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1677年延宝房総半島沖地震の再来が近い可能性(犬吠埼周辺の微小地震分布の変化)

 千葉県銚子沖(犬吠埼沖)の微小地震分布がこの数か月で劇的に変化しています。Hi-net自動処理震源マップの「最新30日間」の「千葉県」
を見ることでそれを確認できます。

 通常、銚子沖の微小地震の分布は次の2016年9月のリンク:

2016年9月23日までの30日間

で分かるように、銚子沖に輪郭線が特にはっきりしない状態で分布しています。この状態が今年8月までは続いていました。8月のマップが次のリンクで確認できます。

2017年8月25日までの30日間

ところが、9月になって以降、ドットの分布の西側の輪郭線が西に凸の曲線、または、より正確には、西に出っ張ったなめらかな弓型を描くようになったのです。

2017年9月13日までの30日間

一時的な現象かなと思っていたのですが、10月後半になっても、その傾向が続き、より西に凸の曲線がハッキリ見えるようになっていると思います。
2017年10月28日までの30日間

この輪郭線から全体が円形をしていると考えて、その円形の直径を推定すると、画面右下にある縮尺が30キロなので、60キロ程度になります。これはちょうど富士山の直径よりも一回り大きい程度です。

太平洋プレートに載って日本の陸域の地下へ沈み込んでいる海山には富士山程度の規模があるものがあるとされています。

東大地震研究所のサイトで公開されている次の資料:
「海山に起因する弱いプレート間カップリングと繰り返し発生するM7級地震との関係」

によると、記事の中間あたりに

>地震の発生は海山の基底部周辺に集中しており、海山上のプレート境界では全く地震が発生していないことが明らかとなった(図2、3A)。

つまり、海山の表面と陸のプレートの下面が接触している面では全く地震が発生していないとし、そのため、

>すなわち海山自身はアスペリティにはならない

とされていますが、同時に

>海山が沈み込むことによってその基底部に応力が集中し、その前方に比較的弱いプレート間の固着を持つアスペリティを形成していること

としていて、海山の基底部、つまり、海のプレートから山が立ち上がる部分に歪みが集中し、海山の前方にアスペリティ、つまり、陸のプレートと海のプレートとがくっついてしまう固着域が出来るとしています。

そして、記事の一番最後にある「図 4 プレート境界の形状と地震活動」では、「1982 M7.0 地震の震源」との説明が沈み込んでいる海山の麓の、沈み込み方向前方にある赤い星印にされています。

つまり、1982年のM7地震は海山の麓、海山の輪郭線の沈み込み方向あたりで発生したのです。

これと同じことが今起こりつつあるのではないでしょうか。犬吠埼あたりをまさに震源とするM7以上地震がかなり切迫している可能性があると思います。

ただし、東日本の震央分布図(過去100日間)
を見て分かるように、太平洋プレートの西向き圧力は、福島県と茨城県の県境あたりで地震を数多く起こしています。
いわき沖にある大きな固着域が、太平洋プレートの西進圧力を受け止めていて、今破壊が進みつつあるわけであり、この地域での大地震発生との見合いの状態になっているのだと思います。つまり、どちらかで大きな地震が起こると、他方もすぐに大地震に至るという状況です。

または1677年延宝房総沖地震の時と同じく東北北部の地震との見合いである可能性もあります。

延宝房総沖地震
>延宝房総沖地震(えんぽうぼうそうおきじしん)は、延宝5年10月9日(1677年11月4日)に房総半島東方沖付近で発生したと推定される地震。規模はM8-8.34とされている。房総沖地震の一つと考えられているが、震央位置については諸説ある、詳しい地震像については解明されていない。
地震動による被害が確認されないのに対し、津波被害が顕著な津波地震との見方がある。約半年前には1968年十勝沖地震に類似し、三陸沖北部が震源と推定されている延宝八戸沖地震があった。

延宝房総沖地震は震源域が伊豆・小笠原海溝の北端あたりとする推定があります。震源域が遠かったため、陸域の揺れが無かったと言われていますが、それだけでなく、太平洋プレートが陸域の地下へ沈み込まないアウターライズ地震であった可能性もあります。

どちらにしろ、今回、犬吠埼沖でM7以上地震が起こるとなれば、当然津波が来ますが、陸域のすぐそばが震源域であるため、地震の揺れも非常に大きいものになるはずです。また、太平洋プレートが陸域の地下で1m程度は動くため、地表面ではかなり強い地震波を受けることになります。なお、海のプレートが陸域の地下で1m以上動くことは、311大地震と1923年関東大震災を除いて、日本ではこの数百年起こっていないはずです。昭和東南海地震と昭和南海地震は比較的沖合が震源域であったため。陸域の地下でのフィリピン海プレートの沈み込みはあまりなかったと思われます。

なお、千葉県東方沖を震源地とする地震
は毎月5回程度は発生があったのですが、9月15日の地震以来発生が既に1か月以上ありません。

このことも、房総半島東方沖あたりでの地震切迫があると思う根拠です。

2017年10月29日12時20分 武田信弘 ジオログ(http//geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700)はヤフーブログ(http//blogs.yahoo.co.jp/taked4700)へ移行しました。CN:122561、SN:4419
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