与論島のダイビングショップ 竹内潜水堂の「新 潜水堂日記!!」

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リーフチェックを終えて。

昨日から6月。
本当に月日の流れがとっても早く感じる、今日この頃です。
大勢の参加者で盛り上がった「与論島リーフチェック」も、すでに1週間前の話です。
リーフチェックの事務局から、結果報告の詳細を受け取っていませんが
調査当日に行われた結果報告会で発表された内容の中で、一番印象的な内容をお伝えします。

一番印象的だったのは、サンゴの被覆度(海底がどれだけサンゴで覆われているか)の
大幅な減少です。
リーフチェックのサンゴの被覆度の調査方法は、下の画像のように・・・

イメージ 1

定点観測が容易にできるように、100mのメジャーを設置して、0m〜20m・25m〜45m
50m〜70m・75m〜95mの各区間を、50cm刻みで、その数160ヵ所の海底委が
何で構成されているかを調査し、%(パーセント)で表します。
5m前後の深さのポイントと10m前後の深さの2ポイントを調査しますが
そのうち深さ10m付近の調査ポイントが、かなりの勢いで変化していたので
その場所についての、ざっくりした結果報告です。

2018年5月の調査結果は、いわゆる枝サンゴやテーブルサンゴに代表されるサンゴ類の
被覆度が、約75%近くありました。
しかし、今年の5月25日の調査結果は、約25%と50ポイント前後の減少と言う結果に
なってしまいました。
これは昨年9月末に与論島近海を通過した、台風24号の影響によるものだと考えられます。


2018年9月29日 台風24号 与論島 与論港(供利新港)の様子


上の映像のような高波が丸1日以上打ち寄せてきた結果、大きく立派に育ったサンゴ
だったからこそ、波の勢いに耐えられず崩壊に近い状態になってしまったのだと思います。

残念ながらリーフチェックに使っているポイントの、台風前後の比較する画像等は無いのですが
すぐ隣にある「海中宮殿」ポイントも大きく激変しているので、台風前後の比較を
してみたいと思います。

まずは、海中宮殿宮殿のシンボルともいえる、本殿の比較です。

イメージ 2

こちらは2018年7月の画像。

イメージ 3

こちらが台風後の2018年11月の様子。
この場所は、もの凄い激変を感じることができづらいかも知れません。

しかし、この次からはビックリするくらい変わっています。
海中宮殿ポイントには、本殿以外にギリシャ神殿調の柱のみのオブジェも3本あります。
その柱の様子です。

イメージ 4

2017年9月の様子。
柱にはおびただしい量のサンゴが着生し、海中宮殿独特の面白い生態系が楽しめました。

イメージ 5

2018年11月の様子。
撮影した向きは違いますが、同じ柱の様子です。
しっかりとした骨格を持つサンゴはかろうじて残っていますが、細い骨格で構成されている
枝サンゴ系やテーブルサンゴ系のほとんどが、飛ばされている状態です。

次は、柱の上のサンゴに注目します。

イメージ 6

こちらは2015年9月の様子。
大きく育った枝サンゴの群生に、スズメダイの仲間が住み着いている姿が微笑ましいです。

イメージ 7

こちらは2019年5月の様子。
スズメダイたちは住んでいますが、サンゴの量が半減しています。
やはりサンゴの骨格の強度によって、その差が出たのではと思います。

イメージ 8

こちらもきれいで華やかだった、海中宮殿の短い柱。
2018年5月の様子です。

イメージ 9

こちらは2018年11月、ほぼ同じ向きからの写真です。
枝サンゴの群生が、ほぼなくなっていることがわかります。
サンゴが元気なころを、違う角度から見てみると・・・

イメージ 10

2017年6月の画像です。
その違いが顕著にわかる画像です。

またこの台風では、サンゴ以外にも影響をもたらしました。

イメージ 11

2018年5月の様子。
以前では、何の違和感もなく見慣れた様子です。

イメージ 12

海中宮殿本殿の、土台部分に注目してください。
以前は土台部分が砂に埋もれていましたが、台風の後は土台の底の部分がむき出しに
なるくらいまで、水底の砂が消失しています。
この兆候は、沖に行けば行くほど顕著に見受けられます。

イメージ 13

たまたま見つけたアオウミガメと、女性ダイバーを写した画像です。
右端にいる女性ダイバーは、身長160cmぐらいの方です。
そして黄色い線で囲った範囲が、2018年の台風24号の際に消失した砂の高さです。
今まで砂に埋まっていた部分が、白っぽく見られるのがわかります。
一番大きく砂が無くなった場所で、約1mくらいの砂がどこかへ行ってしまいました。

イメージ 14

こちらは、与論島のメジャーなダイビングスポット「沈船あまみ」です。
円で囲われたAの沈船あまみの船首部分とほぼ同じ場所に沈んでいる鉄製の
台船のBの部分が接触して、大きくへこんでいます。
沈船あまみは全長50m以上で、台船も全長は10mを優に超えています。
これらの物体を動かす事ができる台風は、与論島通過時点で950hpaで最大瞬間風速は
56.6m/sだったそうです。

皆さん、ちょっと考えてみましょう。

昨年発生した台風は29個です。
そのうちスーパータイフーンと呼ばれる勢力のものは、7個あったそうです。
しかも中心気圧が900hpまで勢力が強くなった台風は2個だそうです。
この10年くらいで、恐ろしいくらいの勢力の台風が、どんどん発生している現実を
皆さんは、どのように感じ取りますか?
「自然のことだから、しょうがない。」でしょうか?
人為的な影響による、地球温暖化には無関係なのでしょうか?
少しでも環境に影響が少ない生活を、心掛けてみませんか?
ほんの数10m先のごみ捨てのために、車で出かけるのをやめるとか、夏暑いからと言って
スーパーの買い物の間、車のエアコンをつけっぱなし・エンジンをかけっぱなしにするとか・・・
田舎に多く、見られることですね。都会ではまずできないことも、多かったりします。

思い出してください。
東日本大震災の時「いま、私たちにできること」と言う言葉が、多く聞かれました。
自然環境に対しては、あなたは同じ言葉を言うことができますか?
そして、実践できますか?

私たち家族は、少しでも実践できるように努力したいと思います。


さあ6月は、少々ノーゲストの日もありますが、昨年秋からの課題である台風災害の復旧の
物置きの設置や、台風災害の減少のための防風柵などの設置もしなくては!!
しかし、本業のダイビングも頑張らなくちゃね。

6月・7月・8月と、ぼちぼちご予約を頂いておりますが、連休などでは無ければ、まだまだ
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この夏も、竹内潜水堂と、癒しサロン「ふわわ」を宜しくお願いしま〜す!!

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