こだわりクラシック Since 2007

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ピアノ

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メンデルスゾーン/無言歌op67-2「失われた幻影」
ピアノ:バレンボイム
http://pacem.web.fc2.com/youtube_romantic/mendelssohn_piano/mugonka_barenboim_67-2.htm
ナクソスミュージックライブラリーでたくさんの演奏が聴ける
http://ml.naxos.jp/composer/24619

 この曲はFM東京が早朝に放送している「SYMPHONIA」という番組のエンディングテーマに使われる。早朝覚醒してしまうのでこの1年ほど良く聞いている。小曲中心の構成で、有名曲の間に「あれっ、この曲何だったっけ?」と思うような曲がちりばめられていて結構面白い。そういえばNHKの「きらクラ」も小曲中心で大曲は一部しか流さない。これからのライトクラシックは小曲の時代になるのかもしれない。だとすればお勧めはメンデルスゾーンの無言歌とグリーグの抒情小曲集だ。


 作曲の背景もタイトルの由来も全く知らないが、優しくも寂しげなこの曲を聴くと朝から泣けてくる。

 自分はこんなにも傷付いていたのだ。

 そんなことにも気づかないで強い人間だと信じていた私は何と愚かなことか。

 自分に申し訳なく思えてくる。

 今日が良い日でありますように!

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サッカーの三浦選手が出ている缶コーヒージョージアのコマーシャルでラフマニノフの交響曲第2番が使われている。

Emil Gilels
Eugene Ormandy conducting the Philadelphia Orchestra
Live: New York City, December 27, 1966
http://www.youtube.com/watch?v=jSFfL9Vuf-I
http://www.youtube.com/watch?v=6X6wLXYRiao


 私が学生時代に愛聴したラフマニノフの3番は実はこの演奏だ。当時評判だったホロヴィッツの1976年の有名なライブももちろん聞いていたが、FMで偶然エアチェックしたこの演奏の方が好きだった(ホロヴィッツは1951年盤の方が良い演奏だということはCD時代になってから知った)。VHD(←懐かしい!)でアルゲリッチとシャイーの演奏を聴くまではこのギレリスとオーマンディの演奏がマイベストだった。何とかレコードを手に入れたいとずっと思っていたのだが、西側のレーベルが正規に商品化したものではないようで手に入らなかった。恐らくアメリカでの放送音源をソ連でLP化したものだろう。ユーチューブにアップされているのを発見し思いがけず再び聞くことができた。

 ギレリスには1955年のクリュイタンスとの録音もあってこれもなかなか良い演奏だと私は思うが、本人は出来映えに不満だったと伝えられている。音に芯が出てきて精神的に成熟した1966年のこの演奏はさらに素晴らしい。聴衆の喝采も盛大だ。ぜひ正規CD化を期待したい。

 ラフマニノフはロシア革命後のソヴィエトには戻らなかったので、ホロヴィッツやルービンシュタインと異なりギレリスやリヒテルはラフマニノフと直接の親交はない世代になる。リヒテルのラフマニノフの2番がラフマニノフの自作自演やルービンシュタインの演奏と全く違うロマンティックなスタイルの演奏になっているのはそのためだと指摘する人もいる。

 その点ギレリスの、あまり思い入れを入れない割り切ったピアニズムはむしろホロヴィッツやルービンシュタインのようなヴィルトオーゾ世代により近いように思う。ラフマニノフにはぴったりで、ギレリスの残したラフマニノフの演奏がそれほど多くないのが残念だ。

 ユーチューブでクリュイタンスとの録音や、1949年のコンドラシンの録音も聞くことができる。前奏曲なども実演では結構演奏していたようだ。
http://www.youtube.com/results?search_query=gilels+rachmaninoff

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モーリス・ラヴェル:左手のための協奏曲
[ピアノ]ヴラド・ペルルミュテール
[指揮]ジャック・ボードリー[演奏]フランス国立放送管弦楽団
[収録]1966年メゾン・ド・ラジオ・フランス(パリ)[映像監督]ジャン=クロード・ド・ヌズル
http://www.classica-jp.com/program/detail.php?classica_id=CE1031

