こだわりクラシック Since 2007

12月までに移行します。コメントも手作業でコピーする予定です。

モーツァルト

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 前のページ ]

イメージ 1

 ザラストロ:ジークフリート・フォーゲル
 タミーノ:ペーター・シュライアー
 パミーナ:マグダレーナ・ファレヴィッチ
 パパゲーノ:ユルゲン・フライア
 パパゲーナ:レナーテ・ホフ
 夜の女王:イザベラ・ナーヴェ、ほか
 ベルリン国立歌劇場合唱団
 ベルリン国立歌劇場管弦楽団(シュターツカペレ・ベルリン)
 オトマール・スイトナー(指揮)
 演出:エアハルト・フィッシャー
 収録時期:1980年3月12日
 収録場所:東京文化会館(ライヴ)

これはベルリン国立歌劇場の1980年の映像だ。しばらく前に発売が予告されて楽しみにしていたものだが、スイトナーが先日亡くなってしまったため奇しくも追悼盤になってしまった。

ベルリン国立歌劇場は1977年に続く2度目の来日だったが、この魔笛は同じ1980年に初来日したウイーン国立歌劇場の公演に比べれば地味な扱いだったと記憶している。私もウイーンのフィガロの結婚のテレビ放送ほどはっきりした記憶は残っていない。確かFMでも放送されてむしろそちらを聞いた記憶がある。フィガロの結婚もそうだが、生中継はFMだけだったと思う。大変趣味のよい演奏だった。その少し後に80年に録音されたカラヤンの魔笛もFMで聴いたが、腰の重いその演奏に何となくしっくりこなかったのはこのスイトナーの演奏を先に聞いていたからだろう。

今にして思えば国際的に有名な歌手はシュライヤーとフォーゲル、それに60年代のバイロイトでも活躍したブルマイスターが侍女を歌っているのが注目されるぐらいだが(スイトナーはベームとダブルで指輪を振っていたのでブルマイスターをフリッカに起用したのは恐らくスイトナーだろう)、誰が有名かということすら私は当時知らなかったのでそういうことは全く関係なかった。今聞きなおしてもカラヤンの魔笛よりははるかにモーツアルトらしい演奏だと思う。

カラヤンのスタイル(特に極端にレガートな後期のスタイル)はモーツアルトに向かないと思う。カラヤンはどんな曲でも倍管編成(管楽器の本数を2倍に増やすこと)にした上にレガートで演奏する。豪華で壮大な音がするが、音のエッヂが立ちにくいのでどうしてもベトベトした感じの重たい音になりがちだ。

このDVDには残念ながらオケの編成表などはついていないが、スイトナーはブラームスの1番も楽譜通り2管編成で演奏したそうなのでモーツアルトも当然2管編成のままだろう。恐らく旧東ドイツには倍管という習慣はなかったのではないだろうか。

倍管という習慣がいつごろ始まってどのように広まったのか一度詳しく調べてみる必要があるが、NHKホールや普門館のような大きな会場では2管編成では地味に聞こえるので迫力を求めて楽器の編成を増やす必要があったのは事実だろう。海外でもヴェローナの野外オペラなどでは倍管編成が普通だそうだ。

しかしサントリーホールのように千数百席の音の良いホールで音楽を聴くようになった(ある意味で耳が贅沢になった)現在では、むしろ2管編成の曲は2管編成のままでシャープに小気味良く演奏するのが正しいと思う。旧東独のベルリン国立歌劇場やドレスデン国立歌劇場は20世紀当時は地味な演奏と見られることが多かったが、21世紀的な観点から見るといたずらに編成を拡大しないこういうスタイリッシュな演奏こそがカッコイイのではないだろうか。「倍管なんてダサい」と言える時代が早く来ればいいと思う。

ウイーンのフィガロと同様に画質音質は十分良好だ。音声はFM用の収録を用いてステレオ化されている。ぜひ77年の初来日時のドンジョバンニや87年のマイスタージンガーのDVD化も実現してほしい。驚くべきことにスイトナーのDVDは現時点でこれ1点しかないようだが、ベルリン国立歌劇場管弦楽団とのコンサートやN響とのコンサートなど映像はたくさん残っているはずなのでぜひDVD化してほしい。

イメージ 1

モーツァルト:歌劇『後宮からの誘拐』全曲
コンスタンツェ:エディタ・グルベローヴァ
ベルモンテ:フランシスコ・アライサ
ブロンデ:レリ・グリスト
ペドリッロ:ノルベルト・オルト
オスミン:マルッティ・タルヴェラ
セリム:トマス・ホルツマン
合唱:バイエルン国立歌劇場合唱団
管弦楽:バイエルン国立歌劇場管弦楽団
指揮:カール・ベーム
演出:アウグスト・エファーディング
収録:1980年4月、バイエルン国立歌劇場
http://www.youtube.com/results?search_query=serail+mozart+entfuhrung+1980&search_type=&aq=f

ウイーン国立歌劇場の1980年の初来日はモーツァルトが2本(フィガロの結婚と後宮からの誘拐)に対してR.シュトラウスが3本(サロメ、エレクトラ、アリアドネ)というある意味偏ったプログラミングだった。モーツァルトよりシュトラウスの本数が多くてワーグナーもベートーベンもないというのはあまり一般的ではない。しかも人気のあるばらの騎士は敢えて外してサロメとエレクトラを同時に持ってくるというのは大変に凝った内容だと言うべきだろう。モーツァルトにしてもフィガロの結婚はともかくとして、もう一本は魔笛でもドン・ジョバンニでもコジ・ファン・トゥッテでもなく後宮からの誘拐だ。なぜこのようなプログラミングが実現したのだろうか? 

