羊の隠れ家

■■■Taku2001zooのブログ■■■

もう一人・いる!

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「あなたは今、どこにいますか?」
「はい・・研究室にいます。」
「椅子に座ってますか?」
「はい、座ってます。」
「では、外に出て散歩をしてみましょう。」
「・・・はい、散歩をしてみます。」

「あなたは今、どこにいますか?」
「研究室の出口です。」
「では、外に出てください。」
「はい・・廊下に出ました。」
「中庭に行ってみましょうか。」
「はい・・中庭に行きます。」

「あなたは今、どこにいますか?」
「はい、大学の中庭にいます。」
「何が見えますか?」
「はい・・花壇が見えます。」
「花が咲いているのですか?」
「はい・・咲いてます。」
「何色の花が咲いてますか?」
「赤い花が咲いてます。」
「では、それを一輪、取ってください。」
「はい・・取りました。」

「そろそろ部屋に戻りましょうか?」
「はい・・戻ります。」
「あなたは今、どこにいますか?」
「研究室のドアの前です。」
「では、ドアを開いて中に入ってください。」
「はい・・入りました。」

「研究室には誰がいますか?」
「立花教授がいます。」
「他には誰がいますか?」
「私が・・います。」
「あなたがいるのですね?」
「はい・・私は椅子に座ってます。」
「あなたは、今、研究室に入ってきたばかりですよ?」
「はい・・。」
「あなたは立ってますよね?」
「はい・・立っています。」
「では、椅子に座っているあなたは、誰ですか?」
「私・・です。」

「立っているあなたと、座っているあなたは同じ「あなた」なのですか?」
「はい・・そうです。」
「では、この二人に、何か違いはないのですか?」
「はい・・立っている私は、赤い花を持っています。」
「赤い花を持って立っているあなたが、座っているあなたを見ているのですね?」
「はい・・そうです。」
「座っているあなたは、何をしていますか?」
「眠っています・・・。」

被験者の脳内には、第二の空間ともいうべき「仮想世界」が構築されていた。
立花教授は、被験者である「片桐友里」を催眠誘導によって「仮想世界」へと誘っていた。
催眠によって中庭に出てゆく「自分」を、友里は自分の脳内に「創造」したのだ。
座っている自分とは完全に分離した「もう一人の自分」が出現する。

立花教授の研究は、この「もう一人の自分」に、どれほどの「人格の独立性」があるのかという
点にあった。本人(本体)と分離した自分に、本人以外の「人格的な特性」が確認できるのだろうか?
教授の研究は、いよいよ問題の核心へと迫っていたのだ。

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