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(10月31日)Hi-net自動処理震源マップのN= の値の変動と地震の起こり方の変化について
まとめ:関東地方の地震がまた2日間発生していません。「最新7日間」の関東付近は増加ですから、本日中のM7以上地震はないはずですが、全体に日本全体で見ると減少した地域が多く、関東での大地震が近いと思います。
10月28日に関東地方での地震があったきりで、それ以降、丸2日間発生がありません。また、東北地方や中部地方、及び関西地方での地震数減少も目立ちます。特に大きな変化は、東北地方の地震数減少であり、311大地震の震源域の南北の両隣にある固着域に太平洋プレートの西進圧力がかかり、東北地方での太平洋プレートの西進が止まりつつある可能性があると思います。
東北北部から北海道南部の襟裳岬周辺、そして、関東地方の東方沖あたりにある大きな固着域に太平洋プレートの西向き圧力が集中しつつあるのです。しかも、固着域への圧力集中の、多分、かなり最終段階に近い状況である可能性があります。
海溝部の固着域への圧力集中の仕組みとして、次のような過程が考えられると思います。ここでは、沈み込んでいる海山の表面と陸のプレートの下面の接触面を固着域と見なしています。より具体的には、沈み込んだ海山の表面全体が陸のプレートの下面とある程度の強度で接触している状態です。海山の沈み込み速度は、その海山が破壊されて海のプレートが大きく沈み込む場合を除いて、年間5cmとか8cm程度でしょうから、高さ3キロ、半径30キロ程度の海山であれば、海山の頂が陸のプレートの下面を沈み込んでいくと同時に、海山の沈み込み方向の手前の斜面に陸のプレートの下面を構成する岩石などが段々と密着して行くことは普通に起こることだと思います。
1.大きな固着域が陸のプレートの下面と海のプレートの上面に出来ると、その固着面を通じて、海のプレートの沈み込み圧力が陸のプレートへ伝えられていく。
2.1.の結果、固着域にかかる海のプレートの圧力と、固着域から陸のプレートへ伝えられる圧力はほぼ等しくなる。
3.海のプレート自体は陸のプレート(付加体)に比べて格段に硬いので、基本的に固着域での圧力蓄積の過程で地震が起こるのは陸のプレートの固着域周辺となる。
4.陸のプレートの固着域の海のプレートの沈み込み方向前方は圧縮力が働くため逆断層型地震が起こり、固着域の手前では引張力が働くため正断層型地震が起こる。
5.よって、固着域での圧力蓄積の過程では、陸のプレート内で比較的小さな地震が多発する傾向がでるはず。普通、固着域は大陸棚の地下に造られるため、比較的小さな地震の多発は、茨城県沖とか岩手県沖のような沿岸部の地震の多発となる。
6.固着域での圧力蓄積、つまり、海のプレートによる固着域への沈み込み圧力の集中が一定程度進むと、固着面の接触圧力が高まる。その結果、主に海山の沈み込み方向斜面が陸のプレートの下面に接触するようになり、結果的に沈み込み圧力がその方向を変えて、海山の斜面に直角の方向、つまり、陸のプレートを上向きに持ち上げる方向に働くようになる。
7.海のプレートの沈み込み圧力が固着域を通じて、鉛直方向へ変換されることで、陸のプレートへ伝えられる圧力が無くなっていき、これが静穏化現象を起こす。
8.海山は、海のプレート内で下面から上面までを貫通する構造を持っているため、海山の沈み込み方向前面に圧力が集中すると、海山の根の部分、つまり、海のプレートの上面の下にある海山の部分が沈み込み方向の麓の部分を梃の支点として、沈み込み前方を海のプレートの下面の下から押し上げることになる。これが、「海山が沈み込むことによってその基底部に応力が集中し、その前方に比較的弱いプレート間の固着を持つアスペリティを形成していること」( http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/people/kimi/Projects/Ibaraki.html )の意味ではないでしょうか。
9.陸のプレートは海のプレートにより、下面を押し上げられるため、陸のプレートの地表付近で比較的小さい地震を多発するようになる。これは下から突き上げられて、その周囲が自重で下がるため、正断層型の地震となる。
10.M7の地震の場合は、1m程度の滑り量、つまり、海山が沈み込む距離は1m程度であるはずなので、固着域の内の海のプレート上面が部分的に破壊されることで地震が起こる。その部分は、麓の沈み込み方向先端付近になる。なぜなら、麓の沈み込み方向の部分は梃の支点部分であるため、この部分に海のプレートの沈み込み圧力が集中するため。なお、M6以下の地震は海山の表面に接する陸のプレートの下面が部分的に破壊されて発生する。(「1982年M7.0地震の震源は海山の基底部にあり、地震時の滑りは海山の前方で起こっている。」 http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/people/kimi/Projects/Ibaraki.html )
