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徐々に現われている大地震の兆し

 地球規模で大地震の兆しが出ているのですが、日本での前兆です。記事の最後に結論があります。

1.陸域地震の増加:

 陸域地震の増加とは、太平洋プレートと陸のプレートとの間にある固着域を通じて太平洋プレートの西進圧力が陸のプレートへ大きく伝わってきていることを表しています。
 2015年は12か月間全てで陸域÷海域の比が1.00未満でしたが、今年2017年は10月までで1.00以上が7か月間あります。311前の2010年から2011年3月9日までを見ると、やはり陸域が多い傾向があり、今年2017年は311前の状況と似ています。または、陸域地震の割合が2010年時点よりも大きく、そのため、今後、M6以上の陸域地震の頻発が起こる可能性が高いと言えます。

2017年の日本全国の月別地震数:
01月:150件(陸域:081件、海域:069件)(陸域÷海域=1.17)
02月:144件(陸域:068件、海域:076件)(陸域÷海域=0.89)
03月:156件(陸域:077件、海域:079件)(陸域÷海域=0.97)
04月:178件(陸域:089件、海域:089件)(陸域÷海域=1.00)
05月:161件(陸域:091件、海域:070件)(陸域÷海域=1.30)
06月:213件(陸域:125件、海域:088件)(陸域÷海域=1.42)
07月:175件(陸域:074件、海域:101件)(陸域÷海域=0.73)
08月:204件(陸域:111件、海域:093件)(陸域÷海域=1.19)
09月:185件(陸域:119件、海域:066件)(陸域÷海域=1.80)
10月:113件(陸域:067件、海域:046件)(陸域÷海域=1.46)(10月25日05:00現在)


2015年の日本全国の月別地震数:
01月:147件(陸域:067件、海域:080件)(陸域÷海域=0.84)
02月:153件(陸域:062件、海域:091件)(陸域÷海域=0.68)
03月:138件(陸域:061件、海域:077件)(陸域÷海域=0.79)
04月:131件(陸域:056件、海域:075件)(陸域÷海域=0.75)
05月:160件(陸域:077件、海域:083件)(陸域÷海域=0.93)
06月:156件(陸域:066件、海域:090件)(陸域÷海域=0.73)
07月:131件(陸域:055件、海域:076件)(陸域÷海域=0.72)
08月:164件(陸域:069件、海域:095件)(陸域÷海域=0.73)
09月:127件(陸域:053件、海域:074件)(陸域÷海域=0.72)
10月:164件(陸域:077件、海域:087件)(陸域÷海域=0.89)
11月:160件(陸域:055件、海域:105件)(陸域÷海域=0.52)
12月:172件(陸域:077件、海域:095件)(陸域÷海域=0.81)

2010年の日本全国の月別地震数:
01月:107件(陸域:039件、海域:068件)(陸域÷海域=0.57)
02月:093件(陸域:036件、海域:057件)(陸域÷海域=0.63)
03月:099件(陸域:047件、海域:052件)(陸域÷海域=0.90)
04月:092件(陸域:051件、海域:041件)(陸域÷海域=1.24)
05月:091件(陸域:044件、海域:047件)(陸域÷海域=0.94)
06月:084件(陸域:035件、海域:049件)(陸域÷海域=0.71)
07月:088件(陸域:046件、海域:042件)(陸域÷海域=1.10)
08月:096件(陸域:046件、海域:050件)(陸域÷海域=0.92)
09月:112件(陸域:063件、海域:049件)(陸域÷海域=1.29)
10月:147件(陸域:081件、海域:066件)(陸域÷海域=1.23)
11月:089件(陸域:042件、海域:047件)(陸域÷海域=0.89)
12月:104件(陸域:052件、海域:052件)(陸域÷海域=1.00)

2011年1月から3月9日までの日本全国の月別地震数:
01月:074件(陸域:037件、海域:037件)(陸域÷海域=1.00)
02/03月:157件(陸域:080件、海域:077件)(陸域÷海域=1.04)

2.東北地方と関東地方を比べて、東北多発から関東多発へ:

 311大地震が東北地方の海域で発生したため、2016年の熊本地震までは、東北地方と関東地方で比べると、圧倒的に東北地方での地震が多く発生していました。しかし、今年2017年になってからは関東地方での地震数が東北地方でのそれを上回ることが多くなっています。陸域と海域を合わせた数では、1月から9月までの九ヶ月間で三ヶ月、関東の方が多いだけですが、陸域のみを見ると、4月と9月を除いた七ヶ月で関東の方が東北よりも地震数が多いのです。

