|
本棚から転がり落ちた古雑誌をパラパラとめくると 一枚の白黒写真があった。 海面スレスレに飛行する双発機。 低い・・3、いや、2mもないように思える。 背景の空には無数の砲弾の爆発跡が写っている。 敵艦に向かう機体は「一式陸攻」。 作戦名は不明だが飛行姿勢から推測するに、水雷攻撃か特攻であろう。 ガダルカナル戦。 この高度で、通常の旋回動作をすれば、機は旋回方向に傾斜して、 翼が海面に触れてしまうではないか・・・!! 機体の水平を保ちながら、海面上を滑るように飛ぶ。 米連合艦隊を脅かせた「奇跡の操縦」がここにある。 鍛え上げられた技術。砲弾を掻い潜りながら自らの使命を 果たすべくスロットルを開く精神力・・・。 おそらく、コックピットの隅には家族の写真が揺れていたに違いない。 何もかもが「奇跡」と呼ぶ以外、表現がない。 悲しい歴史である。この奇跡が「殺し合い」や「破壊」の場所などではなく、 例えば災害救助活動などに発揮できていれば、彼らの技術は「誰かを救えた」 のかも知れないのだ・・・。 【伏龍特別攻撃隊】 潜水服・圧搾空気ボンベを装着した隊員が十数人で一隊を編成し、 長さ2メートルの棒の先についた機雷で敵艦船の船底を突き撃沈させるという、 特攻隊のなかでも最も悲壮な部隊だった。 身体と足にも重りを付けて、海の底で息をひそめて敵の揚陸艦を待ち 頭上に来たら、棒の先に付けた爆弾で「突く」と言う壮絶な 作戦・・・文字どおり、死んでも「浮かばれない」 【美しい名前・・悲しい運命】 大日本帝国人間兵器シリーズ ■桜花=爆撃機より「投下」される爆弾に「パイロット」を乗せた代物。 ■回天=桜花の海中バージョン。すなわち「人間魚雷」 ■剣=体当たり専用に作られた機体。離陸すると車輪が外れる。 (重量軽減&二度と着陸しないので不要) |

- >
- 芸術と人文
- >
- 文学
- >
- ノンフィクション、エッセイ





日本がこの先どうなろうと、彼らの想いは
いつまでもいつまでも、
受け継いでいかなければいけないですね。
人として、絶対に、絶対に忘れ去られてはいけない想いです…
2009/2/15(日) 午後 8:59
好美さん♪
国家が国民に「死」を命じる。これはやはり異常事態です。
戦争を回避するだけの理性・・・果たして我々は学んだのでしょうか?
2009/2/16(月) 午前 0:14