 ラヴェルは1937年12月28日に亡くなった。1932年にパリで交通事故に遭い後遺症の記憶障害に悩まされ、自作の「亡き王女のためのパヴァーヌ」を聞いて「この美しい曲は誰の作品だ?」と聞いたという悲しいエピソードも残っている。

 ペルルミュテールは2002年9月4日に亡くなったので今年が没後10年にあたる。ユダヤ系ポーランド人(1904年ポーランド領コヴノ、現リトアニアのカウナス生まれ)だが、10歳の時にフランスに移住、13歳でパリ音楽院に入りモシュコフスキとコルトーに師事したのでフランスのピアニストとして扱われることが多いようだ。私の好きなピアニストの一人だ。

 1927年にラヴェル本人から全作品の演奏法を直々に師事したラヴェルのスペシャリストとしても知られる。HMVの紹介によるとラヴェルはペルルミュテールのことを「小さな真珠」と呼び、その才能を愛したそうだ。演奏会でラヴェルはピアニストにあまり細かい指示を出さなかったそうで、そのためかラヴェルのピアノ作品は当時から様々な解釈がなされていたそうだ。ペルルミュテールは1950年代と70年代の2回、ラヴェルの作品全集を録音しており、これはラヴェルのオリジナルの意図を伝える貴重な演奏として知られている。

 1930年に書かれた「左手のための協奏曲」は第一次世界大戦で右手を失ったピアニスト、パウル・ウィトゲンシュタイン(哲学者として知られるウィトゲンシュタインの兄)のために書かれたもので、ラヴェルが早すぎる晩年に残した4つの作品、すなわち『ボレロ』(1928年)、『左手のためのピアノ協奏曲』(1930年)、『ピアノ協奏曲 ト長調』(1931年)、『ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ』(1933年)の一つである。ジャジーな感覚に溢れたこの作品が、ラヴェルが1928年に初めてアメリカを訪問し大成功に終わった演奏旅行の成果を反映しているのは間違いないだろう。

 クラシカジャパンで流れているこの映像はペルルミュテールがラヴェルを演奏している貴重な映像だ。ライヴなので若干のミスタッチはあるがジャジーな感覚は出しつつも崩れすぎず格調高い演奏でラヴェルが意図したであろう解釈が伺える。手首がやや下がった弾き方(これは師のコルトーや同門のフランソワにも共通するが)も確認できる。番組のテロップによると、コルトーがこの曲を弾くときに右手も併用したことがあり、ラヴェルは怒ったそうだ。

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 カルショウの回想本「レコードはまっすぐに(学研刊)」でカーゾンに関する面白い記述を見つけた。カルショウにとってカーゾンはデッカに入社する以前から「最愛のピアニストの一人」で、1947年の初仕事以来「生涯の友人」だったという。さらに、カーゾンとの仕事は「大惨事を鞄に入れて持ち歩いているような」もので、どんなに警戒しても他の誰の場合も起きないような不首尾が発生したそうだが、「彼の音楽づくりを手伝う喜びはそれを忘れさせるものだった」という。

 カーゾンは1967年にカルショウがデッカを離れて数年後にはデッカへの録音を止めてしまうので、カーゾンにとってもカルショウが信頼できるパートナーだったことは恐らく間違いないだろう。

 カルショウはセルとカーゾンのブラームスの録音についても面白いことを述べている。「事情をよく知らない者には、憎しみ合っているとしか見えなくても仕方がないような愛憎の入り交じった関係を続けていた」だというのだ。しかし「結果は壮大なもので、作品15に注がれた音楽的才能と洞察力は、作品そのものと同様に、記念碑的なものだった。無礼な言葉は熱しすぎた蒸気を逃すためであり、それによって音楽自体の気圧は正常に保たれたのだ」そうだ。

 歴史的な熱い名盤はこういう演奏者や関係者の相互理解とギリギリの努力によって生まれるのだ。現代ではソリストもオケもレコードメーカーもあまりにも多忙でビジネスライクに仕事をするようになったので、どうしても予定調和的な演奏が多くなっているように思う。

 ちなみにHMVのサイトによるとauditeがCD化しているカーゾンがクーベリックの1970年1月の放送用ライブ(?)の24番のフィナーレの短いカデンツァはセルによるものだという。セルはこの年大阪万博に来日し、クリーブランドに帰国直後の9月に急逝してしまった。

