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ジョーンズとベーレンス

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 レヴァインは先日のメットの来日公演を病気治療でキャンセルしたそうだ。演出に対する考え方が保守的などとも言われるレヴァインだが、こんにちのメットの隆盛がこの人あってのものだということは間違いないだろう。日本でこれだけ何度もオペラを振ってくれた指揮者は他にいないのではないだろうか? 私も何度も聴かせてもらった。まだまだ頑張ってほしい。

・R.シュトラウス:楽劇「エレクトラ」
エレクトラ:Hildegard Behrens,
クリソテミス:Deborah Voigt,
クリテムネストラ:Brigitte Fassbaender,
エギスト:James King,
オレスト:Donald McIntyre;
レヴァイン指揮メトロポリタン歌劇場
1994年1月22日
http://www.youtube.com/results?search_query=elektra+behrens+1994+met&aq=f
(operanewsの記事)
http://archives.metoperafamily.org/Imgs/ONElektra1994a.jpg
http://archives.metoperafamily.org/Imgs/ONElektra1994b.jpg


ELEKTRA: HILDEGARD BEHRENS
CLITEMNESTRA: LEONIE RYSANEK
CRISOTEMIS: DEBORAH VOIGT
EGISTO: RONALD HAMILTON
ORESTES: ALFRED MUFF
CONDUCTOR: BERISLAV KLOBUCAR
1995年7月22日 コロン(ブエノスアイレス)
http://www.youtube.com/watch?v=_pBqb47anig

(対訳は「オペラ対訳プロジェクト」を参照)
http://www31.atwiki.jp/oper/pages/462.html

 1つめのMETのDVDは1992年3月にシェンクの新演出でベーレンスが初演した舞台を1994年1月に再演した際の映像だ。初演の際はベーレンスは初日を歌っただけで2日目以降はPenelope Danerが6回歌ったが、1994年1月はベーレンスが5回、Penelope Danerが1回歌った。youtubeで4分割で全曲を一応見られる、レヴァインのメットデビュー(1971年のトスカ)から40周年を記念する「Celebrating 40 Years at the Met」 というBOXセットでようやくDVD化された。

 ベーレンスの映像はLD時代からワーグナーの「指輪」のブリュンヒルデ(METとミュンヘンの2種)やサヴォリンナでのオランダ人(ゼンタ)、それにMETでのトスカとイドメネオと結構あったのだが、意外なことに十八番のR.シュトラウスの正規映像はこれが初めてだ。1990年代半ば〜後半はちょうどLDからDVDの移行期にあたったためDVD化されなかった映像が多い。それでもヴェルディやプッチーニなどの人気作品は結構DVDになったが、残念なことにR.シュトラウスのオペラは未だにマイナーだということだ。

 助六さんの情報によるとベーレンスは90年代末から急に衰えたそうだが、この映像ではまだそういう兆候は見られない。以前紹介したフリードリヒの映画のリザネクと比べれば細身のエレクトラで、シェンクの演出ともどもインパクトでは及ばないが、その分安心して見られる映像ということもできるだろう。音楽を学んだのが遅かったベーレンスは1977年にカラヤンのサロメを歌った時点ですでに40歳なので、正規DVDでは現時点で唯一のベーレンスの90年代の映像であるこのエレクトラは最後の輝きを収めたものと言えそうだ。ベーレンスは日本ではオペラの舞台に立たなかったので喜ぶファンも多いだろう。ファスベンダーのクリテムネストラも1989年のウィーン(クプファー演出)でも歌った役どころだ。こういう性格的な役はこの人に合っている。ファスベンダーがメットの舞台に立ったのは現在までのところこれが最後だそうだ。

 エレクトラは90年代のベーレンスの主要レパートリーでこのDVDの翌1995年のコロンでの映像もyoutubeで見ることができる。クリソテミスはMETと同じヴォイトだがクリテムネストラはリザネクだ。ベーレンスは翌1996年にもザルツブルグでエレクトラを歌っており(マゼール指揮、演出は浅利慶太)もしその映像も残っていたら見てみたいものだ。また、リザネクは1990年から1994年にかけてジョーンズともエレクトラを各地で歌っており、それについては別に記事にしてある。

 さらに、部分映像だがベーレンスにとってエレクトラの初役だった1987年のパリでの映像と、1994年のウィーンでの映像も見ることができる。ウィーンのはDVDになっている1989年のクプファー演出(アバド指揮マルトン、ファスベンダー、スチューダー)の舞台を指揮者もキャストも全部入れ替えての再演だ。

