽団&合唱団(合唱指揮:ベルンハルト・ツィンマーマン)
 オットー・クレンペラー(指揮)
 録音時期:1956年2月20日
 録音場所:ケルン、フンクハウス・ザール1 
 モノラル(聴衆ノイズや拍手がないので恐らく放送用録音?)
http://ml.naxos.jp/album/ICAC5002

 ヴィルマ・リップ(ソプラノ)
 エーベルハルト・ヴェヒター(バリトン)
 ウィーン楽友協会合唱団(合唱指揮:ラインハルト・シュミット)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)
 録音時期:1958年6月15日
 録音場所:ウィーン・ムジークフェライン大ホール、モノラル(ライヴ、拍手あり)

 エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ラルフ・ダウンズ(オルガン)
 フィルハーモニア合唱団(合唱指揮:ラインハルト・シュミット)
 フィルハーモニア管弦楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)
 録音時期:1961年1月2日、3月21、23、25日、4月26日
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール、ステレオ(セッション)
(下記サイトに試聴あり)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2575246

(1956) 9:34/12:49/8:33/5:13/6:34/10:07/10:27
(1958) 9:40/13:33/9:00/5:44/6:32/10:30/10:22
(1961)10:00/14:33/9:52/5:48/6:54/11:46/10:14

 クレンペラーの60年代以降の演奏は緩くて好きになれないと書いたが、中には例外もある。このドイツ・レクィエムは私が知る限り、1956年のケルンでの放送用録音(?)、1958年のウィーンでのライブ、それに有名な1961年のフィルハーモニアとのスタジオ録音(EMI)の3種類がある。ウィーン盤は同年秋に寝たばこで大やけどする数カ月前の録音だ。放送用のモノラル録音ではあるが1954年から1958年のクレンペラー全盛期の演奏が2つも残されているのだ。しかし、この曲に関しては1961年盤のスタジオ録音の方が録音条件が良いのは当然のこと、演奏も格段に良いと思う。

 クレンペラーの大地の歌は緩急の変化が少な目だと書いたが、先日紹介した1956年〜1957年のブラームスの交響曲も基本的にはキビキビしたインテンポでフルトヴェングラー的なテンポの揺れはほとんど見られない。しかし、大変意外なことだがドイツ・レクィエムの1956年盤と1958年盤はどういうわけかテンポの緩急が付きすぎていて腰が落ち着かないのだ。第一楽章では練習番号B(47小節)からなぜか急加速し、54小節のフォルテでなぜか急減速する。こういう緩急はフルトヴェングラーの演奏であれば珍しくないが、クレンペラーがこういうことをするのは珍しいのではないだろうか。ドイツ・レクィエムの楽譜はIMSLPで入手できる(フルスコアが2種類アップされているが、片方にはメトロノーム指定が勝手に書き加えられてるので気をつけてほしい)。
http://imslp.org/wiki/Category:Brahms,_Johannes

 第二楽章の葬送行進曲もどこか前のめりのテンポでだが、さらに過激なのは練習番号H(198小節)で突然加速することだ。ここは楽譜上の指定はUn poco sostenutoだが、これでは明らかにアレグロだろう。206小節のAllegro non troppoとの速度差はほとんど感じられず、逆にテンポが若干落ち着いている。第三楽章もandante moderatoにしてはサクサクして速いテンポで始まり、173小節からのポリフォニーの部分で突然さらに加速する。ここはテンポ指示はまったくないのでandante moderatoのまま演奏するのが楽譜の指定のはずなのだが。この第二楽章と第三楽章の急加速はかなり唐突な印象を与えるので初めて聞いた時はかなりびっくりする。

 第四楽章と第五楽章でやっと少し落ち着きを取り戻すが、第六楽章はandanteにしてはかなり速いテンポで始まり、これはほとんどAllegro non troppoと言うべきだろう。練習番号C(68小節)でかなり急加速しているのも唐突だ。ここにアッチェランドの指定があるのは事実だが、ここでこんなに加速してしまうと208小節にアレグロの指定があってもテンポの変化はほとんど感じられない。第七楽章でテンポは落ち着くが、合唱がこの曲では特に力みかえっていて雰囲気をぶち壊しにしている。

 以上の傾向はケルン盤とウィーン盤にほぼ共通している。この時期のケルンとウィーンの合唱がこんなに下手だとは知らなかった。特にウィーン盤はソロがリップとヴェヒター、合唱が楽友協会という、まるでカラヤンの演奏のような配役で大変期待していたのだが、1964年のカラヤン盤からは想像も出来ないような粗い合唱だ。わずか数年でこんなに変わるとは驚きだ。いずれも合唱指揮はシュミットで変わっていないので、カラヤンが相当しごいたのだろうか? 