少し長いがデッカが出したコンプリートBOXの曲目を最後に紹介しておこう。


CD1
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 ジョージ・セル(指揮)
 録音:1949年9月(モノラル)

・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
 ロンドン新交響楽団
 ジョージ・セル(指揮)
 録音:1950年9月(モノラル)

CD2
・シューベルト:4つの即興曲 D.935, Op.142
 録音:1952年12月(モノラル)

・シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 D.850, Op.53
 録音:1963年6月(ステレオ)

CD3
モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
・ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ジョージ・セル(指揮)
 録音:1964年12月(ステレオ)

CD4
・フランク:交響的変奏曲
・アンリ・リトルフ:交響的協奏曲第4番ニ短調 Op.102
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 エイドリアン・ボールト(指揮)
 録音:1955年、1958年(ステレオ)

・ファリャ:スペインの庭の夜
 ロンドン新交響楽団
 エンリケ・ホルダ(指揮)
 録音:1951年7月(モノラル)

・アラン・ロースソーン:ピアノ協奏曲第2番
 ロンドン交響楽団
 マルコム・サージェント(指揮)
 録音:1951年10月(モノラル)

CD5
・シューベルト:幻想曲ハ長調『さすらい人』(リスト編曲版)
 クイーンズ・ホール管弦楽団
 ヘンリー・ウッド(指揮)
 録音:1937年4月(モノラル)

・モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 K.478
・モーツァルト:ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調 K.493
 アマデウス四重奏団メンバー
 録音:1952年9月(モノラル)

CD6
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
 ナショナル交響楽団
 ボイド・ニール(指揮)
 録音:1945年12月(モノラル)

・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15
 ナショナル交響楽団
 エンリケ・ホルダ(指揮)
 録音:1946年1月

CD7
・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ゲオルク・ショルティ(指揮)
 録音:1958年10月(ステレオ)

・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 エイドリアン・ボールト(指揮)
 録音:1955年6月(モノラル)

CD8
・グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
 ロンドン交響楽団
 エイヴィン・フィエルスタート(指揮)
 録音:1959年6月(ステレオ)

・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
 録音:1955年7月(モノラル)

CD9
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
 録音:1954年4月(モノラル)

・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
 録音:1957年6月(ステレオ)

CD10
・シューベルト:4つの即興曲 D.899, Op.90
 録音:1954年6月(モノラル)

・モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
 ロンドン交響楽団
 ヨーゼフ・クリップス(指揮)
 録音:1953年10月(モノラル)

CD11
シューマン:
・幻想曲ハ長調 Op.17
・子供の情景 Op.15
 録音:1954年3月(モノラル)

・シューベルト:幻想曲ハ長調『さすらい人』 D.760, Op.15
 録音:1949年7月(モノラル)

CD12
・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 エドゥアルド・ヴァン・ベイヌム(指揮)
 録音:1953年5月(モノラル)

・グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
 ロンドン交響楽団
 アナトール・フィストゥラーリ(指揮)
 録音:1951年10月(モノラル)

CD13
リスト:
・ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
・『愛の夢』第3番変イ長調 S.541-3
・忘れられたワルツ第1番嬰ヘ長調 S.215-1
・演奏会用練習曲第2番嬰ヘ短調『小人の踊り』 S.145-2
・子守歌 S.174
 録音:1963年9月(ステレオ)

CD14
・ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番イ長調 Op.81
・フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調
 ウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団
 録音:1962年、1960年(ステレオ)

CD15
モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
・ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
 ロンドン交響楽団
 イシュトヴァン・ケルテス(指揮)
 録音:1967年10月(ステレオ)

CD16
モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537『戴冠式』
・ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595
 ロンドン交響楽団
 イシュトヴァン・ケルテス(指揮)
 録音:1967年12月、10月(ステレオ)

CD17
・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15
 ロンドン交響楽団
 ジョージ・セル(指揮)
 録音:1962年6月(ステレオ)

・ブラームス:愛の歌(18のワルツ、4声と4手ピアノのための) Op.52
・ブラームス:新しい愛の歌 Op.65〜『さて、ミューズよ』
 イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
 キャスリーン・フェリアー(アルト)
 ユリウス・パツァーク(テノール)
 ホルスト・ギュンター(バリトン)
 ハンス・ガルピアーノ(ピアノ)
 録音:1952年9月(モノラル)

