ウイスキーと語る

兼業農家のグラフィックデザイナーです

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日本衰退の原因の1つは「過剰な要求」

どこでどんなアンケートをとったのか明確にされていないブログ記事だが、的を得ている部分もある。日本人はモノやサービスの提供者にあまりにも尊大である。

「いらっしゃいませ」という言葉に、日本経済の問題点が如実に表れていると思う。「おはようございます」や、「こんにちは」なら客側も挨拶を返すこともできるが、「いらっしゃいませ」に対しては、どう返答していいか分からない。なぜなら「いらっしゃいませ」は、「ごめんください」に対する返事の言葉だからだ。先に「どういたしまして」と言われてしまうと、「ありがとうございます」と言えなくなってしまうのと同じだ。

客が店に入るとき(他人の領域に侵入するとき)は挨拶をしなければならない。日本家屋の門かぶりの松には、頭を下げて入って来いという意味がある。だから普通の身長の人なら頭を下げないと潜れない高さにする。だがお店は自由に出入りできる。自動ドアに吸い込まれるように入店すると、店員が「いらっしゃいませ」と迎える。

この時点で挨拶が一方通行になり、以後一貫性の法則により客の態度は尊大になる。また非知識層の間では「お客様は神様である」という誤謬がある。さらに士農工商という身分制度の名残りもある。これらにより客は店員より目上であると錯覚してしまう。そのかわり自分が提供側になったときは低姿勢になる。お金を払う側が尊大になり、お金を受け取る側が恐縮する。これはモノやサービスより現金のほうが価値が高いという「デフレ心理」そのものである。

この認知バイアスはどこから来ているのか。明瞭である。決済には現金しか使えないからである。物々交換が広く浸透していればこのような錯覚は起きない。米1㎏と肉1㎏が等価の場合、どちらかの価値が下がったとしても、相対的にもう片方の価値が上がるから物価の下落は起きない。しかし現金との交換の場合、価値が下がったら下がったままである。現状では何を交換するにも一旦は現金に交換しなければならない。だから現金の価値だけが高まっていく。

現状(デフレ下)では、流通をスムーズにするための現金が、逆にブレーキをかけている。実際、モノやサービスを現金と交換するたびに8%のロスが発生する。これは日本人客だけに発生するロスである。インフレの国の人がデフレの国を旅行すれば物価は安く感じられる。お値打ちなものに過度なサービスを要求したりはしないが、日本人には割高に見えるから要求が強くなる。店側はケチな日本人より、外国人に売った方が気持ちがいい。

現状を批判しても仕方がない。モノやサービスは外国人に売る時代である。「日本人は来るな」と言ってやればいい。細かいことを言うならサービスを提供しない。ウチの従業員を不快にさせるような尊大な客はお断りである。店側のそういう態度がデフレを解消し、経済の正常化を促す。まずは「いらっしゃいませ」という挨拶を止めるべきだ。そのために、直接的であれ間接的であれ外国人客を獲得するべきである。たった一枚のインスタ映えする写真が、外国人旅行者を呼び寄せる時代である。自動翻訳の進歩で言葉の壁は消えつつある。アイスクリームを買う子供が店員に頭も下げないような商習は異常である。

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