平穏な日々希望

いつか「めたらー」と呼ばれる人種になりたいと日々精進中です。

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おもにハマープロダクション作成の怪奇映画のレビューです。
ときどき、文芸作品やアニメのレビューもする予定。
基本的にネタバレありですが、ミステリー等、ネタバレすると作品の価値をおおきく減じる可能性が高い物のみ、ネタバレなしの方向でレビューします。
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「ダラス・バイヤーズクラブ」
 
 最低の下衆野郎の主人公が、HIVに感染し、余命30日を宣告される。
 誰よりも生きることに執着するが故にエイズを学び、余命を延ばす方策を求めて世界中を駆け巡り、そしてすこしだけ世界を変える物語。
 余命30日の宣告から7年を生き抜いた男の実話。
 
 電気技師でロデオをやる。
 女に貪欲、金に汚い。
 ゲイを見下し、エイズはゲイの病気だと思っている。
 そんな主人公がHIV感染を知り、余命30日を宣告され、それでも「死んでたまるか」とばかりに生きることに執着する。
 HIVを学び、米国では非合法の薬剤を手に入れるために世界を巡り、自分だけでは金に限界があるので「ダラス・バイヤーズクラブ」を立ち上げる。
 その姿は、とても明日をも知れぬ病人とは思えない。
 薬の副作用のために記憶障害や貧血、心臓発作を起こしながらも、自分のやっていることを信じている。
 非合法薬剤の輸入を制限し(個人使用に限る)、他人への売却を認めない(これ自体は当たり前)副作用の強いエイズ薬しか認めていなかった政府と戦い抜く。
 そんな彼の姿に、人は動かされ、そんな彼に、人は救われ、そして、すこしだけ世界は変わる。
 
 彼の気持ちも、すこしだけ変わる。
 
 最低の下衆野郎の生き様に涙できる物語でした。
 
 

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皇帝と公爵

LINHAS DE WELLINGTON
「皇帝と公爵」
バレリア・サルミエント監督
ジョン・マルコヴィッチ出演
 
まず、邦題に騙されてはいけない。
この映画に皇帝は出てこない。
 
と、まあ、注釈を付けたところであらすじ
 
『あらすじ』
 ナポレオンよりポルトガル征服の勅命をうけたマッセナ将軍率いるフランス軍。
 数に勝るフランス軍は、なんなくポルトガルの国土を蹂躙し、侵攻は成功したかに見えたが……
 しかしその成功は、ポルトガルの同盟国、英国軍率いるウェリントン将軍の策略だった。
 
 今作ではポルトガル防衛戦のみを取り上げているため、ナポレオンとの直接対決ワーテルローはやりません。
 
『感想』
 あらすじを書けば↑こう書かざるをえないのですが、戦いのシーンはほとんどありません。
 そして、マルコヴィッチ扮するウェリントン将軍は、軍服を着て画家に絵を描かせているだけなので、どこが凄いのかさっぱり分かりません(笑)
 物語には「山場」はなく、雑多なエピソードが縷々語られてゆきます。
 ……と、書くとものすごく退屈な映画に見えてしまうのですが、とんでもない!
 一時たりとも目が離せない、とはこのことでしょう。
 
 ウェリントン将軍の取った作戦は、
①フランス軍の補給線を伸ばしきる。
②フランス軍が侵攻しそうな場所にある街の住民は、物資ごと避難させる。
③数に劣るポルトガル・イギリス連合軍は、必勝のポジションを確保し、勝つべくして勝ち、必要に応じて戦略的撤退を繰り返してフランス軍を疲弊させる。
④最終的にはフランス軍の自滅を狙う。
というもので、対フランス軍の戦略的合理性の点では言わずもがな、自軍の補給・軍紀の徹底についても最大限配慮していたがために、ポルトガル国民の支持も高かった、「物資は現地調達」が当たり前、「戦いとは会戦である」という当時の「戦争」の概念を塗り替えた将軍でした。
 ワーテルローでは会戦で勝ったしね。
 戦っても強いよ。
 
 しかしながら、この作品では戦いそのものではなく、
 戦争で家族を失う兵隊、兵隊を食い物にした娼婦になる女、夫とはぐれて英国兵の愛人となる貴婦人、自分の生まれ育った街を捨てられずに危険を冒して家に残る老婦人、神の名の下にフランス兵を襲撃して物資を得る神父、フランス軍を脱走し故郷を目指す詩人……
 戦争によってゆがめられ、それでもなお生き抜く人々そのものの物語である。
 
 ウェリントン将軍の取った作戦は、戦略的合理性に溢れた「必勝の」戦略であった。
 けれど、物資の不足したフランス軍は、行く先々で掠奪し、苛立ちのままに無抵抗なひとびとを暴行し、田畑を焼いた。
 ポルトガルはフランス軍の侵略を防ぎきったが、しかし、戦争が終わって故郷に帰る人々に残されたのは、親族を失った痛ましい記憶と、すべてが破壊された焦土だった……
 
 戦争の痛ましさを描きつつ、しかしながら、単純に「戦争は悪い」という物語にはなっていない。
 安っぽい感慨を拒絶する、「戦争に蹂躙された人々の物語」
 

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【がくぽPOWER・初音ミク・巡音ルカ×ぼかりす×ROY】紅蓮の弓矢【カバー】
 オケ自作、クワイアも全部ボカロ!
 とはいえボカロに聞こえないのがROYさんの凄いところです。
 進撃の巨人がお好きな方も、そうでない方(わたしは漫画も漫画も見たことがない)も、いちど是非!