CD18
・シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667, Op.114『ます』
 ウィーン八重奏団員
 録音:1957年10月(ステレオ)

・ブリテン:序奏とブルレスク風ロンド Op.23-1
・ブリテン:マズルカ・エレジアカ Op.23-2
 ベンジャミン・ブリテン
 録音:1944年1月(モノラル)

・ウィレム・ペイペル:交響曲第3番
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 エドゥアルド・ヴァン・ベイヌム(指揮)
 録音:1953年5月(モノラル)

CD19
・シューベルト:即興曲 D.899, Op.90-3&4
 録音:1963年6月(ステレオ)

・シューベルト:即興曲変イ長調 D.935-2
・シューベルト:楽興の時 D.780, Op.94
・ベートーヴェン:『エロイカ』の主題による15の変奏曲とフーガ変ホ長調 Op.35
 録音:1971年2月、4月(ステレオ)

CD20
・ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調 Op.5
・ブラームス:間奏曲変ホ長調 Op.117-1
・ブラームス:間奏曲ハ長調 Op.119-3
 録音:1963年12月(ステレオ)

・シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960
 録音:1972年11月(ステレオ)

CD21
モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
・ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595
 イギリス室内管弦楽団
 ベンジャミン・ブリテン(指揮)
 録音:1970年9月(ステレオ)

CD22
・ベートーヴェン:ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 Op.129
・メトネル:4つの抒情的断片 Op.23-3
・リスト:ペトラルカのソネット第104番
・ブラームス:カプリッチョ ロ短調 Op.76-2
・ブラームス:間奏曲ハ長調 Op.119-3
・ブラームス:間奏曲変ホ短調 Op.118-6
・ブラームス:ラプソディ第2番ト短調 Op.79-2
・ブラームス:間奏曲変ホ長調 Op.117-1
・リスト:メフィスト・ワルツ第1番 S.514
・リスト:『愛の夢』第3番変イ長調 S.541-3
・ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調
 録音:1942〜1949年(モノラル)

・ファリャ:スペインの庭の夜
 ロンドン新交響楽団
 エンリケ・ホルダ(指揮)
 録音:1945年9月(モノラル)

CD23
・『BBCインタビュー』(「師シュナーベル、ランドフスカの思い出」「無人島への一枚」について語る)
 録音:1973年、1978年

DVD【BBCリサイタル】
・シューマン:子供の情景 Op.15
・ブラームス:カプリッチョ ニ短調 op.116-1
 収録:1959年(モノクロ)

・シューベルト:『楽興の時』第3番 D.780
・シューベルト:即興曲第2番変イ長調
・シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960
 収録:1968年(カラー)

 画面:4:3
 音声:PCM 2.0 Enhanced Mono
 NTSC
 Region All

 クリフォード・カーゾン(ピアノ)

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・ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章(第1楽章「ロシアの踊り」第2楽章「ペトルーシュカの部屋」第3楽章「謝肉祭の日」)
[収録]1965年ストックホルム
[映像監督]オーケ・ファルク(モノクロ)
http://www.youtube.com/watch?v=1aTDn93Mhso

・プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28、
・スクリャービン:左手のための夜想曲変ニ長調Op.9-2
[収録]1966年6月28日フランス国立放送スタジオ(パリ)
[映像監督]ジャン・ドゥ・ヌスル(モノクロ)

・ラフマニノフ:前奏曲変ホ長調Op.23-6
[収録]1969年9月25日フランス国立放送スタジオ(パリ)
[映像監督]ジャック・ピエール&ピエール・デフォン(カラー)

・ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58〜第3楽章「ラルゴ」
[収録]1968年10月13日フランス国立放送スタジオ(パリ)
[映像監督]ラウル・サングラ(モノクロ)

・ショパン:練習曲嬰ハ短調Op.25-7/ノクターン 嬰ハ短調(遺作)
[収録]1969年9月25日フランス国立放送スタジオ(パリ)
[映像監督]ジャック・ピエール&ピエール・デフォン(カラー)

 以上アレクシス・ワイセンベルク(ピアノ)


