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ショパン

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 またしてもタワーレコードの企画だ。タワーレコード万歳!

 これはルービンシュタインのモノラルのショパン全集だ(全集と言ってもバラードや24の練習曲が入っていないが)。先日のブライロフスキーのセットとは異なり単品ではすでにCD化されたものばかりだが、ルービンシュタインの最良のショパンがセットでまとめられた意義は大きい。

 ルービンシュタインのショパンはステレオでの全集(これも24の前奏曲と24の練習曲を欠くが)があまりにも有名だが、正直なところスケルツォとバラードを除けば私はこれをほとんど評価していない。晩年のバックハウスもそうだったが、打鍵自体が弱くなって「ピン」とした音が出せなくなっている。「恐る恐る」という感じの撫でるようなタッチはこの人が長年奏でてきた音楽とは別のものだと思う。心技体のバランスが取れたルービンシュタインの全盛期は50年代だ。

 ルービンシュタインのショパンにはフランソワのようなマジックやホロビッツのような麻薬はない。フランソワやホロビッツの演奏が一聴してそれと判別できるくらい強い個性(嫌いな人にとっては「癖」)を持っているのに対して、SP時代のハチャメチャな演奏を別とすればルービンシュタインの演奏を音だけで判別するのはそんなに容易ではないと思う。

 しかし、私が思うにルービンシュタインのルービンシュタインたるゆえんとは、音の強弱およびリズムの点におけるダイナミクスとニュアンスにあるだろう。音色やテンポの変化ではなく「味わい」で勝負しているというべきか(伝わるかな?)。

 その長所が最も端的に表現されているのがこのモノラルのマズルカだろう。一見サクサクとした演奏の中から聞こえるひっそりとした寂しさは、晩年の妙に穏やかで落ち着いた(というか「緩い」というか「鈍い」というか)ステレオ再録音盤からは聞き取れない性質のものだ。これこそショパンがこの曲に込めた望郷の思いに最も近い演奏なのではないかと私は思っている。

 ショパンの後にグリーグやシベリウスも簡潔でリズミカルなのに寂しげで静かなピアノ音楽を好んで描いたが、彼らも実はショパンの影響を強く受けているのではないかと思うような静かな音楽だ。ここで言う「静かな」というのは音量が小さいとか覇気がないとかいう意味ではなく、思わず耳を奪われる(?)ようなデリケートな音楽だという意味である。

 録音条件の良いはずの後年のステレオ盤からはそのようなニュアンスが聞き取れず、後年のステレオ録音に駆逐されてしまって普段はあまり陽が当たらない50年頃モノラル旧録音の方にそれが収められているというのだから芸術は難しい(ほぼ同じことがハイフェッツにも当てはまる)。

 晩年の録音や若い頃のSP録音しか聞かずにルービンシュタインの演奏にはデリカシーやニュアンスが欠けていると思っている方も実は少なくないと思うが(私も昔はそうだった)、ぜひこのモノラルのセットを聞いてほしい。録音は決して悪くない。


[CD1]
ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
アルフレッド・ウォーレンステイン(指揮)
ロサンジェルス・フィルハーモニック
録音:1953年12月12日、ハリウッド、RCAスタジオ

ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21
ウィリアム・スタインバーグ(指揮)
NBC交響楽団
録音:1946年3月25日、ニューヨーク、カーネギー・ホール


[CD2]
24の前奏曲 作品28
1) 第1番 ハ長調
2) 第2番 イ短調
3) 第3番 ト長調
4) 第4番 ホ短調
5) 第5番 ニ長調
6) 第6番 ロ短調
7) 第7番 イ長調
8) 第8番 嬰ヘ短調
9) 第9番 ホ長調
10) 第10番 嬰ハ短調
11) 第11番 ロ長調
12) 第12番 嬰ト短調
13) 第13番 嬰ヘ長調
14) 第14番 変ホ短調
15) 第15番 変ニ長調「雨だれ」
16) 第16番 変ロ短調
17) 第17番 変イ長調
18) 第18番 ヘ短調
19) 第19番 変ホ長調
20) 第20番 ハ短調
21) 第21番 変ロ長調
22) 第22番 ト短調
23) 第23番 ヘ長調
24) 第24番 ニ短調
録音:1946年6月10、11、20日、ニューヨーク、RCAスタジオ2