2017年の関東地方と東北地方の地震数比較(陸域+海域)
===関東ー東北
01月:30ー48
02月:43ー34*関東が多い
03月:33ー35
04月:30ー49
05月:25ー26
06月:47ー31*関東が多い
07月:29ー40
08月:41ー36*関東が多い
09月:33ー82
10月:30ー26(*10月24日まで)

2017年の関東地方と東北地方の地震数比較(陸域のみ)
===関東ー東北
01月:19ー09*関東が多い
02月:25ー01*関東が多い
03月:17ー04*関東が多い
04月:15ー20
05月:13ー09*関東が多い
06月:17ー13*関東が多い
07月:14ー08*関東が多い
08月:31ー12*関東が多い
09月:20ー60
10月:20ー08*関東が多い(*10月24日まで)

*9月8日 22時23分ごろ、秋田県内陸南部、M5.3、最大震度5強が発生しため、9月の東北陸域が急増しました。

 背景にあるのは、太平洋プレートの東日本の陸域の地下への沈み込み本格化です。311大地震以前は少なくとも600年以上に渡って、太平洋プレートの東日本の陸域地下への沈み込みが停止していたという指摘がプレートテクトニクスの専門家によりされています。

「特報1)太平洋プレートは東日本大震災前に沈み込んでいなかった」
「特報2)『アスペリティモデル』から『断続沈み込みモデル』へ」

 太平洋プレートは一辺1万キロ程度の四角形のプレートと言え、非常に大きなものですから、その移動速度は数万年という単位で測れる期間でほぼ一定ですが、太平洋プレートが東日本の陸域へ沈み込む速度は大きく変化しています。その原因は、太平洋プレートが陸のプレートの下へ沈み込むときの抵抗の大きさが大規模に変化することにあります。311大地震はM9という巨大地震でしたが、その意味は、それだけ巨大な固着域が陸のプレートと太平洋プレートの間にあったということで、その大きな固着域によって太平洋プレートが陸のプレートに固定されていたわけです。陸のプレートに固定されていれば、当然のことながら太平洋プレートは沈み込むことが出来ません。太平洋プレートは日本付近でほぼ西向きに年8cm程度の速度で東日本の陸域へ向かって進んでいますから、100年で8mの歪みが東日本の陸域の手前で発生します。311大地震以前は、その歪みがほぼ日本海溝(東日本の太平洋沿岸部から200キロ程度離れた海底の溝で、そこから太平洋プレートが陸のプレートの下へ沈み込んでいる)の東側(ハワイ側)で発生し、主にアウターライズ地震が起こってその歪みが解消されていたのです。もちろん、日本海溝から陸域の間で地震が起こることもあったでしょうが、太平洋プレートの西向き圧力の多くは、アウターライズ地震によって解消され、陸のプレートに太平洋プレートの西向き圧力が大きく働くことはこの600年以上の間あまりなかったと思われます。

 ただし、311大地震を起こした大きな固着域は、基本的に牡鹿半島の沖合付近から岩手県の沖合付近にあったため、太平洋プレートの西進が止まっていたのは、主に牡鹿半島から岩手県中部の緯度付近にあたる地域です。この緯度から南北に離れるに従い太平洋プレートの西進を止める効果が減少します。よって、例えば、東北北部の青森県東方沖とか、または伊豆・小笠原諸島付近では、311大地震を起こした大きな固着域による沈み込み停止効果の影響をほとんど受けず、ずっと年8cm程度の速度で沈み込みを継続していたと思われます。

 問題は、牡鹿半島の沖合付近から岩手県の沖合付近にあった大きな固着域が破壊され、その緯度で太平洋プレートが大きく東日本の陸域の地下へ沈み込みを再開したことです。この結果、次のア)とイ)のことが起こりつつあります。

ア) 311大地震の震源域(牡鹿半島の沖合付近から岩手県の沖合付近)の南北の隣接地域で311大地震と同じような海溝型の大地震の発生が迫りつつあること。牡鹿半島の沖合付近から岩手県の沖合付近で太平洋プレートが大きく沈み込んだため、その隣接地域では、同じように太平洋プレートが大きく沈み込もうとします。固着域がこれらの地域にあれば、それが破壊され、固着域の大きさに比例した大きさの地震が発生します。