1987年1月パリ 小澤征爾指揮 シュナイトマン演出
http://www.youtube.com/watch?v=aVyarEWYwYM&feature=related

1994年ウィーン ホルライザー指揮 クプファー演出
Klytamnestra Christa Ludwig
http://www.youtube.com/watch?v=Od5wfqxrgQk&feature=relmfu

 ベーレンスのR.シュトラウスは他に以前紹介したサロメも部分的にyoutubeで見ることができるほか、「影のない女」の皇后も見ることができる。発売されていないだけで実際は結構残っているのだ。ベーレンスとジョーンズの共演というのも珍しい。これもぜひDVD化を期待したい。ベーレンスが「影のない女」のバラクの妻を歌ったCDがあるが、持ち役は皇后だったのだ。

影のない女(皇后)
1980年パリ ドホナーニ(指揮) コロ(皇帝) ジョーンズ(染物屋の妻)
http://www.youtube.com/results?search_query=Die+Frau+ohne+Schatten+1980&aq=f

 パリ・オペラ座の映像は以前ドリームライフがベルガンサの「カルメン」、ポップとシュターデの「フィガロの結婚」、フレーニの「ファウスト」、カプッチルリの「シモンボッカネグラ」など何点かをDVD化していたが「影のない女」は見送られてしまったようで残念だ。ドリームライフさん影のない女も何とか商品化できませんでしょうか?

(追記)
 助六さん情報によるとベーレンスの旦那さんのシュナイトマンという人は演出家だが、1987年のたエレクトラの演出は不評だったそうだ。また、下記のHPによるとベーレンスの息子さんはアンナ・トモワ=シントワの娘さんと結婚したそうで、1997年にベーレンスとトモワ=シントワが日本でジョイントコンサートを開いたのは子供の結婚が縁だったそうだ。ベーレンスの初来日が1991年の新日本フィル(指揮は小澤征爾)だったのは知っていたが1997年にこのようなコンサートで来日していたとは知らなかった。ベーレンスはその後1999年にも来日して小澤征爾と共演しているそうなので、1987年のエレクトラの共演がよほどうまくいったのだろう。
http://naoping.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-664f.html

 このDVD12枚組セットには他にもライモンディが珍しく伯爵でなくフィガロを歌った映像、スコットの「ドン・カルロ」や「三部作」、ミゲネスの「ルル」など主に70年代から80年代の貴重な映像が収められているのでおいおい紹介したい。これとは別にCDセットもあって演奏は重複していないが、こちらのセットは比較的最近の録音が多いようだ。1980年のアニヤ・シリヤのヴォツェックが注目され、これはできれば映像で見たかった。どちらも日本のアマゾンで簡単に手に入る。
http://www.amazon.co.jp/Celebrating-40-Years-Met-DVD/dp/B0043XD08Y/

 なお、「ドン・カルロ」と「売られた花嫁」の2枚だけはリージョンフリー(リージョンコード0)ではないことが分かった。リージョンコードを変えられるマルチリージョン対応DVDプレイヤーを持っていないと再生できないので買う前に気をつけてほしい。

James Levine: Celebrating 40 Years At The Met(DVD)

・ベルク:「ルル」
Julia Migenes, Franz Mazura, Evelyn Lear, Kenneth Riegel; December 1980
・ベルク・「ヴォツェック」 Falk Struckmann, Katarina Dalayman,
Wolfgang Neumann, Graham Clark, Michael Devlin; October 2001
・コリリアーノ:「ヴェルサイユの幽霊」 Teresa Stratas, Hakan Hagegard, Marilyn Horne, Gino Quilico, Graham Clark, Renee Fleming;  January 1992
・モーツァルト:「フィガロの結婚」 Carol Vaness, Kathleen Battle, Frederica von Stade,Thomas Allen, Ruggero Raimondi;  December 1985
・プッチーニ:「三部作」 Renata Scotto, Cornell MacNeil, Vasile Moldoveanu,
Betsy Norden, Jocelyne Taillon, Gabriel Baquier, Italo Tajo, Philip Creech; November 1981
・スメタナ:「売られた花嫁」
Teresa Stratas, Nicolai Gedda, Jon Vickers, Martti Talvela; November 1978
・R・シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」 Deborah Voigt, Natalie Dessay, Susanne Mentzer, ichard Margison, Nathan Gunn;  April 2003
・R・シュトラウス:「ばらの騎士」 Tatiana Troyanos, Kiri Te Kanawa, Kurt Moll, Judith Blegen, Derek Hammond-Stroud, Luciano Pavarotti;  October 1982
・R・シュトラウス:「エレクトラ」 Hildegard Behrens, Deborah Voigt,
Brigitte Fassbaender, James King, Donald McIntyre;  January 1994
・ヴェルディ:「ドン・カルロ」 Vasile Moldoveanu, Renata Scotto, Tatiana Troyanos, Sherril Milnes, Paul Plishka, Jerome Hines;  February 1980
・ヴァイル:「マハゴニー市の興亡」 Teresa Stratas, Astrid Varnay, Richard Cassilly,Ragnar Ulfung, Cornell MacNeil;  November 1979
・イン・コンサート
 ドミンゴ、トロヤヌス(Fe

