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ファンレターっす! 人気アイドルの風間さんだから、毎日たくさんファンレター、もらうんでしょーね。 こうやって私に返事をくれるってことは、みんなにも返事、書いてるのかなあ? 大変じゃあないですかあ・・?私、何か申し訳ないこと、シテルのかなあ。 でもね、風間さんの返事、すっごい楽しみにしてるこの気持ち、わかりますう? 風間さんの書いた文字を見るとね、マユわあ、マジに元気になれんだよ〜! あのね・・私、風間さんに秘密にしてることがある。 でも、今はまだ言えない。きっと秘密をバラす時がくるからさあ・・ 楽しみにしててくださいね〜! (○○市在住・本庄真由子) 密航の準備はすべて整った。 時空旅行用のパスポートの偽造には、予定外の費用がかかったがアホの相棒が死んでくれたおかげで、 山分けの必要もなくなったので、俺は贅沢な旅行を計画したのだ。 「はあ?へーセー時代に行くんですか?」 「ああ、そうだ。さっさと手配しろ。」 「そりゃ、私はかまいませんが、何だってあんな物騒な時代に行きなさるんで?」 時空管理局の役人が驚くのも無理はなかった。 「ショーワ時代〜へーセー時代」といえば地球歴史上で最も混乱していた時代である。 使い方を間違えたテクノロジーが氾濫し、有毒ガスを出す乗り物が量産され 化学薬品で加工した食品が堂々と売られているという、信じられない時代であった。 「それだけじゃあ、ございません。まだ「宗教」というものがあり、 気の狂った信者が街に猛毒を撒いてみたり、爆弾を抱えて自爆してみたり、 いやはや、あんな時代に人間がよく生きていたものですよ。」 「そうだな。だが、俺は行くぜ。騒々しいのが好きな性分でな。」 役人は俺の決意に呆れながら、その時代に利用されている「到着ポート」の説明を始めた。 到着ポートとは、その名の通り時空旅行者が最初に到着する「空間軸=場所」である。 「ここはへーセー時代の世界では渋谷区と呼ばれています。 (渋谷区・東本町・3−21)これがポートの空間座標名です。 覚えておいてくださいね。」 出発は明日の朝だった。時空空港には俺専用のトランスポートが設置されているはずである。
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