25) 子守歌 変ニ長調 作品57
録音:1946年6月20日、ニューヨーク、RCAスタジオ2

26) 舟歌 嬰へ長調 作品60
録音:1946年8月28日、ハリウッド、RCAスタジオ

ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35 「葬送」
27) I. Grave - Doppio movimento
28) II. Scherzo
29) III. Marche funebre
30) IV. Finale: Presto
録音:1946年3月11、18、29日、ニューヨーク、RCAスタジオ2

31) 即興曲 第3番 変ト長調 作品51
録音:1946年3月26日、ニューヨーク、RCAスタジオ2


[CD3]
夜想曲集
1) 第1番 変ロ短調 作品9-1
2) 第2番 変ホ長調 作品9-2
3) 第3番 ロ長調 作品9-3
4) 第4番 へ長調 作品15-1
5) 第5番 嬰へ長調 作品15-2
6) 第6番 ト短調 作品15-3
7) 第7番 嬰ハ短調 作品27-1
8) 第8番 変ニ長調 作品27-2
9) 第9番 ロ長調 作品32-1
10) 第10番 変イ長調 作品32-2
11) 第11番 ト短調 作品37-1
12) 第12番 ト長調 作品37-2
13) 第13番 ハ短調 作品48-1
14) 第14番 嬰へ短調 作品48-2

[CD4]
1) 第15番 へ短調 作品55-1
2) 第16番 変ホ長調 作品55-2
3) 第17番 ロ長調 作品62-1
4) 第18番 ホ長調 作品62-2
5) 第19番 ホ短調 作品72-1
録音:1949年6月29&30日、7月28&29日、1950年9月26日、ハリウッド、RCAスタジオ

スケルツォ全曲
6) 第1番 ロ短調 作品20
7) 第2番 変ロ短調 作品31
8) 第3番 嬰ハ短調 作品39
9) 第4番 ホ長調 作品54
録音:1949年6月28&29日、ハリウッド、RCAスタジオ

3つの新しい練習曲
10) 第1番 へ短調
11) 第2番 変イ長調
12) 第3番 変ニ長調
録音:1958年4月21日、ニューヨーク、マンハッタン・センター(ステレオ録音)

13) 即興曲 第4番 嬰ハ短調 作品66 「幻想即興曲」
録音:1951年5月21日、ハリウッド、RCAスタジオ


[CD5]
マズルカ集
1) 第1番 嬰へ短調 作品6-1
2) 第2番 嬰ハ短調 作品6-2
3) 第3番 ホ長調 作品6-3
4) 第4番 変ホ短調 作品6-4
5) 第5番 変ロ長調 作品7-1
6) 第6番 イ短調 作品7-2
7) 第7番 へ短調 作品7-3
8) 第8番 変イ長調 作品7-4
9) 第9番 ハ長調 作品7-5
10) 第10番 変ロ長調 作品17-1
11) 第11番 ホ短調 作品17-2
12) 第12番 変イ長調 作品17-3
13) 第13番 イ短調 作品17-4
14) 第14番 ト短調 作品24-1
15) 第15番 ハ長調 作品24-2
16) 第16番 変イ長調 作品24-3
17) 第17番 変ロ短調 作品24-4
18) 第18番 ハ短調 作品30-1
19) 第19番 ロ短調 作品30-2
20) 第20番 変ニ長調 作品30-3
21) 第21番 嬰ハ短調 作品30-4
22) 第22番 嬰ト短調 作品33-1
23) 第23番 ニ長調 作品33-2
24) 第24番 ハ長調 作品33-3
25) 第25番 ロ短調 作品33-4
26) 第26番 嬰ハ短調 作品41-1
27) 第27番 ホ短調 作品41-2
28) 第28番 ロ長調 作品41-3
29) 第29番 変イ長調 作品41-4