11.M9地震は固着域の全面で破壊が起こる。陸のプレートの下面がほぼ全域に渡って破壊され、破壊以前に持ち上げられていた隙間に沿って、海のプレートが沈み込みを起こす。つまり、海山の移動距離は、M9地震が起こる前に、海山自身が陸のプレートの下面を押し上げていた空間の広さで決まる。このことは、正断層型の微小地震が多発していた地域内に海山の滑りが収まることを示している。
12.しかし、より広域で見ると、海のプレートの滑りは、沈み込み方向で数百キロ、海溝に平行な向きで500キロを超えた地域で起こり、そのため、陸のプレートの下面と海のプレートの上面との間に出来ていた大小さまざまな固着域が順次破壊されていく。よって、陸域の広い地域で、数時間から長い場合は数日大きな揺れが続くことになる。
13.海溝型の大地震で見られるとされるプレスリップは、多分、必ずしも発生しない。震源域の周辺部で観察されるはずのプレスリップは、海山によって陸のプレートの下面が押し上げられ、その結果、陸のプレートと海のプレートとの固着が広域で弱くなった結果、二次的にそれぞれの場所で歪みが解放され、陸のプレートが滑るもの。つまり、もともと陸のプレート内に歪みが蓄積されていて(海のプレートからの圧縮を受けていて)、かつ、海のプレートによる押さえが無くなった結果起こるものであるはずで、多分、固着域に上向き圧力が働き始めるとその程度に応じて広域で観察されるようになる。また、震源域内で起こるプレスリップは、まさに海山の沈み込み前面が作っている固着域が破壊される現象であり、この接触面の形状によって発生するかどうかが決まることになる。例えば、接触面に比較的大きなでっぱりがあり、それが破壊されることで陸のプレートが一気に1m程度伸びることがあるかも知れない。しかし、そういった比較的大きなでっぱりがなければ、単に海山と陸のプレートとの接触面が大規模に破壊されていくだけであり、プレスリップとして独立した前兆は起こらない。
Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」の値の過去1週間分のN=の値の変化:
基本的に07:00頃の値です。
「日本全国広域」
10月25日:322(前日から31の増加)
10月26日:355(前日から33の増加)
10月27日:353(前日から02の減少)
10月28日:318(前日から35の減少)
10月29日:403(前日から85の増加)
10月30日:343(前日から60の減少)
10月31日:284(前日から59の減少)
「日本全国拡大」
10月25日:318(前日から27の増加)
10月26日:355(前日から37の増加)
10月27日:347(前日から08の減少)
10月28日:317(前日から30の減少)
10月29日:401(前日から84の増加)
10月30日:339(前日から62の減少)
10月31日:282(前日から57の減少)
「北海道」
10月25日:25(前日から12の増加)
10月26日:24(前日から01の減少)
10月27日:23(前日から01の減少)
10月28日:25(前日から02の増加)
10月29日:19(前日から06の減少)
10月30日:21(前日から02の増加)
10月31日:17(前日から04の減少)
「東日本」
10月25日:194(前日から32の増加)
10月26日:228(前日から34の増加)
10月27日:215(前日から13の減少)
10月28日:191(前日から24の減少)
10月29日:246(前日から55の増加)
10月30日:185(前日から61の減少)
10月31日:155(前日から30の減少)
「本州中部」
10月25日:087(前日から05の増加)
10月26日:103(前日から16の増加)
10月27日:107(前日から04の増加)
10月28日:110(前日から03の増加)
10月29日:114(前日から04の増加)
10月30日:115(前日から01の増加)
10月31日:087(前日から28の減少)
「西日本」
10月25日:108(前日から11の減少)
10月26日:109(前日から01の増加)
10月27日:116(前日から07の増加)
10月28日:105(前日から11の減少)
10月29日:150(前日から45の増加)
10月30日:148(前日から02の減少)
10月31日:122(前日から26の減少)
Hi-net自動処理震源マップでの変動についてです。
関東地方周辺の「最新7日間」(前日との差)