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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
監督:ジム・ジャームッシュ
主演:トム・ヒドルストン/ティルダ・スウィントン
 
 元旦に映画を2本観ました。
 なんで元旦かというと、映画1000円の日ですからね。
 
で、そのうちの1本「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」です。
わたしはこの映画を見終わったあとで、となりのトトロキャッチコピーを思い出しましたよ……
 
となりのトトロの有名なキャッチコピー(糸井重里さんが作ったそうです)
「このへんな生きものは まだ日本にいるのです。たぶん。
 
↓わたしがいま勝手に作ったこの映画のキャッチコピー
「このへんな生きものは きょうもやっぱり世界のどこかにいるのです。たぶん。」
 
 考えさせられるテーマとか、感動とか、そういうものをお求めなら、観ない方が良いと思われます(笑)
 アダムとイヴは「らっぶらぶ」ですが、テーマが夫婦愛かっていうと、そういうわけでもありません。
 監督は、ただ「彼らがここにいる世界」というのを描きたかったのだと思われます。
 
『あらすじ』
 音楽を愛し、科学を愛し、繊細でロマンティストなアダム。
 自然を愛し、なんにでも興味を持って行動するイヴ。
 デトロイトとタンジールに離れて暮らしていたふたりだが、アダムの取り付かれた気鬱の病(どうやらときどき取り付かれるらしい)を機に、イヴはアダムに会いにデトロイトへやってくる。
 「ゾンビども(人間のことだ)にはうんざりする」
 と、言いつつ気怠い永遠を生きるアダムとイヴは愛を交わし、夜のドライブに繰り出し、人間の文明と芸術、動物や星々の自然科学について語り合い、そして、「いまは15世紀じゃないのよ」と言いながら賄賂で病院から手に入れた「汚染されていない」輸血用の血液を飲む。
 
 ある夜、ドライブから戻ってくると、彼らの住まいにイヴの妹エヴァがやって来ていた。
 自由奔放で享楽的、刹那主義的と言えば聞こえが良いが、子どもっぽくて考えのないエヴァに、ふたりは翻弄される。
 そして……
 
『感想』
 繊細で美しい吸血鬼ふたりが「ただここにいる物語」です。
 物語の山場はありますが、べつにそれでなにが変わると言うわけでもない。
 おそらく、永遠を生きる彼らにとっては、「こんなことだってあんなことだって、もうなんども経験済み」のことなのでしょう。
 そして彼らの時間は続いてゆく。この世がここにあるままに。
 
 ほの暗く美しい画面構成、繊細な人物描写、機知に富んだ(わかりにくい)会話、奥行きのある音楽はあっても、アクションもわかりやすい感動も考えさせられるテーマも、ありません。
 
 アダムとイヴ、このふたりが、どんだけ「らぶっらぶ」かを確認してみたい方だけ、ご覧になられると良いでしょう(笑)
 
 いや、素晴らしいですよ。
 ベッド代わりのソファの上で、猫のように絡み合って寝ていたり、さりげなく手を繋いだり、肩を抱き合ったり。
 暑苦しいラブシーンはほとんどないですが、分かる。
 ふたりがどんだけお互いが大好きかっていうことだけは、嫌と言うほど分かる!
 
 
 あと、登場の吸血鬼のみなさんが、とっても美味しそうに血を吸うのは、みていて幸せになれます(笑)
 万人にはお勧めできませんが、ツボにはまる方にはいい映画です。
 

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年末年始に観た映画をひとことでまとめると……
 
・観て良かったと思える映画
「キャプテン・フィリップス」
 
・好みの映画
「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」
 
・楽しかった映画
「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」
 
ちなみに、「オンリー……」の映画の感想をざっくりと表現すると……
「あたしゃ、2時間かけてあんたら夫婦のらぶっらぶさ加減を見せつけられただけかい!!」
以上です。楽しかったのでブルーレイ出たら買いたいと思っています。
あとで詳しく感想を書きたいと思いますが、結論は↑です。いやもう、倦怠期の夫婦ですが倦怠して相手にうんざりしてるんじゃなくて、相手のことを知り尽くしているが故にあうんの呼吸で、自然体で、らぶらぶです。
あたりまえのようにいちゃいちゃしています。ええ、いちゃいちゃ。
主人公はアダムさんとイヴさんで、彼らがご夫婦。
イヴさんの妹にはエヴァさんがいます。
偽名である可能性も否定できませんが、本名だったら「人類最初のご夫婦ですよ!」
まあ、練れてて当然って気もしますな。
 
「ウォーキング……」は、子ども向け映画です。
まわりのたくさんのお子さんたちは楽しそうに、手に汗握って観ていたので、客観的に言っても楽しい映画です。
涙あり、笑いあり、家族愛あり、恐竜豆知識もたくさん覚えられる、なかなかお得な映画でした。
恐竜ファンなら是非。
 
日本語吹き替えがややくどいので、オトナは字幕で観た方が良いかも知れません。
あと、まあ、この手の映画はやっぱり劇場で観た方がいいですよ。
余談ですが、1月中旬公開の「恐竜戦隊大集合」な特撮映画の半券と、「ウォーキング……」の半券を二枚セットで応募すると、なにかグッズが当たるそうです。
 
「キャプテン……」についてはこのまえ詳しく感想を書いたので、そちらをどうぞ」

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