[CD6]
1) 第30番 ト長調 作品50-1
2) 第31番 変イ長調 作品50-2
3) 第32番 嬰ハ短調 作品50-3
4) 第33番 ロ長調 作品56-1
5) 第34番 ハ長調 作品56-2
6) 第35番 ハ短調 作品56-3
7) 第36番 イ短調 作品59-1
8) 第37番 変イ長調 作品59-2
9) 第38番 嬰へ短調 作品59-3
10) 第39番 ロ長調 作品63-1
11) 第40番 へ短調 作品63-2
12) 第41番 嬰ハ短調 作品63-3
13) 第42番 ト長調 作品67-1
14) 第43番 ト短調 作品67-2
15) 第44番 ハ長調 作品67-3
16) 第45番 イ短調 作品67-4
17) 第46番 ハ長調 作品68-1
18) 第47番 イ短調 作品68-2
19) 第48番 へ長調 作品68-3
20) 第49番 へ短調 作品68-4
21) 第50番 イ短調(遺作)(「ノートル・タン」)
22) 第51番 イ短調(遺作)( 「エミール・ガイヤールに捧ぐ」)
録音:1952年、1953年

即興曲第1番〜第4番
録音:1953年〜1957年


[CD7]
ポロネーズ第1番〜第7番、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
録音:1950年、1951年


[CD8]
ワルツ第1番〜第14番
録音:1953年

幻想曲、舟歌、子守歌
録音:1957年

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ショパンイヤーが終わってしまう前にフランソワのショパンを取り上げておかなくては。

このショパンのコンチェルト1番は放送用にスタジオ収録された映像で(観客なし)、比較的最近の2007年になって商品化されたものだ。フランソワのこの曲はLPでは1953年のモノラル録音と1965年のステレオ録音があったが映像はこれが初めてだ。

私はフランソワの全盛期は50年代後半から60年代前半だと思っている。50年代前半までの録音はテンペラメントに指がついて行っていない感じの演奏も少なくなく、60年代後半の演奏は構えが大きくなり安定した半面、ひらめきが少し乏しくなったように思う。特にこの曲の1965年の演奏はちょっと重い感じがするのでこの演奏には期待していたが3種の演奏ではベストだと私は思う。

もちろん画質も音質も大変限られたものではあるが、ピアノの音自体はそこそこ安定している。フランス放送のオケは若き日のミスターSのキビキビした指揮をもってしても良いアンサンブルとは言い難くしかも古色蒼然とした音質だが、ピアノが入った途端にスタンウェイのキラキラした音で満たされる。モノクロ写真に写っている宝箱が突然写真から飛び出してきらびやかな宝石があふれ出す感じとでも言ったらオーバーだろうか。ピアノだけ良いマイクで録っているのではないかと思うほどだ。

このディスクにはフランソワが得意としたもう一つのレパートリーであるラベルのコンチェルトも収録されているが、フランソワのショパンやラベルには「マジシャン」という形容がぴったりだろう。ホロビッツの演奏もある意味魔術的で幻想的だが、ホロビッツの場合もっと毒気のある麻薬のような幻覚を感じさせる(なのでホロビッツは実は苦手という人はきっといると思う)のとはだいぶ趣が違った、洒落ていて(良い意味で)軽い演奏だ。

指の関節を余り曲げないで伸ばした状態で弾く少し独特の奏法もたっぷり見られる。ピアノの下から腕を映した映像が時折挿入されるのも珍しいがこれはちょっと意味不明かも。このディスクにはフランソワの師匠であるコルトーが弾いたワルツの映像がおまけで入っているが、コルトーもこれと少し似た指の伸ばし方(フランソワほど極端ではないが)をしているので師匠ゆずりなのだろう。