これらの5本はベームが70年代までレパートリーに残した作品という共通点がありそだ。恐らく80年の来日公演の演目を決めたのはベームだったのではないだろうか? 実際にベームが指揮したのは予告通りフィガロとアリアドネだけだったが、日本公演を計画した当初は体力さえ許せば後宮もサロメもエレクトラも振りたいと考えていたのではないだろうか? そうでなければこのようなプログラミングは実現しなかっただろうと私は考える。1963年のベルリン・ドイツ・オペラの初来日と合わせて2回も大型の引越し公演を実現してくれたベームに日本のオペラファンは感謝し続けなければならない。1980年のウイーン国立歌劇場初来日から30年になる今年こそその歴史的偉業を再評価する時だろう。

後宮はベームにとってウイーンとミュンヘンでの最後のプレミエとなった作品だ。ウイーンでは1979年6月にドルン演出の、ミュンヘンでは1980年にエヴァーディング演出のプレミエを指揮した。同じ作品を違う演出で同時期に指揮したという点ではアリアドネをザルツブルグではドルン演出で、ウイーンではサンジュスト演出で初演したのと似ている。

80年のウイーン国立歌劇場の来日公演でグシュルバウアー指揮により上演されたのもベームが79年に初演したドルン演出の舞台だったはずだ。コンスタンツェがグルベローヴァとパトリシア・ワイズのダブル、ベルモンテがトーマス・モーザー、ペドリロがハインツ・ツェドニク、太守がクルト・ユルゲンスというキャストだったようだ。

一方、こちらのミュンヘンの映像はワーグナーと並んでモーツァルトを得意としたエヴァーディングが演出した舞台の貴重な記録である。歌手ではグルベローヴァがウイーンの来日公演と共通している。実はこの映像はLDの頃から持っているがあまりちゃんと見ていなくて後宮という作品をいまだに分かっていない。勉強しなくてはならない。あらすじは下記サイトを参照。

http://www.petits-pois.com/Opera/opera_Entfuhrung.php
http://homepage2.nifty.com/aine/opera/opera16.htm
http://whcm.main.jp/mozart/works/opera/der_entfuehrung_aus_dem_serail/story.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E5%AE%AE%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E8%AA%98%E6%8B%90

イメージ 1

 1973年6月、ムジークフェラインザール
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 カール・ベーム(指揮)
(youtube)
http://jp.youtube.com/results?search_query=bohm+mozart+40&search_type=&aq=f

今度もベームのモーツァルトだが今回は交響曲だ。モーツァルトの40番にクラリネットなしの初稿と2クラリネットを追加した改訂稿があるということは良く知られた事実だ。

39番〜41番の3曲の初演がモーツァルトの生前にあったのかどうかは良く分かっていないようだが、40番はクラリネット奏者のいる演奏会向けに改訂稿を作成したと考えられることからこの曲は生前に演奏されたと推定されている。そもそもこの3曲の作曲の動機も良くわかっていないようだが、1786〜87年にヨーゼフ・ハイドンと、その弟ミヒャエル・ハイドンが三つの交響曲をセットで出版しており、モーツァルトは同じ出版社から同じような作曲依頼を受けたらしい。

さて、個人的にはクラリネットなし(木管は2フルート、2オーボエ、2ファゴットのみ)の初稿のシンプルな響きも捨てがたいと思うのだが初稿による演奏はなぜかかなり少ない。入手しやすいものはベーム、フルトヴェングラー、アバド/LSO、ブロムシュテット、マッケラス(プラハ室内管)といったところだ。古楽器系ではホグウッドとリンデンが全集で初稿と改訂稿の両方を演奏しているそうだ。私はまだ聞いていないがぜひ聞いてみたい。ガーディナー、アーノンクール、コープマン、ブリュッヘンはいずれも改訂稿を用いている。

実は41番はクラリネットなしで39番はクラリネットありなので、41番との組み合わせであれば初稿で、39番との組み合わせであれば改訂稿で演奏すれば響きの整合性が取れるのではないだろうかと私は思っている。IMSLPに上がっている楽譜では改訂稿の楽譜が初稿の楽譜の上段に追加された形になっていて両方見ることができる。
http://imslp.info/files/imglnks/usimg/1/1a/IMSLP00072-Mozart_-_Symphony_No_40_in_G_minor__K550.pdf

ベームはいつも初稿で演奏していたようだ。この映像は41番と一緒の73年の演奏会を収録したものだ。76年に録音したDG盤はテンポがかなり遅くなってしまったが、この演奏は遅めではあるものの十分イキイキしている。ベームの40番ではこの演奏が一番良いのではないだろうか。管楽器を倍管していないのは大変良いことだと思うが、そうであれば弦ももう少し絞った方が良いようにも思うが。

ネットで視聴できるアルミンクと新日フィルの演奏もクラリネットなしだ。
http://pc.nikkeibp.co.jp/njp/mozart_s40.shtml

全2ページ

[1] [2]

[ 前のページ ]


.
検索 検索
たか改め「みんなのまーちゃん」
たか改め「みんなのまーちゃん」
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

友だち(5)
  • サヴァリッシュ
  • maskball2002
  • ミキ
  • 恵
  • noriko
友だち一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事