天の露のブログ

感動する話、良い本を届けます!

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講談社の創作絵本
内田 美智子(著)
魚戸おさむとゆかいななかまたち(著)
坂本 義喜(企画・原案)

 5万部突破! 『JIN―仁―』で人気の漫画家・村上もとかさんも絶賛! 朝日新聞「天声人語」欄でも取り上げられ、学校での読み聞かせでも愛読されています。
 西日本新聞社から刊行されている単行本『いのちをいただく』は、全国で感動を呼び、10万部を突破したロングセラー。『紙しばい いのちをいただく』も、紙しばいとしては異例の売れゆきを続けています。この名作が、新版として、手に取りやすい絵本になりました。
 坂本さんは、食肉センターで牛を“とく”仕事をしています。息子のしのぶくんは、小学校の授業参観で、お父さんの仕事について、うつむきながら「普通の肉屋です」と答えます。担任の先生に、「お父さんが仕事ばせんと、肉ば食べれんとぞ」と言われ、しのぶくんは考えを変えます。「お父さんの仕事はすごかとやね」と言うしのぶくんを見て、坂本さんはもう少しこの仕事を続けようと決心します。そんなある日、坂本さんが勤める食肉センターに、女の子と一頭の牛がやってきて――。(Amazonより)

坂本 義喜(さかもと よしき)
 食肉解体作業員。
 1957年、熊本県生まれ。15歳で親の仕事だった食肉解体業を手伝いはじめたが、1週間で辞めてしまい、大阪の食肉小売店で板前の修業を3年半行う。その後、熊本に戻り就職。現在の妻と出会い結婚。子どもが小学校に入学するときに、今の食肉解体業につく。この作品に出てくる一頭の牛との出会いで、自身の職業観や生命観が大きく変わる。子どもの小学校の先生からの依頼で、屠畜の仕事について、そしていのちをいただくことについて話したのがきっかけで、九州を中心に、学校や屠畜関係者などに向けて講演活動を続ける。
(Amazonより)

内田 美智子(うちだ みちこ)
 助産師。
 1957年、大分県竹田市生まれ。国立熊本病院付属看護学校、国立小倉病院付属看護助産学校助産師科卒業。福岡赤十字病院参加勤務を経て、1988年、福岡県行橋市にて、産婦人科医の夫とともに、内田産婦人科を開業した。2004年、九州思春期研究会設立。事務局長をつとめる。また、文部科学省嘱託、性教育実践調査研究事業員をつとめ、現在にいたる。九州の学校を中心に、講演活動も続ける。著書に『ここ―食卓から始まる生教育』『いのちをいただく』『紙しばい いのちをいただく』(すべて共著/西日本新聞社)がある。
(Amazonより)

魚戸おさむとゆかいななかまたち(うおとおさむとゆかいななかまたち)
 漫画家。
 1957年、北海道函館市生まれ。漫画家の村上もとか氏、星野之宣氏に師事し、1985年、『忍者じゃじゃ丸くん』でデビュー。作品は、『家栽の人』『がんばるな!!!家康』『玄米先生の弁当箱』など。ゆかいな仲間たちは、魚戸の創作を長年支えるアシスタントたち。
(Amazonより)
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 先日、「FOOMA JAPAN 2015 国際食品工業展」を見に行ってきました。食品製造の自動化ということがメーンなのですが、その中で、牛と豚を吊り下げて洗浄する装置の稼働状況を撮影したビデオが放映されていました。スーパーに並んでいる食肉を見るのは何の抵抗もないのですが、実際の牛の頭が割られ血が噴き出し、首がよれ曲がっている姿、豚の腹がパックリ開いて赤い血が見えている姿を見ると、思わず目を逸らしたくなり、見てはいけないものを見てしまったような感情に支配されてしまいました。それは牛や豚たちの残酷な殺戮、弱肉強食、自分が生きるために他の「生」を奪う残忍な性質を持ち、野性的・動物的な血が流れていることを嫌でも思い知らせれてしまうからでしょうか。自分が生きてきた裏で多くの犠牲の血が流されていた事を知れば、また、生きているものの命を奪うことの罪悪感と戦いながらその仕事に従事されている人がいることを知れば、決して自分の命は無駄にはできないですね。
 旧約聖書の時代には、罪の代価として動物の生贄を捧げたのですが、動物が私たちの命の次に大切にしなければならないもの、決して粗末にしてはならないものを意味するのではないでしょうか。飽食の時代と言われていますが、動物にしろ植物にしろ命あるものをいただいているわけですから、残さず食べる、必要な分だけを食べ物にするということだと思います。
 野菜も肉も人工的に作れる時代と言う人がいるかもしれませんが、どんなに技術が進んでも基本、自然の力で生み出されるもの。私たちの力だけで生み出せるものは何一つないということを肝に銘じるべきと私は思います。
 テレビの番組で、捨てられる食材だけで料理を作り、食材を提供してくださった方々と一緒にいただくという番組がありますが、とても良い番組だと思います。


