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ブッシュ大統領と小泉首相の会談でも合意事項に入るなど、新型インフルエンザが近頃頻繁に話題になります。
しかし、まだまだ関係者も一般の国民も意識が低いように思います。
はっきり言って、これは戦争よりも重大な問題です。
根路銘国昭「インフルエンザ大流行の謎」(NHKブックス)に書かれています。
インフルエンザの大流行(パンデミックという)は、しばしば起きていますが、有名なのは20世紀前半のスペインインフルエンザです。
スペインインフルエンザは第一次大戦終盤に突然現れ、世界で4000〜5000万人を死に追いやりました。第一次世界大戦の戦死者が900万人、イギリスあるいはフランスの人口が5000万人というと規模がわかるでしょうか。
さらにその殺傷力は強力で、若い兵士でさえ、突然の高熱を発し、鼻から血を出し、肺が冒され呼吸ができないためにあえぎ、口から泡を吹いて精神が錯乱した状態で死んでいったと言います。
日本でも38万8000人の命が失われたと言います。
インフルエンザの感染力は強力で、1977/3/14にアラスカのアンカレジ発、ホーマー経由コデアック島行きのB737では、ホーマーで1人のインフルエンザ感染女性が乗り込み、飛行機の故障でホーマーで4時間半待機します。このことが原因で、乗員と乗客53人中、33人が呼吸器を患いました。
インフルエンザだけど、無理して会社に、なんてとんでもない話です。
もし、新型インフルエンザが流行したら、飛行機の移動はもちろん、学校なども閉鎖され、生活がめちゃめちゃになってしまうと思います。
インフルエンザ自体は、水鳥は普通に持っていて共生しているそうです。水鳥は別に死んだりしません。
しかし、これが他の種に感染してしまうと全く様相を異にし、ニワトリは死んでしまうのはご存知のとおりです。そして、これが何らかの変異を起こして人間に感染するようになるとパンデミックを起こします。
これは人間に限ったことではなく、アザラシの大量死などもインフルエンザが原因だったりします。
いずれにせよ、戦争と同じかそれ以上の危機として、インフルエンザへの対策を考えなければなりません。
感染した鳥を隠して出荷する養鶏場、なんて絶対にあってはいけない話と言うことです。
【追記】
日本の対策は、以下ににまとめられています。
厚生労働省:新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
ただ、新型インフルエンザ対策推進本部の本部長が首相ではなく厚生労働大臣というのはちょっと認識が甘いと思う。強制入院、外出の制限など、有事と同等の対応をしなければならないのではないかと思います。
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