ウイスキーと語る

兼業農家のグラフィックデザイナーです

一緒に飲める絵

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お酒を飲むとき、こんな絵があるといい。
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一緒に飲める絵3

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 幽霊の出現は、強者と弱者の逆転劇の妄想を含んでいる。「化けて出る」がそれで、恨みを残して死んだ者が、復讐を遂げるために再び化身して現れる。生きていたころはなんの力も持たなかった者が、ボディガードも、法も、財力も通じない未知の力で逆襲する。

 彼女は窓から顔をのぞかせて、「今から、行ってきます」と告げる。あなたは、恨みを晴らしたら消えてしまうのでしょう。一杯だけ飲んで行きませんか。

 幽霊画はボールペンで描いたもので、額はダンボール箱を崩して作ったもの。

一緒に飲める絵2

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 貴族と酒を飲むなら、ブラックニッカのオヤジさんがいい。ラベルに描かれたステンドグラス風の、あまりリアルではない絵は、いかにもウイスキーが好きそうで、品があり、優しそうな顔をしている。そして、嬉しいことに彼もグラスを手にしている。

 ブラックニッカは値段が安く、若いころのわたしにも買えたし、ラベルの絵とも長い付き合いになる。正直なところウイスキーの味はよく分らない。どうやら飲み慣れたものを美味いと思うらしい。

 夜の城下町を見下ろしながら「最近どうかね」と聞かれているような気分になる。酒を覚えたころから、彼はよく一緒に飲んでくれた。最近になって定番の貫禄を感じる。英国の貴族、W・P・ローリー卿がモデルらしい。一緒に飲むには、あまりに素敵な絵だ。

一緒に飲める絵

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 ヘミングウェイの小説「老人と海」の主人公の漁夫、サンチャゴに会いたいと思うことがある。

潮文庫の表紙にはヘミングウェイの顔が大きく描かれていて、これが老漁師の顔とだぶって見える。夜、缶ビールを飲みながら、なんとなく開いて、数十行読んで表紙を見る。皮肉っぽい目と、薄笑みを浮かべた口元に、年輪と温かさを感じる。

あなたのような大先輩に比べたら、わたしなど若造で、失敗もすれば、負けることもある。それでも、あなたと同じ男に生まれて良かった。とか思いながら、ビールを飲む。

小説の内容は、運に見放された老漁夫の釣り針に、想像を絶する巨大カジキマグロがかかり、四日間にわたり死闘を続けるアメリカ文学。表紙の絵は、力を失くしかけたときに効く。

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