ウイスキーと語る

兼業農家のグラフィックデザイナーです

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2018年03月

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時代が少し動こうとしている。

米中が経済戦争に突入する可能性が非常に高くなった。中国製品を標的にしたトランプ大統領の輸入制限に、中国が報復措置を意思表示したからだ。

アジア圏には、中国による冊封制度という特殊な経済事情がある。中国皇帝に貢ぎ物を持っていくことで、その数倍の返礼品が貰えるという制度だ。遊牧民や倭寇の掠奪に苦しめられてきた中国には平和をお金で買うという選択肢しかなかった。冊封制度は、「武力で掠奪するよりこのほうが楽でしょ」というものだ。権威を保ちつつ、平和をお金で買う。これが中国の歴史だ。そして秦、漢、隋、唐、宗、元、明、清とすべての王朝は、平和を買うお金が尽きて滅亡した。中華人民共和国だけが例外とは考えにくい。

歴史を俯瞰すれば、「世界の工場」とか「爆買い」は朝貢が姿を変えたものだと分かる。次に中国は「世界の消費者」になろうとしたが、バブルが崩壊してしまった。お金のない中国を必要とする国はない。日本での爆買いもここ数年、力が弱まっている。爆買いがなければ中国人観光客はうざいだけである。労働者もベトナム人やタイ人、中東人の比率が高まっている。朝貢が成立しなくなると、各国はだんだん皇帝の「権威」に敬意を示さなくなる。

盗賊の首領のイメージの強いトランプ大統領だが、ここにきて中国への圧力を強めてきた。時代は繰り返す。イギリスの子孫であるアメリカが中国と喧嘩して負けるはずがない。米中の経済戦争など成立しない。100%中国が負ける。お金と権威、どちらかを失えば中国皇帝は滅亡する。そういう時代に足を踏み入れたようだ。
カーリング娘の「韓国のイチゴは美味しい」といった発言をきっかけに、韓国人が日本のイチゴ、レッドパールを盗んだ話が喧伝された。詳細は割愛するが、種を盗むのは簡単だ。苺の実から採取して蒔いておけばいい。農林水産省の品種登録ページを見ると、レッドパールは「自然交雑実生から育成されたもの」と書かれている。これは固定種という意味で、実から採った種で増やすことができる。レッドパールは2015年9月15日に育成者権が消滅しているので、今は自由に採種して栽培できる。

種は簡単に盗めるのだから、韓国人農家が欲しかったのは種ではなく「ブランド名」である。これだけは正規の手続きを踏まないと得られないため、守るつもりのない契約書を交わしたのだろう。極めて悪質だ。こんな奴は肥溜めにでも落ちればいい。

ところで、わたしたちは米や野菜を食べないと死ぬ。その米や野菜の種に『著作権料を支払え』という時代になりつつある。スーパーで買ってきた野菜から種を採ることは、物理的にできない。例えばスーパーで買った大根でも、土に埋めれば花芽を伸ばして菜花が咲く。しかしその花には「雄しべ」が欠如している。だから実が着かない。

花に雄しべがないのは、雄性不稔というミトコンドリアの異常である。人間でいえば無精子症で、要するに子供の作れない病気である。雄しべのない奇病の植物と、他の植物を掛け合わせて一代交配種を作っているからだ。

2009年、フランスで卵を産まない女王蜂が増え続けているとニュースになった。雄性不稔の植物の蜜を繰り返し吸ってきた雄の生殖能力が極端に落ち、無精子症に陥ったのが原因ではないかと疑われている。輸入したミツバチは受精能力が低く、なんと人工授精させている。実は人間の男性の精子も1940年代と比較して30%程度にまで減少している。今のところ生殖には問題ない。ただ、「種を制する者は世界を制する」。種で世界征服を目論む国がある。アメリカだ。

農家が育てる9割の野菜はF1種(一代交配種)で、採種ができない。だから農家は毎年種を買わなければならない。万が一、種をストップされたら農業ができなくなってしまう。日本の種苗メーカーはほとんどの種を海外から輸入している。アメリカは安倍総理を脅して種子法を廃止させた。しかもほとんど無報道でだ。

種子法とは「都道府県が主要銘柄に関してだけ、優良な種を開発して農家に安く提供しなさい」という法律である。これが廃止されると、種は公共のモノから企業のモノになり、すべての種が誰かの著作物になる。実際に農業大国フランスでは、自分で種を育てた多くの農家が逮捕されている。世界の潮流から見るに、いずれ日本にもそんな法律ができるはずだ。

現在、日本には辛うじて固定種が残っている。固定種とは農家が自分で採種して、その土地の風土や環境に合わせて品種を固定したものだ。わたしも唐辛子やレタス類など、いくつか採種を続けている。今はまだ固定種の種を販売している業者もいる。しかし人間の欲には際限がいない。水利権のように、空気にも権利を主張するようになるかもしれない。種を誰かに支配されてしまう前に、各農家は固定種を所有と維持をしなければならない。
香港紙「サウスチャイナ・モーニングポスト電子版」は、訪米する韓国のチョン国家安保室長が米政府関係者と会談する際、カリアゲの妹を特使として派遣する可能性があると報じている。

「可能性がある」程度の情報にはうんざりだ。米政府関係者+韓国国家保安室長+カリアゲの妹という、何の決定権もない三者会談である。これまで通り圧力を強めていくという日本政府の対応は妥当だと思う。

時代は繰り返す。

古来中国という国は、お金で平和を買ってきた。秦、漢、隋、唐、宋、元、民、清、中と、歴代支那は、周辺国の脅威に対し、朝貢貿易という冊封制度で応じてきた。支那皇帝に貢ぎ物を持って来た国(または団体)には、その数倍のお返しをしますよ、という制度である。これは「略奪するより楽でしょ」というもので、皇帝の権威を保ちつつ、相手国に利益を持たせる知恵である。「爆買い」も朝貢のひとつの形だ。世界の工場、世界の消費国と、支那は常に利益をばら播くことで他国の脅威と対峙してきた。

ところがいつかはお金が尽きる。支那は遊牧民と漢民族で皇帝の座を争ってきたが、どの皇帝もお金が無くなって滅びている。遊牧民に壊された万里の長城の再建費がかさんで、朝貢に応じられなくなると、倭寇が暴れ出して掠奪が始まるとか。北朝鮮は中国の一部である。その中国のバブルが事実上破綻している。アメリカやEU、イギリス、ロシア、日本などに払うお金が足りなくなっている。時代は繰り返す。絶対に必ず繰り返す。その兆候が北朝鮮だ。取り急ぎアメリカに支払うお金が不足しているが、権威だけは維持しなければならない。歴史の鏡を観ているようだ。日本に対する爆買いも少しずつ勢いがなくなっている。EU諸国もお金の無い中国に興味を失いつつある。

歴史を俯瞰するに北朝鮮と韓国は同じ国で、等しく中国の属国である。日本に朝貢していた時代もあったが江戸時代限定だ。両朝鮮は常に中国と共にある。アメリカの衰退も始まっているが、中国経済も壊れかけている。米、EU、日本、英、露と主要五者が軒並み衰退している。次の世界の覇者が誰になるかは、今はまだ分からない。

日本の「これまで通り圧力を強めていく」という態度は、中国に向けたものと考えれば極めて妥当である。

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