羊の隠れ家

■■■Taku2001zooのブログ■■■

アホの坂田が転んでる

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翌日、いつものように仕事を終えた私は、着替えるためにロッカールームへ向かった。
その時、廊下でばったり、店長に出くわした。

「ああ、黒木さん、ちょうどよかった!」

いやな予感がした。どうせ残業の相談に違いない。明日は「棚卸し」があるのだ。
人手はいくらあっても邪魔にはならないだろう。

「実はちょっと整理したい書類があるんだが、手伝ってくれないか?」

予感的中!・・でも断るわけにもいかなかった。

「あの、祐樹が、一階の売り場で、例によってガラスケースにへばり付いてます。
あのまま待たせてよければ、手伝いますよ。」

「ああ、もちろんOKさ!後で祐樹君にお菓子でも買ってあげなきゃな。」

私は祐樹に、それを伝えると二階の事務所へと向かった。

その時・・・。

(ゴゴゴゴ・・・オオオ・・・)

階段に足を掛けた直後、廊下に異様な音が響き渡った。

(何・・地震!?)

天井から、パラパラと埃が落ちてくる。

(きゃあ・・・!!)

店内で、ガラガラと、物が倒れる音がしている。考える時間はなかった。私は急いで店内へと駆け込んだ。

「ああ・・黒木さん!早く・・早く外に出ましょう!」

同僚の高橋さんが顔色を変えて叫んでいる。

「どうしたの!何があったの!」
「て・・天井が崩れそうなのよお!」

その言葉に返事をせずに、私は店の奥へと走った。

「祐樹!ゆうき〜!!」

息子の名前を叫ぶ。

「おかあさん!ここだよおー!」

祐樹は、ガラスケースの柱にしがみ付いて怯えていた。頭上を見ると、すでに天井に大きな裂け目が入っている。

「さあ・・行きましょう!」

私は祐樹を抱き上げると、出口へと走ったのだ。

(ガア〜ン・・!!)

物凄い音と共に、何かが私の肩に激突し、私は祐樹を抱いたまま、床に叩きつけられていた。

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