======28日ー29日ー30日ー31日
「東京都」 :0129-0129-0139-0147(増加08)
「神奈川」 :0174-0163-0177-0187(増加10)
「静岡県」 :0222-0233-0235-0254(増加19)
「千葉県」 :0239-0236-0243-0244(増加01)
「埼玉県」 :0205-0189-0208-0212(増加04)
「茨城県」 :0689-0715-0729-0735(増加06)
「群馬県」 :0168-0156-0172-0177(増加05)
「栃木県」 :0547-0572-0589-0608(増加19)
「福島県」 :0511-0544-0550-0558(増加08)
関東地方周辺の「最新30日間」(前日との差)
======28日ー29日ー30日ー31日
「東京都」 :0607-0614-0616-0618(増加02)
「神奈川」 :0808-0820-0821-0821(増減なし)
「静岡県」 :1253-1286-1272-1238(減少34)
「千葉県」 :1135-1137-1142-1140(減少02)
「埼玉県」 :1192-1198-1193-1165(減少28)
「茨城県」 :4664-4687-4681-4626(減少55)
「群馬県」 :1042-1048-1047-1026(減少21)
「栃木県」 :3963-3989-3988-3944(減少44)
「福島県」 :3843-3868-3853-3796(減少57)
その他に昨日から今朝で15以上の変動があった地域は次の通りです。
「最新7日間」
「富山県」:205→231(増加26)
「長野県」:247→277(増加30)
「岐阜県」:253→283(増加30)
「愛知県」:213→228(増加15)
「大阪府」:300→283(減少17)
「福岡県」:358→341(減少17)
「佐賀県」:361→342(減少19)
「熊本県」:448→421(減少27)
「大分県」:407→388(減少19)
「最新30日間」
「岩手県」:1236→1210(減少26)
「宮城県」:0916→0896(減少20)
「新潟県」:0599→0579(減少20)
「富山県」:1215→1195(減少20)
「石川県」:0421→0403(減少18)
「福井県」:0709→0685(減少24)
「長野県」:1529→1490(減少39)
「山梨県」:1164→1141(減少23)
「岐阜県」:1452→1419(減少33)
「愛知県」:1168→1140(減少28)
「三重県」:0772→0747(減少25)
「滋賀県」:0813→0781(減少32)
「京都府」:0651→0627(減少24)
「大阪府」:1415→1375(減少40)
「兵庫県」:1037→1015(減少22)
「奈良県」:1346→1308(減少38)
「和歌山県」:0935→0916(減少19)
「徳島県」:0708→0685(減少23)
「福島県」:1682→1634(減少48)
「佐賀県」:1721→1672(減少49)
「熊本県」:2109→2056(減少53)
「大分県」:1932→1883(減少49)
「宮崎県」:3168→3092(減少76)
「鹿児島県」:2352→2298(減少54)
*「最新7日間」の関東付近は増加一色ですが、その他では減少一色と言っていい状況で、かなり不安定な状態に日本列島全体が置かれているのだと思います。
10月30日した地震:5件(昨日分は5件)(海外での大きな地震を含む)
2017年10月30日 6時30分ごろ 福島県浜通り 3.1 1
2017年10月30日 8時15分ごろ 台湾付近 5.3 1
2017年10月30日 9時59分ごろ 宮城県沖 2.9 1
2017年10月30日 11時30分ごろ 有明海 2.8 2
2017年10月30日 20時56分ごろ 和歌山県南部 3.5 2
過去1週間分の震度を観測した地震の地域別集計:
10月24日:04件(震度1:02件)(M4以上:1件)
10月25日:07件(震度1:06件)(M4以上:1件)
10月26日:02件(震度1:02件)(M4以上:0件)
10月27日:05件(震度1:02件)(M4以上:0件)
10月28日:04件(震度1:03件)(M4以上:1件)
10月29日:05件(震度1:04件)(M4以上:0件)
10月30日:05件(震度1:03件)(M4以上:1件)
合計:32件
(震度1:22件で70%)(M4以上:4件で11%)
*過去7日間から推測する30日間の地震数が137件となり、減少傾向です。9月の185件に比べて、約26%減です。
7:32=30:X で、X=960÷7=137
2017年月別地震数:
1月:150
2月:144
3月:156
4月:178
5月:161