 実はウィーンフィルと楽友協会合唱団はこの前年の1957年のザルツブルグ音楽祭ではカラヤン指揮でこの曲を演奏しており、ソリストはデラ=カーザとF=Dという魅力的な組み合わせなのでそのうち聞いてみようと思っていたのだが、このクレンペラー盤を聴いて一気にその気が失せてしまった(笑)。戦後のクレンペラーはウィーン交響楽団には頻繁に客演し先日紹介したマーラーの大地の歌や復活など録音も多い。しかし意外なことにウィーンフィルに客演するのは1947年以来11年振りだったそうだが、でもこの年の共演は何か気合だけがから回りしているような感じだ。

 もしこのディスクが怪しげな海賊盤であれば本当にクレンペラーの演奏なのか疑うところだ。確かにケルン盤は以前から海賊盤が数種類出ていたが、このディスクは最近出たものでWDRのオリジナルテープのCD化だ。また、このウィーン盤はARCHIPELから最近出た単売ものだが、これはテスタメントから出ているクレンペラー/VPOの1968年のステレオライブのBOXセット(1万円もする)におまけで入っている正規ライセンス音源と同一の演奏なのでクレンペラーの演奏で間違いない(ちなみにテスタメントは1963年にクレンペラーがVPOに客演した際のマーラーの復活もCD化している)。

 一方、1961年盤では唐突な加速と減速がほとんど影をひそめ、落ち着いて聞ける演奏になっている。基本的にインテンポというクレンペラーのいつもの路線に戻っているので、なぜ1956年と1958年のライブがこのような演奏になっているのか不思議で仕方ない。使っている楽譜が違うのではないかと思うくらいだ。フィルハーモニア合唱団はカラヤン盤の楽友協会には及ばないが1958年のクレンペラー盤に比べれば格段に良く、十分鑑賞に耐えるレヴェルに達している。

 なお、フィルハーモニア合唱団はピッツが合唱指揮をしていたが、この録音ではウィーン楽友協会と同じシュミットに代わっている。これはひょっとしたら1958年のウィーンでの演奏が関係しているのかもしれない。録音もまずまずで、実演と異なり第二ヴァイオリンは右だがチェロも右のハイブリッド型ではあるが両翼配置の効果は楽しめる。これはクレンペラーを代表する名演の一つと言えるだろう。

 唯一残念なのはF=Dの声が明らかにマイクのボリュームを上げてあり不自然なことだ。そんなことをしなくてもここでのF=Dの歌は十分立派なだけに画竜点睛を欠く思いだ。

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最近「ずんだ」という枝豆を使った飲料や菓子を東京でみかけることが多くなった。東北の特産物らしい。「キットカットずんだ風味」は東北限定の商品だったそうだが、現在は被災地支援のために東京でも販売されている。1個につき10円が義捐金として寄付されるそうだ。心の平和が一日も早く訪れるよう祈りたい。

・ブラームス:ドイツ・レクイエム op.45
 クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)
 ジェラルド・フィンリー(バリトン)
 シャペル・ロワイヤル
 コレギウム・ヴォカーレ
 シャンゼリゼ管弦楽団
 フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
 録音:1996年6月8,9日、スイス、モントルー(デジタル)

 これはピリオド楽器によるドイツ・レクィエムだ。国内盤は97年にすぐ出たが、前にノリントンのブラームスで書いた通り私はこの頃はピリオド楽器のロマン派にはまだ関心がなかったので、私がこの演奏を聴いたのは輸入盤の再発盤が2001年に出てしばらくしてからだった。しかし今ではこの曲を代表する演奏の一つだと思っている。

 合唱はS13−A12−T12−B11の48人、弦楽は10-10-8-8-5の41台(両翼バイオリン、左チェロの19世紀型古典配置)、管は倍管もアシストもない純粋な2管編成で、カラヤンが18型の弦楽と倍管編成のオケ、100人ぐらいの合唱を使っているのと比べたら半分ぐらいの人数だ。しかしこれはブラームスが希望したサイズそのものだろう。