命をいただく
 心を込めて「いただきます」

 熊本食肉加工センターの坂本さんの職場では毎日たくさんの牛が殺され、その肉が市場に卸されている。牛を殺すとき、牛と目が合う。そのたびに坂本さんは、「いつかこの仕事をやめよう」と思っていた。
 ある日の夕方、牛を乗せた卜ラックがセンターにやってきた。しかし、いつまで経っても荷台から牛が降りてこない。坂本さんは不思議に思って視いてみると……、10歳くらいの女の子が、牛のお腹をさすりながら何か話し掛けている。その声が聞こえてきた。
「みいちゃん、ごめんねぇ。みいちゃんごめんねぇ。ごめんねぇ……」
 坂本さんは思った、「見なきゃよかった」
 女の子のおじいちやんが坂本さんに頭を下げた。
 「みいちやんはこの子と一緒に育てました。だけん、ずっとうちに置いとくつもりでした。ばってん、みいちゃんば売らんと、正月が来んとです。明日はよろしくお願いします……」
 坂本さんは「もうできん。もうこの仕事はやめよう」と思った。 
 明日の仕事を休むことにした。
 家に帰ってから、そのことを小学校の息子、しのぶ君に話した。しのぶ君はじっと聞いていた。
 一緒にお風呂に入ったとき、しのぶ君は言った。「やっぱりお父さんがしてやってよ。心の無か人がしたら牛が苦しむけん」
しかし坂本さんは休むと決めていた。
 翌日、学校に行く前に、しのぶ君はもう一度言った。
 「お父さん、今日は行かなんよ!行かんといかんよ!」
 坂本さんの心が揺れた。 そしてしぶしぶ仕事場へと車を走らせた。
 牛舎に入った。みいちゃんは坂本さんを見ると、他の牛と同じように角を下げて威嚇するポーズをとった。
 「みいちゃん、ごめんよう。みいちゃんが肉にならんとみんなが困るけん。ごめんよう」と言うと、 みいちゃんは坂本さんに首をこすり付けてきた。
 牛を殺すとき、動いて急所をはずすと牛は苦しむ。坂本さんが「じっとしとけよ、みいちゃんじっとしとけよ」と言うと、みいちゃんは動かなくなった。
 次の瞬間、みいちゃんの目 から大きな涙がこぼれ落ちた。牛の涙を坂本さんは初めて見た。
 そして、坂本さんがピストルのような道具を頭に当てると、みいちゃんは崩れるように倒れた。
 後日、おじいちゃんが食肉加工センターにやって来て、しみじみと言った。
 「坂本さんありがとうございました。きのう、あの肉ば少しもらって帰って、みんなで食ベました。孫は泣いて食べませんでしたが、『みいちゃんのおかげでみんなが暮らせるとぞ。食べてやれ。みいちゃんにありがとうと言うて食べてやらな、みいちゃんがかわいそかろ?』って言うたら、孫は泣きながら『みいちゃん、いただきます。おいしかぁ、おいしかぁ』て言うて、食べました。坂本さん、ありがとうございました」
坂本さんは、もう少し、この仕事を続けようと思った。

 熊本県のある小学校で、助産師として2500人以上の命の誕生の瞬間に立ち会っている内田美智子さんと、毎日牛を解体して食肉にしている坂本義喜さんのお話を聴くという授業があった。坂本さんの話を聴いて感動した内田さんが、坂本さんにお願いしてこの話を絵本にさせてもらった。それがこの『いのちをいただく』です。
 この絵本のあとがきに、内田さんはこう書いています。

 「私たちは奪われた命の意味も考えず、毎日肉を食べています。自分で直接手を汚すこともなく、坂本さんのような方々の悲しみも苦しみも知らず、肉を食べています。『いただきます』『ごちそうさま』も言わずにご飯を食べることは私たちには許されないことです。食ベ残すなんてもってのほかです…」
 そう、私たちは命を食べて生きているのです。今日いただくいのちに…合掌。


 「わたしはイスラエル人のつぶやきを聞いた。彼らに告げて言え。『あなたがたは夕暮れには肉を食べ、朝にはパンで満ち足りるであろう。あなたがたはわたしがあなたがたの神、主であることを知るようになる。』」(出エジプト記16章12節)

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テレビでみました。
名古屋で飲食店をしています。

今の日本人に、これからの日本人に、とても、大事な事だと思います。
絵本にして、全国の、人達に届けてほしいです。
我が子も含めて。

是非宜しくお願いします。

2016/11/14(月) 午前 1:35 [ d05***** ] 返信する

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