ウイスキーと語る

兼業農家のグラフィックデザイナーです

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劇場ロゴをデザインしたオリビエ・ドビ氏が6日、エンブレムの使用差し止めを求め、IOCを提訴する意向を示した。

という情報だけでは、どこの裁判所に提訴するのか分からないが、わたしの感覚では、オリビエ・ドビ氏の訴えは当然の権利だが、裁判所は盗作を認めないだろうと思う。シンプルな図形は出尽くしている。これが認められたら新しいデザインはできなくなる。かと言って、何もアクションを起こさなかったら、今度は劇場側がロゴを使いにくくなる。何も知らない人が劇場を訪れて、「あ、東京五輪の朴李だ!」と言うかも知れない。プロとしてはひと騒ぎ起こして置かなければクライアントに顔向けできない。

こういうとき通常はどうするか。経験上、サクッっとデザインを変更する。たぶん偶然だと思う。盗作するより自作する方が早い。でもすでに似たデザインが存在していたなら、後発者がデザインを変更する。これは礼儀の問題でもある。ケチのついたデザインでは納税者も気分が悪い。本来、東京五輪のロゴは前回のものがあるから、新たに作る必要がない。ロゴは古いほど価値のあるもので、コロコロ変える団体は信用も薄くなる。

いろいろとケチのつくオリンピックである。もしかしたら原因はそこではなく、祭典があるたびに一部の既得権益者が盛大に税金を貪ろうとする構造への批判かも知れない。個人的には某デザイナー氏を気の毒に思う。JOCもそうだが、IOCも組織が大きすぎて小回りが効かなくなっているのではないか。こんなときこそ竹を割ったような神対応を見せてほしい。残念である。


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