 演奏時間は66分ほどで、カラヤンやクーベリック、あるいはシノーポリが通常75〜76分程度で演奏するのと比べて10分速く、チェリビダッケと比べたら20分以上も速い。楽譜にメトロノーム指定をあえて残さず、解釈の多様性を許容したブラームスの狙いが見事に実現されていると言うべきか。

 この演奏にはカラヤンのようなドラマもチェリのような厳粛さもないかもしれないが、この流れるようなさわやかでさりげない悲しみ、ある意味で日常的な悲しみは、通常のレクィエムような死者のためのミサ曲としてではなく、生ける人間の苦悩と慰め、心の平和について書いたと言われるこの作品にふさわしいものだろう。ピリオドオケのクリアな響きにより第3曲や第6曲で多用されるポリフォニーの効果が聴きとりやすくなっている点も注目されるだろう。淡い色の優しい感じのジャケットも演奏の性格と合っていて好ましい(Caspar David Friedrichという人の "Engel in Anbetung"「賛美している天使」という絵だそうだ)。

 ピリオド楽器のこの曲の演奏は1990年のガーディナー盤が先にあり、日本の評論家にはそちらの方が受けが良いようだが(97年と2001年の「名曲名盤」で3位に入っている)、私はこのヘレヴェッヘ盤に十分満足しているのでガーディナーはまだ聴いていない。それもきっと良いだろうが、ピリオド楽器の場合チェロは左の方が良いと思う。ノリントンがロンドン・クラシカル・プレイヤーズの時代に録音しているそうなのでぜひ聞いてみたいのだが廃盤中で残念だ。

 カラヤン、クーベリック、チェリビダッケ、シノーポリ、それにこのヘレヴェッヘとこの曲を5枚紹介したが、あともう1つテンシュテット盤についてもいつか触れなければならないだろう。

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・ブラームス:ドイツ・レクイエム
 エディト・マティス(S)
 ヴォルフガング・ブレンデル(Br)
 バイエルン放送交響楽団&合唱団
 ラファエル・クーベリック(指揮)
CD:1978年9月29日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ステレオ)
http://ml.naxos.jp/album/Audite95.492

DVD:1978年、オットーボイレン、ベネディクト修道院バジリカ聖堂(カラー/モノラル)

 これも先日のカラヤン盤と同じ1978年の収録だ。クーベリックのドイツ・レクイエムというのはありそうでなかったが、放送用のライブ音源が2001年になってCD化された。クーベリックにはうってつけのレパートリーで期待に違わない素晴らしい演奏だ。バイエルン放送合唱団やウィーン楽友協会合唱団は歌劇場の合唱団のようにヴィブラートがきつくないのでレクイエムのような曲には向いている。

 ソリストもカラヤン盤のヤノヴィッツやファン・ダムに劣らない。ヤノヴィッツが軽めで清楚な歌い方をしているのと比べるとここでのマティスは強い意志を感じさせる歌い方をしているのが興味深い。オケはクーベリックのいつもの通り両翼配置だ。残響が多いのでやや聴きとりにくいが第三楽章後半(144小節の練習番号Fから続くフーガの部分)などで両翼配置の効果を確認できる。

 2008年になって初めて商品化された同じ年の映像は収録日不明で演奏会場もCDと異なるがソリストは同じであり、ほぼ同時期の演奏と考えてよいだろう。ただ残念なことに音がモノラルなので両翼配置の効果は分からない。先日紹介した1977年のミュンヘンでの荘厳ミサの映像はステレオ録音なので、恐らくオットーボイレンにはステレオで録音できるビデオ機材が1978年の時点でまだなかったのだと推測される。

 それに演奏もCDに比べると合唱がかなり粗いのが気になる。多分DVDの演奏の方がCDよりも前に行われたのだろう。違う色の楽譜を持っている合唱団員が何人か目につくので、もしかしたらミュンヘンとは違うメンバーが混じっていたのかも? このため演奏としてはCDの方をお勧めしたいが、終演後に拍手もなく修道院の鐘が遠くで鳴り響くオットーボイレンの映像も印象深い。

 なお、この曲の第二楽章には「荘重に、行進曲風に」という指定があり、一方、3小節目からの主題には「レガートに、しかし少しマルカートに」という指定がある。カラヤンをはじめほとんどの演奏はこの主題をかなりレガートに歌わせるが、クーベリックはマルカート(はっきりと)の方を重要視して、レガートにしないで切っている。これは珍しい解釈だが、より行進曲風に聞こえるのは確かだ。初めて聴いた時はちょっと耳慣れないが、少し無骨な感じがクーベリックらしいと言えるかもしれない。

