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認知症の私の気持ち
10年程前から少しずつ自分が自分出ないような変な気分になるのを記憶しています。体を動かすこと、考えること、判断すること、自分の意思を伝えることなどあらゆることが思うようにゆかないのです。そしてその症状は日毎に、年毎に進んでしまう気がして、意気消沈してしまいました。更に具体的に説明すると、自分が今何処に、誰と居て、何をしようとしているのか判断できなくなり、トイレ、フロの場所もぼんやりしてしまいました。そして自分のベッドさえもわからないことがあるのです。こんな情けない状態を私の息子は当初どうしても理解できなくていちいち記録して何とかししようと考えていたようです。内緒で彼の記録を覗いてみると”本当???”というような事実が書いてありました。それを自分なりにまとめてみましたら・・・・・
衣:衣服の着替えを嫌がるので、通常の洋服の着用をあきらめスエットス−ツで昼夜兼用とし着替えをさける。着替えはフロに入る時にする。更にかぶり物は嫌がり最近は総て前開きの物にする。
食:食事の量は通常の大人の60%程度であるが、混ぜ合わせる、あれこれと取り合わせて食べないい。牛乳をご飯にかけて見たり、お刺身を味噌汁に入れたりと、想像できないことをする。
住:最近は移動はほとんど車イスによるが、家屋の建設時には現在の状態をうかつにも予測していなかったので段差対策のスロ−プの設置、廊下、トイレ、風呂への手すりの設置で何とかしのいでいる。
その他:最近は自分の子供さえ認識できないことがしばしばあり、孫などは全く分からない。2年ほど前までは”家に帰る”といっててこずらせる。家とは実家のことであり父母が待っているような気がしきりにするのか。
夫は10年前に死んだのですが、どうしても信じられなくて、しょっちゅう”お父さんは何処?”と聞いてしまい、仏壇の写真を指差されたりしますが、信用できません。きっと何処かで”浮気”でもしているのだろうと思っています。息子の言うのには、”今だ夫婦一緒に居ると思えるのは幸せだ”などと減らず口をたたかれますが。又度々子供の頃の仲良しや、兄弟姉妹が思い起こされ探してしまいます。
息子の結論
何一つ自分で意思をし、単独で出来ない。排泄も常に介助を必要とし、”おしりふき”をやってもらっているようです。嚥下能力も次第に低下して食事は平均1時間30分をようする。
この状態が更に進行し、寝たきりになった時にどうすればいいのか、今は判断できない。
以上がどうも私の現在の状況のあらましのようです。考えますのに、息子にとってはこんな母親でも親ですからこの情けない状態は受け入れ難いと想像します。時は”なんで、しかっりして!!”と激しくしかることもあります。でも息子の介護生活も10年になると、知恵もつき、あきらめも出て一時よりだいぶ穏やかになりました。
あ-もうこんな時間になりましたか。お昼の用意ができたと呼ばれましたので、今日はここまでで終わりにして、次回は、どうしてもらいたいか一番肝心なところをお話いたします。
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