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謎解きに必要な全ての情報が提示されて、登場人物が絞り込まれている。
「犯人が分りました。皆さんをこの部屋に集めて下さい」 と探偵が宣言して、犯人、トリック、動機の3点を解くものを「本格ミステリ」とするなら、これは、完成度は高いけれど、一部にアンフェアな部分がある。 事件現場を絵にすると、凄惨で、美しい。証言者は、月のない夜に満月を見たと言い張る。広げてしまった難問に、作者は期待を裏切らない解答を用意していた。ネタバレしそうなのでこれ以上は書かないが。 原稿用紙換算で75枚程度の短編。文章はストレートで読みやすい。電車や、公園のベンチで読むにはちょうどいいボリュームか、もう少し短いほうが有り難いかも知れない。 著作権が切れているため、青空文庫で無償で読める。 S岬西洋婦人絞殺事件/夢野久作(PDF) http://www.geocities.jp/studiotakeda/novel/s_misaki.pdf 作品中、各所に外国人蔑視の思想がちらつくが、的を得ていて痛快である。日本に言論の自由があったころの作品ともいえるが、名作が封殺された原因でもありそうだ。 |
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2011年02月12日
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