愉しく楽典

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おんてい

「おんせん?」
・・・とのボケに今日もハイヒールのかかとが額に刺さる。
「話をすすめよう。
五線譜に音符がのっかいるね。
で、音符の2つの音の関係をみてみよう。
同じラインにある音符があるだろ。
 この2つの関係が、1度」
「じゃ、ひとつずれると2度ですか」
「そう。で、ここに鍵盤がある。
黒鍵を挟んでいる音が長2度。
黒鍵を挟んでいないのが短2度」
「ミとファ、シとド以外は長2度ですね」
「そう、だからミとファ、シとドを間にいくつ含んでいるかで、
長短、増減が決まってくる」
「長短、増減って使い方に違いがあるのですか?」
「1、8、4、5度が完全という形があるので、増減を使い、2,3,6,7度が長短を使う。
たとえば5度の場合、シとファの間は5度でも、他の5度と違って黒鍵挟まない音が2つあるので減5度になる。とりあえず、ここらへんが基本だから覚えておいてね」
「先輩、それよりも額の治療をしたいですが・・・」

黄金律

「トシ先輩、数学得意ですか?」
「いや、全然といいたいところだけど、
 うちの顧問は数学の教師だし。それに音楽と数学って結構関係しているらしい」
「そうなんですか?」
「このピアノの鍵盤のドからシまで白鍵、黒鍵合わせて12個を円にしてドミソの和音をさしてさしてみみると・・・」
「直角三角形」
「そう、3:4:5の関係なんだ。美しく聞こえる和音はこの比率になっていたり、純正律の振動比は黄金分割になっていたり数学を勉強すると美しい音になるらしい」
「そ、そうなんですか。
 なんだか、ちゃんと数学やらなくちゃと思い始めました」

音名〜異名同音〜

 潮風の漂う山奥の小屋。
 大きな八角形の屋根の天窓から差し込む月明かり。
 二人の少年が一冊の本を挟んで向き合う。
「トシ先輩、B(ベー)はBフラットですよね・・・・」
「そうだけど」
「さっきシャープっていたときに軽く流してましたけど・・・」
「ああ、おもいっきり聞き流した」
 二人の少年の間に沈黙が流れる。
「さて」
トシヒコが、コツンとかかとで床を叩くとピアノが現れた。
「どの音にもシャープとフラットがあるわけだけれど、1つのオクターブで白鍵は7つ、黒鍵は5つの12しかない。」
「名前が違っても音があるってことですね」
「そう、例えば、GisとAsは同じ音になる」
「でも、先輩、黒鍵って半音違う音ですけど、ミとファ、シとドの間にはないのですけど」
トシヒコはミファ、シドとピアノを叩いてみせる。
「いいとこに気付いたねアキト。あとで、短2度とか長2度でも説明するけど、Ces(ツェス)はH(ハー)と同じ音。Eis(エイス)はF(エフ)と同じ音って感じになるかけだ」
「なるほど」
 そういいながら、アキトが下第一間の上にある音にシャープの記号がついた音にミのフラットとか書き込んでいると・・・
 サク!!
「ふぎゃ〜!!額にヒールのかかとがささった!!!」
「ああ、それはハープ弾きのサキちゃんのヒールだね」
「って、なんでサキ先輩がヒールでさすんですか!!」
「まあ、サキちゃんは女王様だし・・・それはそれとして、いくら同じ音だからといってDisのところにミのフラットなんて書いてはいけないよ。Disは幹音レの派生音、Esは幹音ミの派生音だからね。そういうことやっているとあとで出てくる和音がかけなくなるよ。それにね、サキちゃんが怒ったのは、ハープって全ての音にペダルで半音あげたりさげたりする楽器だからね。EsもDisもちゃんと別物なんだよ。」
「わかりました。気をつけます。」
 アキトは額にささったヒールを抜きながら、赤く染まった楽譜の血をふき取った。

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音名

 潮風の漂う山奥の小さな小屋。
 八角形の天上の天窓から差し込む月の明かり。
 照らし出される少年二人。
 健康そうに日に焼けた少年が、黄色の本を閉じると対面に座る美しい色白の少年にそっと話しかける。
「譜表と聞くと『フヒョヒョ〜』とかいう奴がいるがサクっと聞き流すように」
「わかりました。
 で、トシ先輩。さっき『ミのフラット』というのはおかしいというのはどういうことでしょう?」
「言葉の万国博覧会になっているからだよ。
 ということで、音の名前、音名を見てみよう」
 トシヒコは、音名の書かれた真っ暗な空間から一覧表を取り出した。
「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドとういうのはイタリア音名。フランス語でもそうだね。
 英語ではC、D、E、F、G、A、B、C。
 ドイツ語では、C(ツェー) D(デー) E(エー) F(エフ) G(ゲー) A(アー) H(ハー) C(ツェー)。
 日本語ではハ、ニ、ホ、ヘ、ト、イ、ロ、ハ。
 シャープやフラットは英語。
 日本語では、シャープは嬰、フラットは変。
 Eフラットとか変ホとかになるわけだ。
 ドイツ語はシャープの音は、Cis(ツィス) Dis(ディス) Eis(エイス) Fis(フィス) Gis(ギス) Ais(アイス) His(ヒス) Cis(ツィス)
 フラットの音は、Ces(ツェス) Des(デス) Es(エス) Fes(フェス) Ges(ゲス) As(アス) B(ベー) Ces(ツェス)
 ドイツ名はよく使われることあるので、覚えておいたほうがいいよ。
「BシャープがB(ベー)なんですね。ちょっとややこしいですね。」
「そう、アキトが使っているフルートでも、足部管で3つボタンがあるのをB足部管といったりH(はー)足部管といったりするだろう」
「すみません、僕のはC足部管なので・・・あ、でもC(シー)とかC( ツェー)とか言ったりしますね。」
「そう、ということで、レシャープとかシフラットとかいうのは、言葉が混じっているのだけれど、それがまかり通っているので、別に使ってもいいと思うよ。それにここは日本だし、クリスマスも盆もありっていうことで」
 そういうと、トシヒコは月明かりの差し込む天窓を静かに見上げた。

 前々から、楽典をやってみようと思っていたのですがなかなかやることができずにだらだらと・・・
最近、音楽をやっている人たちの話をきいているうちに少しでも楽典を知っていると話がより面白くなるかなと思いやってみることにしました。
 とはいえ、音楽の時間には右から左に流れていた楽典。
 ドレミの名前からの基礎からやってみようと思います。
 で、覚えたことを単に書いていてはつまらないので、架空のふたりのキャラクターの対話形式で書いていこうと思います。
 それでは、キャラクターの紹介から
トシヒコ・・・・高校2年生。吹奏学部の学生指揮者でありバリトンサックスも吹いている。
健康的な色黒で、チョコレートのような甘いマスクと人気があるが、周囲の女生徒からよくからかわれている。後輩からはトシ先輩と慕われている。
アキト・・・・・高校1年生。吹奏学部のフルート、ピッコロを担当している。高校に入学したときから楽器をはじめた音楽初心者。トシヒコに質問しながら音楽の知識を少しでも増やそうとしている。色白の美少年で、王子様風。でも本人にその意識がない。

 と、こんな二人の男子生徒の対話で進めていきます。

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