ウイスキーと語る

兼業農家のグラフィックデザイナーです

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わたしは、怖いものが好きだ。読む小説の7割ぐらいが推理小説で、2割ぐらいがホラー小説だ。残りの1割は、間違えて選んでしまったSF小説とか、手元に偶然あった適当な何かで、それなりに何でも面白いと思うのだけど、印象には残らない。

青空文庫で、下記の小説を読んだ。

悪魔の舌/村山槐多
http://www.geocities.jp/studiotakeda/novel/akumano_shita.pdf

原稿用紙換算で24〜5枚の短編小説だ。すでに著作権が切れているから、誰でも無料で読むことができる。村山槐多氏は、今から92年前、わずか22歳で、結核性肺炎のため意味不明の言葉を呟きながら亡くなっている。画家として有名だが、詩や小説も遺している。

悪魔の舌は、ある詩人が友人に宛てた遺書で、狂気と良識の葛藤を綴っている。大正時代の古い言いまわしだが、淡々と語る文体には好感が持てる。そして不気味である。

この世にはさまざまな恐怖があるけれど、とくに興味深いのが、狂人の妄想の中にあるものだ。「創作物である」と言い切れない一面があるからだ。夢を見たとする。それは本人の創作ではなく、脳内で起きた現象である。

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