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フランツ・グルントへーバー (オランダ人)
ヒルデガルト・ベーレンス (ゼンタ)
マッティ・サルミネン(ダーラント)
ライモン・シキエ(エリック)
アニタ・ヴェルキ(マリー)
指揮:レイフ・セーゲルスタム
管弦楽:サヴォリンナ・オペラ祭管弦楽団
演出:イルッカ・ベックマン
収録:1989年
http://www.youtube.com/watch?v=okUdlOFn8wc
http://www.youtube.com/watch?v=RwFm0Coi5ho
http://www.youtube.com/results?search_query=Holl%C3%A4nder+Savonlinna

オランダ人 ロバート・ヘイル
ダーラント クルト・リドル
ゼンタ ヒルデガルト・ベーレンス
エリック ヨゼフ・プロチュカ
マリー イリス・フェルミリオン
舵取り ウヴェ・ハイルマン
指揮者 クリストフ・フォン・ドホナーニ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1991年 ウィーン・コンツェルトハウス

このサヴォリンナの映像はLD時代に国内でも出ていたが見たことがなかった。偶然ユーチューブで見かけてなかなか良かったので輸入盤DVDで見てみることにした。なるほどなかなか良い。ブリュンヒルデにしてはスリムなベーレンスの声はむしろゼンタの方が合っているのではないか。ベーレンスのワーグナーの映像は以前紹介したトリスタンのテレビ放送を除いて、正規発売されたものは指輪(ブリュンヒルデ)が2種類とこのオランダ人だけだと思う。画質音質もまずまず安定はしていて鑑賞の妨げにはならない。
(追記:画質は悪いがユーチューブで1980年のパリでのオランダ人も見つけた)指揮はヴァルビーゾ
http://www.youtube.com/watch?v=MKDAcEUL3LU
http://www.youtube.com/watch?v=_i6pNK7B8D0

グルントヘーパーとサルミネンもなかなかでベックマンの演出はクプファーのような強烈な個性はないが楽しめた。屋外劇場のハンデは感じなかったがテレビ演出用のイメージ画像がところどころ挿入されるのは好き嫌いが分かれるだろう。むしろ驚いたのは1幕の後で休憩が入っていることだ。屋外劇場では2回の舞台転換を瞬時にはこなせないのだろう。

カラヤンも80年代になってアーヘン時代の1937年以来2度目のオランダ人に取り組んだが、下記サイトによるとHuntの演奏史にはこの時の舞台での演奏はCD録音と異なってTwo separates performances だったそうだ。これは恐らく1幕の後に休憩が入ったという意味だろう。オランダ人が日本で頻繁に演奏されるようになったのは90年代からだが、休憩ありのオランダ人は80年代までは結構普通にあったようだ。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall-Horn/2889/Hollaender.html

さて、ベーレンスにはオランダ人のCD録音もあるはずと思って現在は廃盤中のこのCDを聞いてみたら何と3幕版(序奏付)の演奏なのでもっとびっくりした。だが序曲は救済ありの1860年改訂版という何とも変わった構成だ。こういう重要な事実があまり伝えられていないのは不思議だ。3幕版のスタジオ録音はクレンペラー以来か? 私は全く知らなかった。ウイーンで以前演奏されていたプロダクションは1幕の後に休憩が入ったそうだが、ウイーンのオランダ人は休憩ありが普通だったのだろうか?

肝心の演奏だが、何かしまりがなく盛り上がらない。ちょっと期待はずれだ。半年以上かけて録音されたスタジオであるにも関わらずベーレンスの調子は明らかにサヴォリンナのライブの方が良いと思う。ベーレンスは好調時とそうでない時の幅が意外と大きい人だったのかもしれない。

なお写真は1997年のPeralada音楽祭のものだそうだ。キャリアの後期までゼンタをレパートリーに入れていたようだ。衣装はサヴォリンナとよく似ている。同じ演出か? あるいは自前の衣装か?