歌詞対訳は下記サイトを参照
http://www.kanzaki.com/music/ecrit/ein-deutsches-requiem.html

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ブラームス:交響曲全集

 サー・ロジャー・ノリントン指揮  ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ
 録音:1990,1992,1995 (3枚分売)
(下記サイトに試聴あり)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1444556

 サー・ロジャー・ノリントン(指)シュトゥットガルト放送交響楽団
 録音時期:2005年7月4日−7月6日(スタジオ・セッション)
 録音場所:シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール

 私の知る限りだがピリオド楽器によるブラームス全集はLCPが最初だったと思う。輸入盤で見かけたが、当時の私は「さすがにロマン派以降はモダン楽器の方がいいんじゃないのかな」と思って黙殺してしまった。若いな(笑)。ガーディナーが最近になって自主レーベルで取り上げたが、ピリオド楽器によるブラームスの演奏は今でも多くない。

 この演奏が欧米で当時どのくらい評判になったのか知らないが、90年の1番と92年の2番の後、3番4番が録音されたのは95年になってからだ。90年代はバッハのピリオド演奏がようやく常識化し、ベートーベンはこれからという時代だ。完成まで5年もかかったのは欧米の聞き手にとってもピリオド楽器によるブラームスというのはあまりに先進的な取り組みだったのかもしれない。

 私が聞いたのは数年前になって国内盤が初めて発売されてからになってしまったが、清新な演奏で素晴らしい。第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリン各10台、ヴィオラとチェロは各8台、コントラバス6台という編成はブラームスの1番の初演時にほぼ近いものだ。また、ブラームスは4番を初演したマイニンゲンの宮廷管弦楽団の弦楽を約50名から増員しないように希望していたそうだ。

 19世紀末から20世紀にかけてモダン楽器による大編成オケの重厚な演奏が一般化したが、ブラームス自身は大編成を希望していなかったという事実は注目する必要があるだろう。「ロマン派」という分類は後世の人間がしたことであって、ベートーベンの後継者たらんとするブラームス本人は古典的な枠組みそのものを壊そうとはしていなかったのだ。そこがワーグナーとの決定的な違いでもあり、古いスタイルを守りながらこれだけ新しいことをやってのけた点にブラームスの偉大さがある。

 ベートーベンの全集と同様、ノリントンはシュトゥッツガルトのモダンオケで2005年に再録音している。こちらはDVDも出ている。ノリントンの解説がついているのと指揮ぶりを見られるのは良いが、演奏自体はLCPとの旧盤の方が前衛的で面白い。新盤は古典的な軽い演奏を目指すのであればフル編成のモダンオケを使う必要があるのかどうかという自己矛盾のようなものを感じてしまうのだ。モダン楽器とモダンオケは重厚な演奏を志向して進化した結果なのに、そのような編成でわざわざ軽い演奏をするべきなのかどうか? かといって人数を絞ればLCP時代との差別化が難しくなるのでこうならざるを得ないのだろうが....

(追記)
ノリントンのブラームスに関する演奏ノートが下記HPに掲載されている
http://www.kanzaki.com/norrington/note-brahms.html

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 おかげさまで40000アクセスを達成しました。何カ月も更新できない時期が何度もあってコンスタントに更新しているとはとても言えないにも関わらず、多くの皆様にアクセスして頂いていることに大変感謝しております。今後も素晴らしい音楽について謙虚に語っていきたいと思っています。

ブラームス:交響曲第4番、悲劇的序曲
カール・シューリヒト指揮バイエルン放送交響楽団
(1961年9月)

 シューリヒトのブラームスをもう一つ紹介しよう。ミュンヘンのバイエルン放送響を指揮した4番だ。これは「コンサートホール」という会員制頒布会専門のレーベルが収録したものだ。会員制頒布会とは毎月数千円の会費で会員になるとレコードが毎月送られてくるもので2年間ぐらいで基本的なライブラリーが完成する。CBSソニーや東芝EMIなども熱心に取り組んでいたが、「コンサートホール」の演奏はここの会員にならなければ聞けないことが特徴だった。このレーベルにはほかにもボストン響を辞任してヨーロッパに戻ったミュンシュやピアノのペルルミュテールなどが録音を残している。LP末期に日本コロンビアがライセンスを取得してから一般に入手できるようになった。