 助六さんがワイセンベルクのインタビューを翻訳して下さったので改めて記事に掲載しておこう。タイトルはラフマニノフについてとなっているが、実際は演奏とは何かという精神論が話題の中心で、ワイセンベルクが観念的な世界の中に生きていたことがよく分かる貴重な資料だ。
http://www.youtube.com/watch?v=b4XdtkDOX70



「もし響きの中で旋律の上に雲を漂わせることができれば−ある人たちはできます。例えばリヒテル。ロシア人じゃなくたってできます、一種特別なものが浮かび上がります。それは感動的なものですが、演奏上の気取りではなくて、自然で動物的なものです。ロシア的なものと言ってもよいでしょう。ドイツの演奏家はずっとアカデミックです。もちろんそれは素晴らしい。バックハウスが素晴らしいのはもちろんです。しかしドイツに典型的な明晰な演奏への意思は無駄なリスクを嫌います。

私はリスクを信じます。私がスラヴだからかも知れませんがそれは意識下のものです。私はリスクが好きですが、それはリスクがエキサイティングであり、目覚めさせるものだからです。目覚めれば遠くに行くことができます。頭の中で列車に乗ってどこでも行くことができます。そして遠くに行くほど、ノスタルジーに近づきます。ピアノを教えるのがとてもうまいロシア婦人たちのタンタカタンタカへのノスタルジーにです。

芸術家の大きな義務は、まず自分自身を知ること、それによって過剰なものを廃し、最良なものを表現することです。我々は音楽を発見するのではなく、音楽において自己を発見するのです。この区別は大変重要です。私にとって最初の言語はピアノです。最初の感情表現はピアノです。私は好きなら弾き、好きでなければピアノを弾けません。

私はヴラディゲロフに習い始めた時、私の内にある真実に無意識の内に気付きました。つまり成功しようがしまいが、こうして常にピアノを弾くことです。常によりよく弾き、誰かをよりよく感動させようとすることです。最初から−それは50年後の今でも変わりませんが−私がステージに上るのは誰かに何かを与えるためです。

自分をひけらかしたり、会場に3千人の聴衆がいることを感じるためではありません。演奏会場には常に音楽を愛し音楽を必要としている人が1人いると思います。その人はコンサートを通じて気分を向上させることが必要だから会場に来ているのです。馬鹿じゃなければ、その1人のために地球の果てに旅する意味があることが分かります。そしてそれは強迫観念になるのです。」



 ワイセンベルクが楽壇に復帰するきっかけとなったのがこのペトルーシュカの映像だ。クラシカジャパンの番組によると、オーケ・ファルク監督による映像には後撮りのはめ込みも行われており、たった15分の作品の収録に10日を費やしたそうだ。そしてこの映像がカラヤンの目にとまり、「このピアニストと映像監督に会いたい」とカラヤン側が希望したらしい。1967年のカラヤンとワイセンベルクのチャイコフスキーの凝りに凝った映像を撮影したのもこのファルク監督だったのだ。

 カラヤンは1965年11月〜1967年1月にクルーゾー監督と5本の作品を作ったところで袂を分かったのでちょうど新しい監督を探していた時期なのかもしれない。しかし結局カラヤンは自分の映像を自分で監督するようになり、その後の作品でファルクの名前がクレジットされているのはコソット主演のカヴァレリア・ルスティカーナの映画だけのようだ。

 凝ったカメラアングルや照明によりワイセンベルクのピアニズムを視覚的に強調したファルク監督の映像はチャイコフスキーよりも成功しているように思う。モノクロの映像も今にして見返すとかえって効果的ではないだろうか。面白い映像だと思う。ユーチューブで見ることができるのでぜひ見て頂きたい。私が持っているDVDには晩年のワイセンベルクがペトルーシェカについて語ったインタビューも収められており、これもユーチューブで見ることもできる。英語の字幕がついているので追々訳してみようと思う。
http://www.youtube.com/watch?v=9U78w0IY7GA

 ペトルーシェカ以外にプロコフィエフ、スクリャービン、ラフマニノフ、ショパンといった得意の作品も映像で見られる。特にプロコフィエフのソナタ3番は以前「20世紀の偉大なピアニスト」という2枚組シリーズでCD化されたことがあり、爆速の快演として一部のマニア間で話題になっていたものだ。

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