竹田恒泰日記

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皇室典範関係資料

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■2月8日 産経新聞 首相、皇室典範改正で今国会提出見送りを示唆

 小泉純一郎首相は8日午前の衆院予算委員会で、女性、女系天皇を認める皇室典範改正について「誰もが改正が望ましいという形で成立するのが望ましい。政争の具にしないように慎重に取り組んでいきたい」と述べ、今国会への提出を見送る可能性を示唆した。

 安倍晋三官房長官は同日午前の記者会見で、国会提出時期について「普通の法律と違う。今の時点でいつまでと申し上げることは適切でない」と述べた。

 首相は衆院予算委で「各党、国会で議論する場をつくって冷静に穏やかに議論されるのが望ましい。その結果を見てから判断する問題だ」と強調した。

 民主党の笹木竜三氏が、秋篠宮妃紀子さまのご懐妊を受けて「今国会に提出するのか」と質問したのに対する答弁。

 首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」は昨年11月、男系男子に限った現在の皇室典範では、皇位の安定的継承が極めて困難として、女子や女系の皇族に継承資格を拡大、継承順位は男女を問わず天皇の直系の長子(第1子)とすることを柱とした報告書をまとめた。政府はこれを受け、改正案を今国会に提出する方針だった。(共同)

(02/08 11:34)


■2月8日 毎日新聞 皇室典範改正案:先送りへ 慎重論さらに強まる 

 秋篠宮妃紀子さま(39)の懐妊を受け、政府の今国会への皇室典範改正案提出に対する慎重論が8日、さらに強まった。小泉純一郎首相も同日、「慎重判断」の見解を示した。改正案成立への意欲を示した前日から軌道修正をはかり、提出先送りをにじませたものだ。そもそも改正論議は41年にわたり男子が誕生していない皇室の現状を考え、安定継承のためにと始まった。それだけに何らかの改正は必要との見方が支配的だが、皇位の継承順位などで想定できるケースにはそれぞれ課題は多く、改正論議の行方は不透明だ。【竹中拓実、犬飼直幸、谷川貴史】

 ◇「折ちゅう案」浮上も

 ★出産を待ち、改正の場合

 出産を待っても女子が生まれると、今国会で「皇室典範に関する有識者会議」の報告に沿った改正法案(有識者会議案)を成立させた場合と、継承順位などをめぐる状況に変化はない。政府は、次期国会に有識者会議案を提出する可能性が高い。法案が成立すれば、誕生した女子の皇位継承順位は6番目だ。

 男子誕生の場合はさまざまなケースが想定される。有識者会議案を国会に提出すれば、「何のために出産を見守り、法案提出を見送ったのか」などの意見が相次ぎ、これまで以上に男系男子の伝統重視派が反発を強めるのは必至だ。

 そこで、「改正せず現行の典範のままでいいのでは」との考え方が浮上する。男子が誕生すると、現行では皇位継承順位は秋篠宮さまに次ぐ3番目。しかし、現行典範のままなら、いずれ皇位継承者が極端に少なくなるのは明らかだ。

 現行では、女性皇族は結婚により皇族を離れるからで、秋篠宮家以外の宮家の女性皇族(女王)は、現在いずれも結婚適齢期を迎えつつある。有識者会議案のように女性皇族にも継承資格を広げなければ、いずれ皇族がいなくなるという状況を招きかねない。

★他の継承案に修正

 そこで最も現実的なのは、継承資格を拡大するために女性・女系天皇を容認したうえで、新たに誕生する男子が優先的に天皇になれる制度だ。たとえば、有識者会議では報告した長子優先以外に、▽兄弟姉妹間の男子優先▽女系も認めるが男系男子優先▽男系、女系にこだわらず男子優先−−の3案を検討した。

 ただ、有識者会議は、いずれも男子が生まれるまで皇位継承者が決定できないなどの理由から、「中長期的な制度としてはそぐわない」として退けた経緯がある。今回のケースだけを考慮すれば理にかなっているとの見方もできるが、法律として制度化することにはやはり無理があると考えるのが普通だ。

 そこで、有識者会議では公式には検討された形跡のない「男系のみ優先。男子と女子には平等の継承権」とする案も浮上する。「敬宮(としのみや)愛子さまが皇太子さまの次の天皇に」との国民に広がる意識と、伝統重視派の「過去に例のある女性天皇は認めるが、女系天皇は認められない」との意見を考慮したものだ。

 この折衷案は、「女系天皇」を出来るだけ避けることを前提としている。現状に当てはめると、皇太子さまの次の皇位継承者は愛子さま。次いで秋篠宮さま、眞子さま、佳子さま。誕生した男子はその次で継承順位は6番目と、必ずしも高くない。しかし、愛子さまの子供が即位する可能性は低く、誕生した男子の子供が優先的に天皇となる男系を重視する制度だ。

 ◇首相に政治的リスク

 首相が8日、皇室典範改正案の今国会提出を当面先送りすることにしたのは、秋篠宮妃紀子さまの懐妊で、法改正論議がいたずらに混乱するのを避ける必要があると判断したためだ。なお議論は続けるとしながらも、国会提出二ついては「議論する場の結果を見て判断することではないか」と明言を避けたのは、党内や世論の動向によっては、見送りを決断せざるを得ないこともあり得るため、首相は政治的リスクを抱え込むことになる。

 「今の皇室典範では、秋篠宮家に男の子が生まれたら、その男の子が皇位継承資格を持つ。これは大きな問題だ」。

 安倍晋三官房長官は7日夕、官邸で首相に会い、紀子さまの懐妊で予測される事態を説明。そのうえで、自民党で行われる勉強会での議論をまず見守るべきだと強く進言した。首相の8日の発言は、安倍氏のアドバイスを踏まえたもので、安倍氏は同日の記者会見で「自民党の議論は当然、今回の慶事も十分に踏まえたものになる。首相も同じ考えだ」と首相との一体ぶりを強調した。

