【ワシントン=黒瀬悦成】米政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)は28日、北朝鮮が東部新浦(シンポ)の造船所で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)搭載可能とみられる新型潜水艦を建造しているほか、同ミサイルの発射実験の準備を進めている可能性があるとする、商業衛星画像に基づく分析を発表した。
北朝鮮の朝鮮中央通信は7月23日、金正恩朝鮮労働党委員長が新型潜水艦を視察したと報道。また、同潜水艦が近く日本海に配備されるとも伝えていた。
CSISは問題の潜水艦建造に関し「北朝鮮の弾道ミサイルと核の脅威が著しく増大したことを意味する」とした上で、「(潜水艦は)追跡や事前の標的設定が難しく、(東アジア)地域での防衛計画を困難にする」と指摘した。
また、北朝鮮は弾道ミサイル、戦略原潜、戦略爆撃機という「核の3本柱」の2本目の開発で「本質的な進展」を見せていると、「外敵の攻撃から残存可能な核戦力の確保に近づくと共に、完全非核化から遠のいている」と訴えた。
分析は一方で、仮に潜水艦を今すぐに進水させたとしても、艤装(ぎそう)や検査、就役、北朝鮮海軍による試験航海といった過程に1年以上かかると分析し、「喫緊の脅威というよりは台頭しつつある脅威だ」と位置づけた。