ちなみにコルトーは1944年(戦時中のパリ!)とされる映像でプレイエルらしき2ペダルの旧式のピアノを弾いている。ベートーベンやワーグナーなどのドイツ文化を愛したコルトーは戦後厳しい立場に立たされたそうだ。この映像自体ひょっとしたらナチスドイツ側が宣伝用に収録したものなのかもしれない。ドイツ占領下のパリでショパンを弾くコルトーを見ながら我々は平和の有難さを再確認しなければならないだろう。また、プレイエルやエラールで弾くショパンは最近ちょっとしたブームになっているが、60年以上前にそれを実行していたコルトーの先見性にも注目したい。

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<CD1>
24の前奏曲 作品28
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22
3つのエコセーズ 作品72-3
私の喜び [リスト編]
乙女の願い 作品74-1 [リスト編]

<CD2>
ワルツ集
ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58

<CD3,4>
マズルカ集

<CD5>
ポロネーズ集
幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
タランテラ 変イ長調 作品43
子守歌 変ニ長調 作品57

【演奏】
アレクサンドル・ブライロフスキー(ピアノ)

【録音】
1960年〜1961年(CD1、CD2;1-14、CD3、CD4)、フランス
1962年1月2日(CD5;1-6、8)
1963年2月27日(CD2;15-18)
1963年5月27日(CD5;7、9、10)
1964年4月13日(CD5;11-13)、
ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ


(下記サイトに試聴あり)
http://tower.jp/item/2787160/ショパン:ピアノ作品集



おお何ということか! ショパンイヤーも残り僅かとなった今になってブライロフスキーのCBS録音が集大成されるとは! このアルバムはソニーとタワーレコードの共同企画のようだが、心ある関係者が私の4月の記事を読んでくれたのであろうか? もしそうであれば感謝申し上げたいのでぜひご連絡を頂きたい。レコード芸術1月号では吉田秀和御大までもがブライロフスキーが50年代のパリで大喝采を浴びていたことを報告している。嬉しいことだ。

特に24の前奏曲は長らく入手困難だったもので、国内では恐らく1976年に亡くなった際の追悼盤としてLPが発売されて以来の発売だろう。世界的にみても私の知る限り初CD化だと思う。私の好きなルバートするタイプのショパンで、音色もテンポも変幻自在、良質の酒に酔うような本当に洒落た音楽だ(私は酒はそれほどは飲まないが)。

こういうロマンティックな時代は本当にもうやってこないのだろうか? 解説にはCBSが当時ブライロフスキーによるショパン全集の録音を予定して予告までしていたことにも触れている。全集の完成を待たずに亡くなる9年も前にあっさりと引退してしまうのも彼なりの美学なのだろう。7歳年下で同郷(ウクライナ出身)のホロビッツはソビエト崩壊後に帰郷したが、恐らくブライロフスキーはショパン同様に故郷の地を踏むことはなかったのだろう。我々は残された録音で彼のショパンに酔わせてもらうことにしよう。

惜しむらくは今回のアルバムにコンチェルトの1番が含まれていないことだ。伴奏はオーマンディ/フィラデルフィアで36分ぐらいで終わってしまうすっきりとしたテンポの中に歌心が散りばめられた素晴らしい演奏だった。エアチェックしたカセットを紛失してしまったのが残念だ。それにソニーはRCAを吸収したのでRCAの集大成も発売できるはずだ。RCAにはノクターン全集や練習曲全集などCBSに再録音しなかったレパートリーを残しているのでタワーレコードにはぜひそちらも期待したい。

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01: 幻想*ポロネーズ第7番変イ長調
02: 夜想曲第13番ハ短調
03: マズルカ第31番変イ長調
04: 幻想曲ヘ短調
05: 夜想曲第7番嬰ハ短調
06: 夜想曲第8番変ニ長調
07: 夜想曲第5番嬰ヘ短調
08: 黒鍵*練習曲第5番変ト長調
09: 練習曲第6番変ホ長調
10: 革命*練習曲第12番ハ短調
11: マズルカ第37番変イ長調
12: 英雄*ポロネーズ第6番変イ長調
下記サイトに試聴あり
http://music.yahoo.co.jp/record/dtl/LAA150402/