 90年頃にはCDでも国内盤が発売されたが、このBOXセットはEMIのartリマスターで有名なイアン・ジョーンズがオリジナルテープからリマスターしたもので、日本コロムビアのCDよりも音が良い。良いとは言っても、響きは乾いているし低音は軽いし、右のバイオリンと左のチェロ(配置はストコフスキー型)でピンポンしているようなステレオ感で、非常に良い音とはお世辞にも言えないが、不安定な感じはなく落ち着いて聞ける最低限の音質は確保されている。

 バイエルン放送響もクーベリックが音楽監督に着任する前だと思われるがまずまずの好演だ。このBOXも玉石混合という点では先日のシュトゥッツガルト放送響のBOXと一緒だが、シューリヒトのブラームスはいい。ぜひ聞いてほしい演奏だ。他の曲ではウィーン国立歌劇場管(実体はほぼウィーンフィルだがウィーンフィルは60年代はデッカの専属だった)とのシュトラウスのワルツやシュトゥッツガルト放送響とのシューマン、シューリヒト唯一のブルックナーの7番などが注目される。

Disc 1
・ブルックナー:交響曲第7番[60:31]
 ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団
 1964年9月

Disc 2
・ワーグナー:『リエンツィ』序曲[10:55]
・ワーグナー:ジークフリート牧歌[16:32]
・ワーグナー:『ローエングリン』第1幕への前奏曲[7:32]
・ワーグナー:『マイスタージンガー』第3幕への前奏曲/徒弟たちの踊り/第1幕への前奏曲[17:33]
 バイエルン放送交響楽団
 1961年9月

Disc 3
・シューマン:交響曲第3番『ライン』[29:02]
・シューマン:『マンフレッド』序曲[11:21]
 シュトゥットガルト放送交響楽団
 1960年12月

・J.シュトラウス:『シャンペン・ポルカ』[2:02]
・J.シュトラウス:『常動曲』[2:57]
・J.シュトラウス:『ジプシー男爵』序曲[7:01]
・J.シュトラウス:『ウィーン気質』[8:28]
・J.シュトラウス:『南国のばら』[8:35]
・J.シュトラウス:『酒・女・歌』[5:03]
 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
 1963年9月

Disc 4
・シューベルト:交響曲第9番『グレイト』[52:07]
 シュトゥットガルト放送交響楽団
 1960年9月

Disc 5
・ヘンデル:合奏協奏曲Op.3−第4番[10:26]
・ヘンデル:合奏協奏曲Op.6−第10番[16:04]
・ヘンデル:アレクサンダーの饗宴[12:58]
・ヘンデル:合奏協奏曲Op.6−第4番[12:04]
 バイエルン放送交響楽団
 1961年9月

Disc 6
・ブラームス:交響曲第4番[39:34]
・ブラームス:悲劇的序曲[11:04]
 バイエルン放送交響楽団
 1961年9月

・ブラームス:ハイドン変奏曲[18:06]
 南西ドイツ放送交響楽団
 1962年9月


Disc 7
・モーツァルト:交響曲第38番『プラハ』[23:28]
 パリ・オペラ座管弦楽団
 1963年6月

・モーツァルト:交響曲第40番[23:33]
 パリ・オペラ座管弦楽団
 1964年6月

・モーツァルト:交響曲第41番『ジュピター』[26:43]
 パリ・オペラ座管弦楽団
 1963年6月

Disc 8
・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番[22:04]
・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番[12:28]
・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番[10:02]
・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番[16:00]
 チューリヒ・バロック・アンサンブル
 1966年5月

Disc 9
・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番[21:05]
・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番[19:10]
 チューリヒ・バロック・アンサンブル
 1966年5月

・ウェーバー:『オベロン』序曲[7:54]
・ニコライ:『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲[8:30]
 南西ドイツ放送交響楽団
 1962年9月

Disc 10
・メンデルスゾーン:劇音楽『真夏の夜の夢』抜粋 [35:01]
・メンデルスゾーン:序曲『フィンガルの洞窟』[10:18]
・メンデルスゾーン:序曲『美しきメルジーネの物語』[11:25]
・メンデルスゾーン:序曲『ルイ・ブラス』[8:55]
 南西ドイツ放送交響楽団
 1962年9月

 以上、カール・シューリヒト(指揮)

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