 安倍氏はもともと改正に慎重とされ、改正案に反対する議員の中では、「安倍さんの本音は反対」との期待が強かった。ただ、ポスト小泉候補の安倍氏は昨年秋の衆院選で大勝した首相に逆らうことは出来ず、「官房長官だから職務に忠実でなければならない」と歩調を合わせつつ、「国会へ提出する前には与党でもしっかり議論していただく」と慎重に答えていた。安倍氏は、紀子さま懐妊により、党内での先送り論が強まるだけでなく、論理的な前提条件が変わるため、首相を説得できる好機と判断したとみられる。安倍氏と親しい議員からは「法案提出が見送られれば、安倍さんも傷つかずに済む」との声も聞かれた。

 首相は8日夜、官邸で記者団に対し、「より慎重に議論する必要がある」と発言するなど「慎重」という言葉を8回も繰り返し、自信の揺らぎをのぞかせた。

 ◇議論を封じ「勉強」強調…自民幹部ら

 自民党内では「改正案の提出は難しい」という見方が広がっている。皇室典範の勉強会を来週スタートさせるものの、その性格は当初の提出に向けた「地ならし」から、提出見送りを視野に入れて議論を封じる役割へと変わりつつあるようだ。

 自民党幹部は8日、さまざまな場面で申し合わせたかのように「勉強」を口にした。中川秀直政調会長は外国メディアとの会見で「首相から指示があったので、党内で粛々と勉強していただく」と表明。公明党との幹事長・国対委員長会談でも「静かに勉強する」ことで一致した。

 勉強会は内閣部会を中心に4、5回開き、有識者会議メンバーらとの意見交換も行う。勉強会まで中止すると「改正案提出断念」の流れが固まるため、予定通りに行うことにしたのだが、国対幹部は「勉強であって議論ではない」と指摘、別の幹部も「勉強会には提出先送りというニュアンスが当然出る」と語った。

 8日も同党新人議員34人が「国家の基本にかかわる重要な問題」と慎重審議を求める要望書を首相と武部勤幹事長に提出した。党執行部は勉強会を通し、こうした動きの沈静化も狙う。

毎日新聞 2006年2月8日 22時54分 (最終更新時間 2月8日 23時33分)


■2月8日 毎日新聞 秋篠宮妃紀子さま:懐妊受け 皇室典範改正「慎重に議論」

  小泉純一郎首相は8日夜、女性・女系天皇を容認する皇室典範改正について「政争の具にしないように注意しないといけない。より慎重に議論して、できれば全会一致で改正されることが望ましい」と述べた。3月上旬に予定していた典範改正案の国会提出を当面先送りし、各党の議論や世論の動向を見極めて慎重に判断する考えを明らかにしたものだ。秋篠宮妃紀子さまの懐妊を受け、典範改正の必要性についてなお検討する必要があることを強調する一方で、微妙に姿勢を変えた。

 首相官邸で記者団の質問に答えた。首相は「提出するためにも配慮が必要だ。議論していけば常識的な線に落ち着く。皇室典範の改正は必要だという議論に段々なっていくように、慎重に取り運ばなければならない」と述べ、各党が女性・女系容認を打ち出した政府の「皇室典範に関する有識者会議」の報告書の趣旨について議論するよう促した。世論への配慮については「そういう点も、議論していくうちによく見極める必要もある」と語った。

 これに先立ち、首相は同日午前の衆院予算委員会で、改正案の今国会提出について「こだわるとかこだわらないとかの問題ではない。慎重に各党で国会で議論をしていく場を作って、その結果を見てから判断されることではないか」と述べるにとどめ、明言を避けた。「今国会中に皆さんの協力を得て成立するよう努力していきたい」と述べていた7日の同委員会答弁を軌道修正した。

 安倍晋三官房長官は8日午前の記者会見で、7日夕に首相と協議したことを明らかにしたうえで「自民党内で勉強会を進めることが決まっており、今回の慶事も十分踏まえた議論になる。この議論を政府も見守りたい。首相も同じ考え方だ」と述べ、党内論議を尊重する考えを強調した。党内論議の今国会中のとりまとめについては「この問題は普通の法律とは違う。いつまでと申し上げるのは適切ではない」と述べるにとどめた。【須藤孝、野口武則】

 ◇8日午前の衆院予算委員会での、皇室典範改正をめぐるやりとりは以下の通り。

 笹木竜三氏(民主) 紀子さまの懐妊の報道があったが、今でも今国会中にこだわって皇室典範改正案を出す決意に変更はないのか。

 小泉純一郎首相 昨日、秋篠宮妃殿下の懐妊の兆候があるという報告を受けた。誠に喜びにたえない。安定的な皇位継承のためには現在の男子男系にのみ限定すると将来なかなか難しいということから、女性・女系天皇も認める改正案を準備している。改正については慎重に議論して、誰もがこういう改正が望ましいという形で成立するのが望ましい。じっくりと時間をかけて慎重に審議することによって、いま賛否両論、意見が分かれているが、政争の具にしないように慎重に取り運んでいきたい。

 笹木氏 重ねて聞くが、今国会提出にこだわらないのか。

 首相 こだわるとかこだわらないとかの問題ではないという認識だ。慎重に議論していけば、政争にならないような議論がされるということを期待している。まずよく議論して、慎重に各党において、また国会においても議論をしていく場を作って、冷静に穏やかに議論されることが望ましい。その結果を見てから判断すべき問題ではないか。

毎日新聞 2006年2月8日 12時14分 (最終更新時間 2月8日 20時39分)



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