天の露のブログ

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『境遇』

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出版社:双葉社
湊 かなえ(著) 

 主人公は36歳のふたりの女性。政治家の夫と幸せな家庭を築き、さらに絵本作家としても注目を浴びる主婦の陽子。家族のいない天涯孤独な新聞記者の晴美。ふたりは親友同士であるが、共に生まれてすぐ親に捨てられた過去を持つ。 ある日、「世間に真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状と共に、陽子の5歳になる息子が誘拐された。真実とは一体何なのか ……。晴美と共に「真実」を求め奔走する陽子。すると、陽子の絵本のファンだという一人の女性の存在が浮上する。犯人はその女性なのか、それとも……。人は生まれる環境を選べない。しかし、その後の人生は自分の意思で選び、自分の手で築いていくことができる。犯人の示す「真実」が明らかになるとき、ふたりの歩んできた境遇 =人生の意味が改めて浮き彫りになっていく。
(Amazonより)

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 県議会議員の夫と5歳の息子と共に幸せな毎日を送る高倉陽子(松雪泰子)。そんな彼女が、テレビ局主催の絵本大賞新人賞を受賞し、その出版記念パーティーが盛大に開催される。陽子が会場の壇上で、受賞作『青空りぼん』を朗読していると、陽子の親友・相田晴美(りょう)が会場に姿を現した。朗読しながら感情が高ぶり、涙がこみ上げていた陽子は、晴美の姿を見て、再び朗読を続ける…。
「あおいりぼんはおかあさん あおいりぼんはそらのいろ おかあさんはあおいおそらから いつもわたしのことをみているよ」
 朗読が終わり、壇上から降りた陽子は、晴美と抱き合い、受賞の喜びを噛みしめる。そんな二人の姿を、少し遠くから一人の初老の女性(いしだあゆみ)がじっと見つめていた…。
 陽子が新人賞を受賞したことで、彼女の周りは一気に騒がしくなっていた。数ヶ月前、不正献金疑惑で警察に事情聴取された夫・正紀(沢村一樹)のイメージ回復のため、正紀の母・弘子(白川由美)や、後援会長の後藤良隆(岸部一徳)が、躍起になって陽子を表に出そうとしていた。
 しかし、当の陽子はそんな状況に戸惑っていた。というのも、『青空りぼん』は、晴美と初めて出会った17年前、彼女が陽子に打ち明けた話を元に書いた絵本だったのだ。生後間もなく児童養護施設に預けられた晴美は、母親が残した手紙と青いりぼんだけが支えだった。そんな大切な話を、同じように幼い頃、別の児童養護施設で育った陽子にだけ打ち明けてくれたのだった。しかも、陽子は息子・裕太(西本晴紀)やボランティアをしている施設の子どもたちのために絵本を書いただけだったのだが、それを後藤が勝手にコンクールに応募したのだ。
 数日後、正紀がソウルで行われる国際会議に出発した。その直後、正紀の事務所で頼まれたサインをしていた陽子は、裕太をスイミングクラブに迎えに行ったはずの正紀の秘書・後藤亜紀(田畑智子)が一人で帰って来たことに気づき、彼女を問いただす。だが、亜紀は知らないと言うばかり。焦った陽子はあちこち探し回るが、一向に見つからない。しかもその直後、事務所に「息子は預かった。無事返して欲しければ、世間に真実を公開しろ」という脅迫状がファックスで届く。
 狼狽した陽子は警察に通報しようとするが、誰が犯人かわからない以上、通報はしない方がいいと後藤に止められてしまう。さらに後藤は、ソウルにいる正紀に電話をかけようとする陽子に、「正紀くんの政治生命を断つつもりですか?」と言い放つ。政治家の妻であることを忘れるなと後藤に釘を刺された陽子は、晴美に助けを求めるが…!?.(ABC朝日放送創立60周年記念スペシャルドラマ「湊かなえミステリー『境遇』」番組公式 サイトより)

湊 かなえ(みなと かなえ)
 1973年広島県生まれ。2005年第2回BS‐i新人脚本賞で佳作入選。07年第35回創作ラジオドラマ大賞を受賞。同年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し、同短編を収録した『告白』でデビュー。08年週刊文春ミステリーベスト10、09年本屋大賞でそれぞれ第1位となる。(Amazonより)
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 「陽子」と「晴美」二人の女性は、共に児童養護施設で育ったという共通の境遇を持つ。過去の境遇は同じであっても、今の状況は全く違う二人。親友でありながら心に潜む「嫉妬」「妬み」に支配されてしまう。人間の弱さですね。この本の解説に書かれているように、「人は生まれた環境でその後の人生が決まるのではなく、人生は自分で作っていけるものだというメッセージを込めたい」という湊かなえさんの意志が込められた作品。人間は弱いものですが、同時にやさしさを持っているもの。
 巻末にある「あおぞらリボン」(さく みなと かなえ、え すやま ゆうか)の絵本だけでも読む価値があります。
 自分が持っているすべてのものを捨てても、愛する人を守ろうとする陽子の姿勢に、人間のあるべき姿を感じます。


愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のしたあくを思わず、不正を喜ばずに真理を喜びます。すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。愛は決して絶えることがありません。
(コリント人への手紙第一13章4〜8節)

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おはようございます。
ランダム・ブログより勝手ながら訪問させて頂きました。
貴方のブログを拝見致しましたが、とても素敵なブログ
ですね。
実は私もブログを公開しています。
貴方のブログほど素敵ではありませんが、もしよかったら
見に来て下さい。
きっとストレス解消になることと思いますので、どうか
よろしくお願い致します。

2015/10/25(日) 午前 6:57 [ kei***** ] 返信する

おはようございます
きれい

2015/10/25(日) 午前 7:58 [ kazuma_x1 ] 返信する

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> kei*****さん
4コマ漫画のブログ。こまめに更新されていてすごいなと思います。

2015/10/27(火) 午前 5:32 [ 天の露 ] 返信する

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> kazuma_x1さん
写真のブログを公開されているのですね。コメントありがとうございます。

2015/10/27(火) 午前 5:34 [ 天の露 ] 返信する

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