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「瓦礫の山」の真上から、クレーンで倒壊している建材を一個ずつ取り除く。最終的には、この方法がベストだという結論に至った。方法としてはベストだったが結果がベストとは限らない。 瓦礫の側面から同様の作業をすれば、崩落した際の被害はより大きくなる。しかし、いくら真上からといっても、崩落しないという保障はない。むしろ・・ (むしろ、崩落すると考えるべきなのだ・・・) 折り重なっている瓦礫の隙間は、平均で50Cmほどという計算結果がでていた。隊員が潜入できるほどのスペースはないのだ。つまり、二人を引きずり出すスペースもないという事だった。 救出しなければ、当然、二人には「死」が待っている。しかし、救出作業そのものが「死」を齎す可能性がある。 現場を目の前にして・・被害者を目の前にして「救出しません」などというレスキュー隊があるか! 沢木は、両手の拳を握り締めた。 どうする・・どうすればいいんだ・・・! 「ねえ、僕ね、カマキリの卵、見たことあるんだよ!」 「へえ・・どこで見たの?」 「うんとねー・・公園で!」 「公園で?何で、カマキリの卵だってわかったのよお?」 「だってえ、僕、知ってるもん!本で見たからー。」 「ふ〜ん・・祐樹は虫のこと、よく知ってるんだねえー」 「うん!だって大好きだもん!」 涙が溢れてきた。この子を守ってやれない自分の情けなさに・・。 (親の愛情ですよ・・・子供たちを守ってあげようとする・・) 昨晩の、「ムッシュ坂田」の言葉をふと、思い出した。 「これも皆、子を思う親の愛情ですぅ。こうして、卵鞘で包んでやることによって、子供たちは安心してこの中で育つことができるんですぅ。カマキリにも愛情がある。人間と同じ、生き物ですからねえ。」 「これ、正確には(卵鞘)と言います。まあ、卵の入れ物だと思ってください。この中に数百個の小さな卵が入ってるんですよ。これはね、奥さん、カマキリの体内から(泡)の状態で出てくるんです。空気に触れるとゆっくりと固まってゆく。泡がこうして固まると、スポンジ状になります。つまり外気の変化や衝撃を吸収するんですよ。」 (泡)の状態で出てくるんです。空気に触れるとゆっくりと固まってゆく・・・ (泡)の状態で出てくるんです。空気に触れるとゆっくりと固まってゆく・・・ (泡)の状態で出てくるんです。空気に触れるとゆっくりと固まってゆく・・・ (泡)の状態で出てくるんです。空気に触れるとゆっくりと固まってゆく・・・ (泡)の状態で出てくるんです。空気に触れるとゆっくりと固まってゆく・・・ 外気の変化や衝撃を吸収するんですよ・・・ 外気の変化や衝撃を吸収するんですよ・・・ 外気の変化や衝撃を吸収するんですよ・・・ 外気の変化や衝撃を吸収するんですよ・・・ 固まって・・衝撃を吸収する・・・!!
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アホの坂田が転んでる
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