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避難所で被災者に声をかけられる天皇、皇后両陛下(22日午後、茨城県北茨城市で)=代表撮影
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天皇、皇后両陛下は4月22日、東日本大震災で津波の被害を受けた北茨城市を行幸された。
この震災で北茨城市では5人が死亡し、1人が行方不明になった。
天皇陛下は大津漁港で黙礼し、避難所では被災者に励ましの言葉を掛けられた。
天皇、皇后両陛下が被災地に行幸されたのは14日の千葉県旭市に続き2回目である。
両陛下は午後0時15分、約200人の市民が待つ中、北茨城市役所に到着された。
現地では、橋本昌知事と豊田稔市長から被害状況の説明を受けられた。
天皇、皇后両陛下はこの日、視察や慰問に先立ち、橋本昌知事、豊田稔市長ら地元関係者と昼食会にご臨席され、前日に大津漁港で水揚げされたカレイ、ヒラメ、穴子などの魚料理を召し上がられた。
天皇陛下はこの席で、
「原発事故の風評被害に関連して、国民や関係者もきちんとした知識に基づいて行動すべきではないか」
との趣旨のご感想を述べられ、福島第一原発事故で大量に放出された放射性物質による水産物への風評被害への懸念を示された。
天皇陛下は、その後、津波被害を受けた大津地区にマイクロバスで移動され、福島第1原発事故の影響でコウナゴ(イカナゴの稚魚)漁ができないでいる大津漁協の鈴木将之組合長らの説明をお聞ききになり、いくつもの漁船が陸に打ち上げられて横たわる漁港周辺を歩かれた。
途中、行方不明者の存在を知らされると海に向かい頭を下げられ、さらに津波で亡くなった女性宅に向かっても黙礼された。
続いて、今も約40人が避難している同市民体育館の柔道場と剣道場を訪問し、両陛下は家族ごとに直接激励された。
天皇陛下は
「体は大丈夫ですか」
「風邪をひかないように気を付けてください」
と被災者を気遣われ、皇后さまは
「眠れていますか」
「地震は怖かったでしょう」
と語り掛けられた。
さらにボランティアや医師、看護師らにも「体に気を付け頑張ってください」
とお言葉を掛けられた。
『茨城新聞』の報道によれば、
両陛下から激励を受けた同市磯原町磯原の安島成江さん(72)は
「痛い足を気遣っていただいた。自宅に戻れる見通しが立っていないが、本当に勇気付けられた」
と涙ぐんだ。
「余震が怖くてここにいます」
と天皇陛下に説明した男性(74)は、
「陛下の顔を見たら気持ちが和み、涙が出た」
と話した。(『ヨミウリオンライン』)
豊田市長は
「北茨城に来ていただいて感謝している。これで復興に向けて歩み出せる」
と力強く語った。
天皇陛下は、大震災発生以来、
「一日も早く被災地に入って被災した人々を慰めたい」
として、岩手、宮城、福島の三県を行幸されることを望まれていたが、今までは、
「救助活動の妨げになってはならない」
として行幸を控えられていた。
未曾有の国難の中にある日本、天皇陛下は日本国民一人一人の幸せも不幸も我がこととして受け止められ、考え、実践されておられる。
そして国民の支えとしての強い思いから、日本の復興を心より祈られているのである。
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2011年04月25日
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