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  東北関東大震災において筆者は、テレビ報道のあり方について意見を述べた。
 それは、被災地にテレビ中継が入り、悲しみのどん底の中にいる被災者に対してインタビューを取るに際して、中継車に救援物資を搭載したり電源車として電源を提供したりすることを訴えた。
 数万人の尊い生命が奪われ、数十万人の人々が家族、財産、家屋の全てを失って食糧、飲料水、暖房、明かりがない避難生活を強いられ、それに加えて東京電力福島原発の深刻な事故で更に数十万人もの人々が苦難な生活を強いられている最中、またその原発事故現場で家族と別れて生命を賭して最悪の事態を防ぐべく不眠不休で懸命に事故収拾活動に挺身している人々がいる中、震災から一週間目に日本中の多くの人々が黙祷して犠牲者の冥福を祈っている中、その晩にフジテレビは、お笑い芸人を出演させるお笑いバラエティ番組を放送していた。
 また、震災によって不足した電力を被災地優先に送電するために、計画停電による不便を被災者と共に苦しみの極一部でも共有せんとして耐えている国民が多くいる中、また政府が国民に対して一層の節電を呼びかけている最中にフジテレビは、グルメを中心としたバラエティ番組を放送していた。その番組はグルメのみならず、煌々と輝く東京の夜景をヘリコプターに搭乗した三人の若い女性たちが嬉々としてレポートをしていた。
 それら放送後には、悲惨な震災の現地映し出してレポーターが取材するニュースがフジテレビでは流されていた。
 国難とも言うべき非常時の最中、あまりにも無神経なフジテレビの姿勢にその放送意図を尋ねるべく筆者は、フジテレビ本社に電話したところ、全ての意見は視聴者センターで扱うとしてそちらに電話を掛け直す様に言われ、止むを得ず視聴者センターに電話をして、今日本が置かれている現状について問い質したところ、対応に出た女性オペレーターは、
「地震と番組内容とがどう関係があるのか」
 と聞き返し、筆者の話す意味が分らないと答えた。その返答に驚いた筆者は、そのオペレーターの名前を聞くと、
「答える必要はない」
 と言い、それに対して筆者が
「その回答がフジテレビを代表した回答か」と聞くと
「そうだ」
 と答えた上で、「上司に変わる」と言って今度は若い男に電話を変わった。
 そこで筆者が
「震災で尊い生命数万人が犠牲となり、数十万人の人々が今や悲しみのどん底の中で、食糧、飲料水や医薬品そして暖房もない生活をし、日本のみならず、世界の人々が福島原発の事故の推移を心から心配し、無事なる収束を祈っているその時に、お笑いバラエティー番組やグルメや東京の夜景が映し出される番組を放送するその意図は何か」
と質問したところ、その男は
「あんたにいちいち答える必要はない」
 と横柄に言い放ち、
 それを受けて筆者が
「それがフジテレビの回答か」
 と訪ねると
「そうだ」
 と言った。
まさに視聴者を馬鹿にし、嘗め切ったその態度こそ、戦後最大の国難ともいうべき事態に必死で立ち向かおうとしている日本人すべてを愚弄したマスコミ権力の傲慢な会社の体質が浮き彫りにした。
また、フジテレビに限らず、震災から一週間も過ぎれば他の民放を中心としたテレビ局も歌舞音曲を中心とした内容の番組やお笑いなどの放送も始めた。
今回の震災について諸外国は、日本人の秩序正しく復興に向けて只管耐えている日本人の姿を品格が高い民族だとして賞賛し、日本を救済すべしとの声が国際世論として高まっている。
そしてそれは、日頃歴史観などから日本を侵略国家呼ばわりした国々までもが、日本に声援を送り、そこの国民も「日本ガンバレ」と心から言ってくれている。
そして実際に救済の手を差し伸べている。
アフガニスタンのカンダハルの人々からは、苦しい中から早くも四百万円の義捐金が寄せられている。
このような時に、フジテレビをはじめとする日本の民報各社がお笑いバラエティーやグルメ番組などを放送している事実は、実に国辱ものであり、それらの姿勢は、日本国民の多くから著しく糾弾されるべきであろう。
尤も筆者は、被災者救援と祖国復興のために節電が叫ばれ、計画停電による社会混乱が生じている今日、これら民報各社のバラエティー番組の放送時間を休止してその電力を節約すべきであると思っている。
筆者はこのような民報の姿を心より悲しみ義憤に駆られるのである。
 

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