(追記)

また1992年と1994年にはメットでエヴァーディング演出のオランダ人にも出演している。これはテレビ中継はなかったようだが録音が残っていてメットがパソコン向けに提供している映像配信サービスに契約すれば聞けるようだ。
http://archives.metoperafamily.org/Imgs/Hollander9192.htm
http://archives.metoperafamily.org/Imgs/ONFliegendeHollander1992.jpg

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 サロメ:ヒルデガルト・ベーレンス
 ヘロデ王:カール=ヴァルター・ベーム
 ヘロディアス:アグネス・バルツァ
 ヨカナーン:ジョセ・ヴァン・ダム
 ナラボート:ヴィエスワフ・オフマン
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 録音時期:1977年5月、1978年5月
 録音場所:ウィーン、ゾフィエンザール

(サロメの対訳はオペラ対訳プロジェクトを参照)
http://www31.atwiki.jp/oper/pages/298.html

あまたあるサロメのCDの中でどれか一つだけしか残せないとしたら、やはりこの演奏になるのではないだろうか? 当時日本ではまだ無名だったベーレンス(コペンドガーデンでは76年にフィデリオのレオノーレでデビューしている)を起用して大変話題になった舞台だ。確か「世紀のサロメ」というような言われ方をしていたと記憶している。

確かベーレンスにとってサロメはこの時が初役で、本当かどうかわからないが、数年間(ザルツブルグでサロメを歌っている間?)は他の舞台でサロメを歌わないという独占契約だったとどこかに書いてあった。オペラ歌手がそういう形の出演契約を結ぶのは珍しい。その間他の劇場でサロメを歌えないのは機会損失なのではないかと心配になるが、カラヤン指揮でザルツブルグ音楽祭に出るということは、そこら辺の歌劇場で回数を歌うよりもよほど価値のあることなのだろう。

ベーレンスは昨年亡くなった。私は残念ながら生で聞いたことがない。来日回数はかなり少なかったのでまさか日本で亡くなるとは思わなかった。カラヤン盤を録音で聞く限りニルソンやリザネクよりだいぶスリムで抒情的なサロメだと思う。この時期のカラヤンが目指していた方向性と合っている。サロメはこのくらいの声が合っていると思う。ベーレンスは80年代に入りブリュンヒルデも歌うようになったが、ヴァルナイやニルソンあるいはジョーンズと比べれば多分にリリックなブリュンヒルデではないだろうか。私はブリュンヒルデよりはサロメの方がベーレンスに合っていると思う。

7つの踊りは舞台では専門のダンサーが踊ったそうで、分業化のはしりとなった公演でもある。映像で見てみたかったが残念ながら残っていないようだ。このプロダクションの後に90年代にザルツブルグで上演された舞台(マルフィターノ主演)もそうだが、最近は歌手が自分で踊るケースが再び多くなっているようだ。しかし聴衆は専門のダンサーの踊りを見てしまった後なので以前よりは凝った踊りを求められるようになってきている。昔は手を上げてぐるぐる回っているだけの踊りも珍しくなかったそうだが、サロメ歌いも大変だ。

カラヤンがサロメを振ったのはスカラ座で取り上げた1956年(ゴルツ主演、ホッターとローレンツの出演)以来のことで、この77年と78年のザルツブルグ音楽祭が最後になった。結果論だがカラヤンにとってもカラヤンが本当に凄かった最後の時期の演奏になった。

ダムのヨカナーンも適役だ。ヨカナーンはプライやベリーのような親しみやすい声ではなく、ダムやF=Dのような(良い意味で)偉そうに聞こえる声こそがふさわしい(笑)。ヘロデのワルター・ベームは、コロが降りたローエングリンの舞台で代役を務めたテノールだ。決して悪くはないがこの役はできればコロで聞きたかった。カラヤンとの録音はこれが唯一のようだ。

60年代以降はヘロデにシュトルツェやツエドニクのようなキャラクターテノールを起用するケースが多くなったが、この役はそういうミーメのような声でなくヘンデンテノールに歌ってほしい。屈強な男が妖女に惑わされるからリアルなのではないだろうか。ヘナチョコな男が惑わされるのは当然過ぎて面白くない(笑)。50年代まではローレンツやヴィナイ、あるいはスヴァンホルムなどがヘロデを歌うことが多かったのにどこかで潮流が変わってしまったようだ。

EMIのCDだが、録音はデッカのチームがゾフィエンザールで行っているのも面白い。EMIの録音にありがちなザラザラ感やデッカの録音にありがちな人工っぽさがなくて、双方のいいとこ取りをしたような良い音だ。