6月:213
7月:175
8月:204
9月:185
1.北海道
2017年10月24日 6時26分ごろ 北海道東方沖 5.4 1
2017年10月25日 1時34分ごろ 胆振地方中東部 2.3 1
2017年10月25日 2時56分ごろ 津軽海峡 3.3 1
2017年10月25日 8時24分ごろ 上川地方北部 2.3 1
2017年10月26日 7時54分ごろ 上川地方北部 2.4 1
2017年10月27日 3時44分ごろ 十勝地方南部 3.6 1
合計:6件(陸域:4件、海域:2件)(M4以上:1件、29%)(震度1:6件、86%)
2.東北
2017年10月25日 5時34分ごろ 福島県沖 4.1 1
2017年10月25日 17時11分ごろ 秋田県内陸南部 2.2 1
2017年10月28日 20時19分ごろ 岩手県沿岸南部 3.2 1
2017年10月29日 13時41分ごろ 岩手県沖 3.5 1
2017年10月30日 6時30分ごろ 福島県浜通り 3.1 1
2017年10月30日 9時59分ごろ 宮城県沖 2.9 1
合計:6件(陸域:3件、海域:3件)(福島県以南:2件、宮城県以北:4件)(M4以上:1件、17%)(震度1:6件、100%)
3.関東(静岡県を含む)
2017年10月27日 19時55分ごろ 伊豆半島東方沖 2.8 2
2017年10月27日 20時51分ごろ 茨城県沖 3.6 1
2017年10月28日 17時32分ごろ 茨城県北部 3.2 1
合計:3件
(陸域:1件、海域:2件)(M4以上:0件、0%)(震度1:2件、67%)(茨城県沖:1件、茨城県北部:1件、茨城県南部:0件、千葉県東方沖:0件)(伊豆・小笠原:1件)
*過去30日間の東日本の震央マップhttp://www.tenki.jp/bousai/earthquake/seismicity_map/?area_type=japan_east&recent_type=30days
と
8月のそれ
を比較しましょう。
2016年と今年の関東地方の地震数の推移は次の通りです。伊豆・小笠原での地震も含んでいます。
2016年
01月:40
02月:31
03月:18
04月:30
05月:26
06月:32
07月:63
08月:31
09月:31
10月:28
11月:22
12月:51
2017年
01月:31
02月:43
03月:35
04月:32
05月:27
06月:49
07月:29
08月:42
09月:33
4.中部
2017年10月27日 16時48分ごろ 長野県中部 2.7 2
2017年10月29日 7時32分ごろ 長野県南部 1.9 1
2017年10月29日 18時53分ごろ 岐阜県美濃東部 2.7 1
合計:3件
(長野県:2件、長野県以外:1件)(震度1:2件、67%)
5.関西
2017年10月25日 6時48分ごろ 和歌山県南部 3.3 1
2017年10月29日 15時15分ごろ 和歌山県北部 2.5 1
2017年10月30日 20時56分ごろ 和歌山県南部 3.5 2
合計:3件(震度1:2件、67%)
6.中国・四国
2017年10月24日 20時34分ごろ 瀬戸内海中部 3.3 2
2017年10月27日 10時54分ごろ 鳥取県中部 3.8 2
合計:2件
(陸域:2件、海域:0件)(震度1:0件、0%)
7.九州
2017年10月24日 0時14分ごろ 熊本県熊本地方 3.1 1
2017年10月24日 0時17分ごろ 熊本県熊本地方 3.4 2
2017年10月25日 2時27分ごろ 熊本県熊本地方 3.3 2
2017年10月26日 22時34分ごろ 熊本県熊本地方 3.0 1
2017年10月28日 11時50分ごろ 天草灘 3.8 2
2017年10月28日 23時50分ごろ 薩摩半島西方沖 4.1 1
2017年10月29日 3時26分ごろ 有明海 3.3 3
2017年10月30日 11時30分ごろ 有明海 2.8 2
合計:8件
(陸域:4件、海域:4件)(南西諸島:0件、九州北部:0件、熊本県:4件、鹿児島湾:0件)(震度1:3件、38%)
8.沖縄
2017年10月30日 8時15分ごろ 台湾付近 5.3 1
合計:1件
(台湾付近:1件)(M6以上:0件)(震度1:1件、100%)
2017年10月31日14時05分 武田信弘 ジオログ(http//geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700)はヤフーブログ(http//blogs.yahoo.co.jp/taked4700)へ移行しました。CN:122652、SN:4422
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