3月4日(土曜日)、皇居東御苑に梅の花を見に行きました。一の丸跡の平らなところに何本か梅の木がまとまっているところがありますが、何といっても一番の見所は、書陵部の坂下にある梅林です。この日は丁度見頃でした。梅は桜と違って長持ちするので、もう少し見頃は続くと思います。お時間のある方は、是非東御苑にお出かけになってください。パレスホテルに近い、大手門から入場できます。無料。この時期は日が低いので、梅林の位置は夕方になると完全な日陰になります。午前中がお奨めです。
現在、東御苑はいたるところで工事をしています。通常ですと工事はうっとおしいものですが、百人番所近くの石垣が、修復か研究調査か知りませんが、分解されているところがあり、そこは興味深く拝見させていただいました。。分解された石は番号がつけられて並べられているのですが、一度ばらしてしまって、果たして元通りに戻せるのか、心配ですが、おそらく平気なのでしょう。形がばらばらの石を積み上げて、あれだけ立派な完璧な平面が出来上がるのですから、すごいものです。頭では分かっていても、実際に分解された石を見ると、その凄さに驚きます。
桜の花見は何所もものすごい人でごった返しますが、梅はいいですね。どこもすいていますし、レストランなども混みません。今回は中学の恩師を囲んで同窓会を開いたのですが、桜だと時期も短くて混むので、梅を見に行こうということになったのでした。
■全日本拳法体重別選手権大会
私は日本拳法協会の顧問を拝命しておりまして、全日本大会が開催されるたびに、大会会長乃至副会長を務めています。3月5日(日曜日)には、全日本拳法体重別選手権大会、全日本拳法練成大会が東京武道館にて開催され、開会の挨拶と、賞状とトロフィーの授与をさせていただきました。
日本拳法は日本書紀にも記載されている日本最古の拳法で、最近は総合格闘技として注目を集めていますが、むしろ日本よりも、海外で人気が高いようです。警察や軍の訓練に取り入れられることがあり、日本拳法協会も近年海外との交流を深めています。
■Hさんからのメール
丁寧なご回答ありがとうございます。確かに貴方のおっしゃる通り「明治典範ができる以前は、皇族も天皇の男系男子から養子を取ることが繰り返されてき」たのは事実です。しかし、養子による宮家の継承を認めれば、いずれは天皇家にまで浸透し、実系による皇位継承という伝統が破壊される恐れが生じてしまいます。例えば、皇太子殿下が旧皇族から養子をとられたとします。もちろん、実系による継承なので、皇太子、秋篠宮、皇太子の養子という順で継承されるのが筋ですが、皇太子殿下の次は皇太子殿下の養子が即位すべきとの声が国民一般から出てくるのではないかということです。事実、週刊誌などでは兄弟間の皇位継承は歴史的に軋轢を生んできたなどとの報道がなされ、また国民一般には直系継承が定着しているようにも見えます。だったら皇太子殿下に養子をとるのは御遠慮いただけばいいと言われるかもしれません。しかし今後、誰が誰を養子にするかによって以上のような危険が生じてしまうのです。ですから私は皇位継承と宮家相続はいずれも実系という同一のルールであるべきだと思います。ただ、貴方のおっしゃるように「親しまれてきた宮家を残す」価値もあるでしょう。この点は皇籍復帰により創設する新宮家の宮号に廃絶した宮家の宮号を名乗っていただければよいのではないでしょうか。
ところで貴方は「旧皇族を復活させる方法の問題点は、国会の議論に馴染まない点です。」としています。これは私も同意します。私の思い付きの策ですが内閣が政令を制定するのはどうでしょう。この政令で1947年に皇籍離脱した男子とその男系の男子子孫の皇籍復帰を認めます。このうち、50歳未満の男子(17人)について、ご本人の意思を確認し、皇室会議で具体的な復帰者を決定するのです。こうすれば国会の関与なしに旧皇族の復帰を実現できると思います。
ただ、この男系論の中で、旧皇族より皇別摂家の子孫の方が(男系では)近親なので旧皇族が復帰するのはおかしいとの意見もあります。しかし、男系は天皇であるための必要条件であって、十分条件ではないのです。男系なら誰でも天皇や皇族(親王、内親王、王、女王)になれるのではないのです。ではなぜ、旧皇族男子が復帰できるのでしょうか。それは最も直近に皇籍を離脱した男子の子孫だからです。最近まで皇族として皇位継承権を持たれていた方の子孫だからです。私はそう思います。この点、貴方はどう思われますか。
また、皇位継承順位についても、現在の皇室との血統の遠近を考慮すべきだと言う人もいますが、私は旧典範や現典範と同じルールとし、継承権は前回も述べた通り、復帰した男子には付与せず、復帰後に生まれた男子に付与するのが適切だと思います。つまり女系や養子というのは皇位継承に一切関係しないのです。
このように旧皇族にそのまま復帰していただくにせよ、貴方のおっしゃる養子制度にせよ、旧皇族の男子が皇族になるという原則は同じです。女系容認派の言う、女子皇族の婚姻により一般男子を皇族にするという空前絶後の策に比べればいずれも説得力があるのではないでしょうか。どれぐらいの方が復帰に応じられるのかはわかりませんが、女系容認派の主張よりはかなり現実的だと思います。
最後になりましたが、前回、前々回と私の意見をブログ上で紹介していただき、ありがとうございました。一市民の意見ですが、参考にしていただければ幸いです。
[竹田のコメント]
ご丁寧なメールありがとうございます。
私は、旧皇族を活用することには賛成で、その方法は、より手続き的に支障がなく、また国民が受け入れ易く、そして歴史を踏まえたものであればよいと考えています。ですから、養子と復活の両論のどちらか殊更にこだわるものではありません。このように議論を深めていくことは有意義なことと思います。
さて、皇太子家には養子を認めないことにしたらいかがでしょう? そうすれば、Hさんがご心配なさるように、皇太子家の養子を次の天皇にしようとする国民感情が生じる余地はなくなります。
内閣が政令を出すという方法は、思いつきませんでした。それが可能であればよい方法だと思います。その可能性について、立法の専門家に相談してみることにします。また新しいことが分かればブログで報告させていただいます。
皇別摂家と旧皇族のいずれを優先すべきかという議論につきましては、次のように考えます。皇室典範には「皇統に属する男系の男子」とありますが、これは「皇統に属する」と「男系の男子」の二つの要件が記されているものと理解しなくてはなりません。要件が「男系の男子」だけならば、皇別摂家と旧皇族は同じく要件を満たしますが、「皇統に属する」(皇統譜に記載されている)となると、Hさんがおっしゃるとおり、旧皇族は最近まで「皇統に属していた」わけですから、旧皇族は皇別摂家に優先すると結論することができます。「男系男子」というだけなら、ともすれば何万人もが該当することになるわけですが、「皇統に属する」も考えれば、おのずと旧皇族に限定されるわけです。
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