やや自己流の表現かもしれないがコルトーの最後の弟子であるハイドシェックは私のお気に入りの一人だ。90年代半ば頃、東京でのリサイタルの後でサインをもらいに行ったときに、私が「もっとショパンを録音してほしい」と言ったところ彼は「僕は手がちっちゃいからなあ」という返事だったのだが、その数年後の来日時に本当にショパンのアルバムを録音してくれたので大変驚いた。嘘のような本当の話。演奏家にもよるだろうがファンの声を大事にするこういう演奏家も中にはいるので取りあえず言ってみるものですね。

という訳でこのアルバムは私にとっては聞く前からすでにバイアスがかかっているので公平に論評するのは難しい。技術的に決して破綻はしていないが細かいことに難癖をつける余地は確かにあるだろう。録音のせいもあるかもしれないが私が聞いた時点と比べて左手の打鍵がやや弱くなってきたような気もする。それでもこの演奏のファンタジーを聴いてほしい。現代のピアニストが失ってしまったロマンティシズムがここにある。ハイドシェックのショパンアルバムはこれが唯一かと思ったら70年代に入れた前奏曲と4つのバラードがあったようで最近になってCD化された。これも聞いてみることにしよう。

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レコード芸術に載っていたルイサダのマズルカの記事で、ある評論家の方が無人島に持っていくマズルカのCDとしてブライロフスキーの演奏を挙げているのを目にした。

アレクサンダー・ブライロフスキー(ALEXANDER BRAILOWSKY,1896〜1976)の名前を聞くことは最近ではほとんどなくなってしまった。ウクライナ出身のピアニストでラフマニノフに才能を見出され、戦前はパリで活躍し特にショパンの演奏で名声を博した。ルバートが効いて緩急がついたグラマラスな演奏で、その意味では同じくロシア系のホロヴィッツのショパンと一脈通じるものもあるが、ホロヴィッツのショパンが病的に青白く、聞く者に(良くも悪くも)緊張を強いるのに対して、ブライロフスキーのショパンはもっと精神的な健全さを感じさせるものだ。男の色香が背中から漂うショパンとでも言ったら良いか(伝わるかな?)。ホロヴィッツやルービンシュタインのように大見得を切るようなヴィルトーゾシティはないかもしれないが、パリのサロンにおけるショパンの音楽はきっとこのようなものだったに違いない。

私はマズルカという作品はショパンの作品中で最もショパンらしい音楽だと思う。華やかなパリで名を成すことを自ら望んだ一方で祖国を思い続け、二度とその地を踏まなかった男の強い意志と、やさしさと、複雑な思いが(本当に良い演奏であれば)この3拍子の中から聞こえてくるのだ。(女性の方には大変申し訳ないがショパンが女性的な音楽だというのは誤解だと思う)。その意味で本当のショパン弾きによるマズルカだと私が認めるのはこの演奏と、フランソワの演奏と、52年のモノラルのルービンシュタインの3つだけだ。それに比べたら最近の演奏はどれも味気ない。毒も苦味もなくてお子ちゃま向きだ。でもルイサダにはちょっとだけ期待してみよう。数年前のNHKのスーパーピアノレッスンでのショパンも良かったから。

ブライロフスキーの録音は、SP時代のポリドールの録音やモノラル時代のRCAの録音、ステレオ時代のソニーの録音と結構録音は残っていて何点かCD化されていたが現在はほとんど廃盤中のようだ。ブライロフスキーもホロヴィッツやルービンシュタイン同様に共産化したソヴィエトには戻らず戦後はアメリカに定住した。祖国に戻れなかったショパンと重ねて見てしまうのは感傷的に過ぎるだろうか? でも偶然の一致とは思えない必然性がこの演奏から聞き取れるように私は思う。ぜひショパンイヤーの今年はソニーとRCAの録音をまとめて復活してほしい。

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