なおカラヤンはその後クンドリー(パルジファル)やエレクトラもベーレンスに打診したとも伝えられるが、共演は結局このサロメのみに終わった。「踊り」をダンサーに踊らせるという処理に対してはベーレンスと意見の違いがあったという情報もある。

会場の盗み撮りのようで画質音質は非常に悪いが1986年のマドリッドでのベーレンスのサロメをユーチューブで見ることができる。細かいことは分からないがベーレンスの良く通る声と色っぽいコスチュームだったことはかろうじて分かる。リザネクの80年の日本公演ぐらいまではヨカナーンの首に口付けするときは頭にベールをかぶせるような配慮というか遠慮がみられたが、この年代ぐらいからはそういう遠慮がなくなっているのが興味深い。(演出は不明)
http://www.youtube.com/watch?v=pjRMofLJz94
http://www.youtube.com/watch?v=v-bvqP2PcZE

 ベーレンスにとってサロメは国際的な名声を獲得した出世作であり、1990年にはウィーンでバルロクの演出とローゼの衣装によるクリムト風サロメにも出演していた映像を見つけた。この演出はベームによる1972年の初演以来40年近く現役で、1980年の来日公演も含めてその間何回か映像に録られているのだが正規DVDになったことは一度もない。
Salome - Hildegard Behrens
Herodias - Leonie Rysanek
Jochanan - Bernd Weikl
http://www.youtube.com/watch?v=088VFU08K9c
http://www.youtube.com/watch?v=VM3xeRXYm9k

 バルロク演出のサロメはリザネク主演のウィーン国立歌劇場の来日公演(1980年)の映像を以前紹介したことがあるが、その映像かこの1990年のベーレンスの映像をDVD化できないものだろうか。クリムト風サロメをぜひ正規映像で見てみたいのだ。NHKさんでもALTUSさんでもドリームライフさんでもテスタメントさんでも構わないのでぜひぜひお願いします。

(追記)
 ベーレンスファンの方のHPも見つけたのでそれも合わせて紹介しておこう。
「ベーレンスの部屋」
http://www4.ocn.ne.jp/~itani/Oper.htm

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ジョーンズ(エリーザベト、ヴェーヌス)
ヴェンコフ(タンホイザー)
ゾーティン(ヘルマン)
ヴァイクル(ヴォルフラム)
演出:フリードリヒ
コリン・デイビス指揮バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団
1978年7月収録
https://www.youtube.com/watch?v=8du71AE0h6o


懐かしのLDをもう一つ。

この映像は東独出身のゲッツ・フリードリヒが西側にデビューした時期の演出だ。バッカナーレ付きのパリ版を用いており、ノイマイアーの振り付けでも評判になったプロダクションだ。

この舞台は元々は1972年に制作されたものでその年はラインスドルフとシュタインが指揮した。続く2年間はホルライザーが指揮した後、1977年と1978年にデイビス指揮で再演された。初演の際は労働服を着た巡礼者が物議をかもしたらしいが(初演を指揮したラインスドルフは演出に異議を唱えて翌年の契約をキャンセルしたそうだ)再演の際にはだいぶ手直しされた。

またこのプロダクションはジョーンズがエリーザベトとヴェーヌスを1人2役で歌ったことでも話題になった。マルトンが1人2役で歌った日もあったそうで、1人2役は演出のコンセプトのようだ。人は聖俗を併せもつという意味だろうか?

1980年のシェローの指輪以降のバイロイトの映像がブライアン・ラージの監督によるビデオ撮影で基本的にゲネプロを収録しているのに対してこの映像はライブのフィルム収録だ。カーテンコールや幕間のファンファーレが収められているなど撮影のコンセプトは基本的に異なる。

この映像は日本で80年代半ばにVHD2枚組で発売されソフトとして販売された初めてのワーグナーのオペラ全曲となった。私が持っているのはその後LD3枚組で出たものだ。フィルム収録の古めかしい映像で、ライブ収録のためかカメラアングルにも制約を感じさせるなど、粗を指摘するのは簡単だ。当時は衝撃的と言われた演出も、過激な演出に見慣れた今となっては「ふ〜ん」という程度のインパクトしかない。

しかしワーグナーの上演が演出の時代に入るきっかけとなった上演であり、またその後のバイロイトの収録が音声から映像に急速に変化するターニングポイントになったという点でも記念碑的な映像であることは間違いない。歌手も健闘しており音楽的な水準は高い。バイロイトではその後ヴォルフガング・ワーグナー演出の舞台が1989年にビデオ収録されたこともあってこの1978年の映像は廃盤状態だがぜひDVDでの復活を期待したい。

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