|
【TVニュース】 「ここで臨時ニュースが入りましたのでお伝えします。今日、午後5時頃、○○市のスーパーマーケット「スーパー・マルヨシ」の二階建ての店舗が、突然、倒壊しました。原因は不明とのことですが、関係者によりますと、倒壊した建物の中にはまだ、何名かの方が残されているということで、現在、地元の消防と、警察が捜索にあたっている模様です。現場には村田レポーターが行っております。現場からお伝えします。村田さ〜ん、現場の様子はどうですか?」 「はい、こちら現場の村田です。どうです、ご覧になれますか?私の後方に崩れている瓦礫の山。あれが、つい数時間前まで営業していたスーパーマーケットだと、いったい誰が想像できるでしょうか!現場には埃が立ち上がり、視界が悪くなっております。」 「スタジオです。その、中に取り残されている方の情報は、まだ伝わっていませんか?」 「はい、現在、捜査員が、このスーパーの関係者から話を聞いているところだそうですが、あ・・今、情報が入りました。」 「はい・・続けてください!」 「はい・・現場の村田です。ただ今入りました情報によりますと、倒壊したスーパーマルヨシの中には親子2名が取り残されている様子です。ええ、名前は・・黒木美由紀さん。黒木美由紀さん。そしてその方の息子さんの祐樹君、5歳です。この二名が、現在も尚、あの瓦礫の下に閉じ込められている模様です。」 【対策本部】 「すると、貴方は・・黒木さんに残業の承諾を得た後、スーパーの裏の資材置き場に向かった・・という事ですか?」 「はい・・明日の作業で使う備品を取りにいくために、外に出たんです。その直後・・あっという間に・・。」 店長の声が震えていた。無理もない。鉄筋コンクリート、二階建ての建築物が、ものの数秒でその姿を瓦礫へと変えてしまったのだ。 「他の従業員の方は、中にはいませんか?」 「はい・・先ほど、他のスタッフは全員確認しました。」 「ふむ・・しかし、黒木さんと、その息子さんの姿が見えなかった・・というわけですね?」 「はい・・・。」 店長を帰した後、その男は現場を睨み付けた。無数の鉄骨とコンクリートパネルが折り重なって出来た、正に「瓦礫の山」である。あの中に残されているとするなら、たとえ生きているとしても無傷ではあるまい。 「本部長!状況を報告します!」 消防隊員の一人が本部テントに駆け込んできた。 「現場は、コンクリートパネルと、それを支えていた鉄骨が倒壊、それぞれが折り重なっている状態です。現在、我々はチューブカメラを、倒れている建材の隙間から挿入し、内部の様子を探っています。」 「了解。カメラの映像をここへ流せるように早急に手配しろ!」 「はい!了解!」 「それから、赤外線サーモグラフィックカメラの準備。そしてヘリを一機、スタンバイさせるように!」 「了解しました!」 本部長・・そう呼ばれた男は部下に立て続けに指示を出すと、再び倒壊現場を見つめた。 親子がいっしょにいてくれればよいが・・・。 このような状況で5歳の子供が一人ぼっちにされるというのは耐え難い。また、もし母親が存命であり、 身動きのできない状況だとしたら、子供の安否を思うだけでも、気が狂うほどの苦痛だろう・・。 (どの辺りにいる・・?・・考えろ・・考えろ!) 本部長・沢木栄太郎は現場を睨みながら、救出作戦の組み立てていた。
|
アホの坂田が転んでる
[ リスト ]