イ) 2011年3月の311大地震以前に、2004年中越地震、2007年中越沖地震、2008年岩手・宮城内陸地震が起こったのは、311大地震で破壊される前のその大きな固着域を通じて、太平洋プレートの西向き圧力が陸のプレートへ伝えられていたためです。大きな固着域で太平洋プレートの西進が止められているということは、その反作用で陸のプレートに西向き圧力が大きく働いていたという意味です。311大地震で大きな固着域が破壊されたのは、破壊前にそれだけ大きな圧力が大きな固着域周辺に蓄積されたということであり、大きな圧力が蓄積されていく過程で、陸のプレートへ太平洋プレートから伝えられる圧力も大きくなり、それが2004年からの地震を起こしていたのです。これと同じで、今後、内陸でのM6以上地震が起こっていくはずです。予測される海溝型地震は関東の東方沖ですから関東地方の緯度で起こるはずであり、関西から関東地方がそれに相当します。

 6月25日に長野県南部、M5.7、最大震度5強が発生し、7月11日に鹿児島湾、M5.2、最大震度5強が発生し、更に、9月8日には秋田県内陸南部、M5.3、最大震度5強が起こったため、この三つの地震の緯度に挟まれたより東の地域で次のM6以上地震が起こり易いと思います。鹿児島湾:北緯31.4度から秋田県内陸南部:北緯39.5度までの範囲であり主に関東地方及び伊豆・小笠原諸島が相当します。

 このことは、311大地震の震源地が、それ以前に起こっていたM6以上地震の緯度分布の範囲で起こっていたことから推測できます。

2004年中越地震-------- :北緯37.3度
2007年中越沖地震------ :北緯37.5度
2011年311大地震------ :北緯38.0度
2008年岩手・宮城内陸地震 :北緯39.0度

*311大地震とそれ以前の地震:

発生時刻 2011年3月11日 14時46分ごろ
震源地 三陸沖(青森県三八上北の東南東130km)
緯度 北緯38.0度
経度 東経142.9度
深さ 24km
マグニチュード 9.0

であり、

2004年中越地震
発生時刻 2004年10月23日 18時03分ごろ
震源地 新潟県中越地方
緯度 北緯37.3度
経度 東経139.0度
深さ 10km
マグニチュード 6.2

2007年中越沖地震
発生時刻 2007年7月16日 10時13分ごろ
震源地 新潟県上中越沖
緯度 北緯37.5度
経度 東経138.6度
深さ 10km
マグニチュード 6.6

2008年岩手・宮城内陸地震
発生時刻 2008年6月14日 8時43分ごろ
震源地 岩手県内陸南部
緯度 北緯39.0度
経度 東経140.9度
深さ 10km
マグニチュード 7.0

*今年2017年のM5以上地震:

長野県南部
発生時刻 2017年6月25日 7時02分ごろ
震源地 長野県南部
緯度 北緯35.9度
経度 東経137.6度
深さ ごく浅い
マグニチュード 5.7

鹿児島湾
発生時刻 2017年7月11日 11時56分ごろ
震源地 鹿児島湾
緯度 北緯31.4度
経度 東経130.6度
深さ 10km
マグニチュード 5.2

秋田県内陸南部
発生時刻 2017年9月8日 22時23分ごろ
震源地 秋田県内陸南部
緯度 北緯39.5度
経度 東経140.4度
深さ 10km
マグニチュード 5.3

 結論として、311大地震前はM7が発生していました。311大地震はMが2大きい地震でしたから、同様に考えて現在までに発生したM5から2大きいM7地震がまず起こると思います。311大地震前の中越地震などの発生間隔から見て、今後起こるM7の発生時期は数か月から半年以内だと思います。ただし、昨年11月の福島県沖(いわき沖)はM7でしたから、それから考えるとM9が起こることになり、その発生時期はより遅くなり、半年から数年後になると思います。

2017年10月25日11時00分 武田信弘 ジオログ(http//geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700)はヤフーブログ(http//blogs.yahoo.co.jp/taked4700)へ移行しました。CN:122392、SN:4413

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    現実的には、霞ヶ浦の北側かまたは東京湾北部でM7が、そして、房総半島東方沖でM8が起こると思います。

    [ 武田信弘 ]

    2017/10/25(水) 午前 11:14

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