秋雨前線南下で「線状降水帯」 29日まで停滞、警戒を 九州北部を中心に記録的な大雨をもたらしたのは、対馬海峡付近の秋雨前線に南から暖かく湿った空気が流れ込んで発生した「線状降水帯」だ。福岡管区気象台によると、例年より早く秋雨前線が九州付近に南下したことも影響しているという。前線は29日にかけて停滞するとみられ、引き続き警戒を呼びかけている。 【写真】冠水したJR佐賀駅の構内 同気象台によると、日本の北側にあった秋雨前線は25日には九州南部付近に南下していた。太平洋高気圧が勢力を強めたことで前線はわずかに北上し、27日から対馬海峡付近で停滞している。秋雨前線はこの時期、九州よりまだ北側にあることが多いという。 例年より南で延びた前線に暖かく湿った空気が流れ込み、次々と形成された積乱雲が帯状に連なる線状降水帯が九州北部付近に発生し、各地に猛烈な雨をもたらした。線状降水帯は、多数の犠牲者が出た西日本豪雨(2018年7月)や九州北部豪雨(17年7月)でも発生している。 福岡大の守田治客員教授(気象力学)は「秋雨前線は激しい雨をもたらさない傾向があるが、多量の暖湿気流が入り込んだため、珍しく梅雨前線のように活発になった。地球温暖化の影響で短時間雨量が増加していることも背景にある」と指摘した。【蓬田正志】 |
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