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お笑い芸人の世界も、想像はしておりましたが、大変な世界なのだなと、改めて思いました。
徳永(主人公)は売れないお笑い芸人として活動しているとき、先輩芸人の神谷という人物に出会い、神谷のお笑いに対する姿勢や生き様に驚き感心した徳永は神谷に弟子入りを申し込んで、神谷は「俺の伝記を書くこと」というのを条件に徳永の弟子入りを認め、お笑いについて2人でよく語り合うようになっていきます。

生き残っていくのは、ごくわずかなのでしょう。信念を貫き、売れなくても自分の笑いを突き通す。その精神力はすごいと思う。売れないままだと路頭に迷うことになることを覚悟の上で続けていくのは、何がそうさせるのでしょうか。

また、お笑い界では先輩が後輩に絶対に払わせてはいけないというルールがあるようで、それを自分に課していて、わざわざ借金をしてまで徳永を飲みに連れて行くというのは、常識では考えられないものがあるのでしょう。人生意気に感ずというものなのでしょう。

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今回は「イン・ザ・プール」を読みました。精神病は難しい。正常なのか病気なのかの判断はどこで決めているのだろう。私などは依存だらけなのでコメントは控えます。酒、タバコ・・・・・。「あるがままに」は非常にいいことだと思います。しかし行き過ぎると、やりたい放題、わがままをし放題となってしまう。本来、人間も動物なのだから、本能のままに生活をするのが一番ストレスがないのでしょう。しかし、それをやってしまうと犯罪者になってしまう。何ごともほどほどがちょうどいいのです。

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 主人公は脚本家の野島、野島の親友である新進作家の大宮、野島と大宮が恋をする女学生の杉子の3人です。野島は杉子に一目ぼれし、そのひそかな思いを大宮に打ち明ける。しかし、杉子が愛したのは親友の大宮でした。大宮は杉子の思いに気づきながらも、親友の恋を成就させようとわざと杉子を冷淡に扱う。皮肉なことに、それはかえって杉子が自分への思いを募らせる。友情と恋愛の狭間でいろいろ悩んだ末、大宮は杉子の愛を受け入れてしまう。
 よくある三角関係のパターンですが、友情というタイトルで三角関係における友情とは思いませんでした。特筆すべきところは、何といっても若者のリアルな心境です。恋焦がれて杉子のしぐさで一喜一憂する野島。友情をとるか恋愛をとるか葛藤する大宮。そして真っ直ぐに押し切る杉子。読んでいて、青春だなという甘酸っぱい気持ちにさせられてしまった。
 最初のうちは野島のことが嫌いでした。杉子のことを勝手に妻扱いしたし、妄想の暴走で、頭がおかしいのかと思いました。独りよがりなシーンも多い。超勘違い男ですね。でも、だんだんかわいそうだなと思うようになりました。好きだという気持ちには偽りはないし、誰を好きになろうと自由ですからね。ただ、妄想まではまずいと思いました。大宮も友情だと思うのなら早いところ本心を打ち明け、俺も好きだからと言えばいいと思って読み続けていました。でも、後半の大宮と杉子の往復書簡の部分で、この本が名作だという理由がわかったような気がしました。

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ユーグ・ヴィアーヌは、5年前に最愛の妻を失って以来悲しみに暮れ、その喪に服するため死の雰囲気をたたえたブリュージュに移り住んできた。

あるとき、彼は町で亡き妻とうり二つの女性を見かける。女性はジャーヌという名の踊り子であった。彼女が出演したマイアベーアの「悪魔のロベール」を観劇したユーグは、彼女が月の光を背景に墓からよみがえっておりてくる女を演じたのを見て、再び巡り会えた亡き妻の幻影に違いないと心を奪われる。

悲しみが極限状態になると、人はいろいろな面で弱くなり、常識では考えられない一線を越えてしまう。

ユーグはジャーヌと交際を深めるようになったが、ジャーヌは粗野な本性をあらわすようになる。気品にあふれていた亡き妻との違いは日に日に明確になっていく。一度は別れを決意するも、それもできず、幻影と類似の幻覚に悩まされたあげく、やはりこの女を官能的に愛していたのだと気づくユーグ。ジャーヌはさらに彼につけこむようになる。そんな彼女をユーグは殺してしまう。一線を越える瞬間である。

その瞬間に何があるのか、ブルュジュという都市を死と名づける作者は、そのような精神状態をすべてわかっているから、この本のタイトルにしたのか。年を重ねていくと、必ず、その悲しみを経験することになる。自分が死ぬ以外に、それは避けられない。だから、一日一日を大切にしなければならないと強く感じる。いつ失ってしまうかわからないのだから。

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主人公マーク・ワトニーは、有人火星探査船アレス3のクルーで、マシン・エンジニア兼生物学者。彼は不幸な事故により、たった一人で火星に取り残されてしまい、持てる知識を総動員してサバイバルを試みる。次の火星探査船アレス4が来るのは、なんと4年後。

物語は、主にマークの日誌(ログ)形式で進むんですが、この人はとにかく明るい。逆境でもジョークを忘れないという素晴らしい性格の持ち主で、ログの文章もとっても軽妙。サバイバルに必要な作業のとき以外は、余暇を楽しむことも忘れません。こういう精神的余裕やユーモアこそが、彼が火星で独りぽっちでも生き延びることができた最も重要な鍵といえるのかもしれません。

このマークにとって、最大の命の恩人は、やはり衛星コントロールエンジニアのミンディでしょう。彼女が、衛星写真に写っている微細な変化やマークの生活の痕跡に気づき、火星ミッションの責任者ヴェンカト・カプーア氏に報告したおかげで、マークが生きているとわかったからです。

次々と襲い来る困難にも、知恵と勇気で立ち向かうマークと、彼を救うために一丸となって、文字通り東奔西走するNASAの人々の人間ドラマがすばらしい。

読み進めるにつれて、マークのことも、NASAの人々も、応援したくなること請け合いです。サスペンスも何もない、割と単純なサバイバルなSFですが、最初から最後までドキドキハラハラで楽しめました。

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