|
先生・「今日は天国と地獄についてお話しますね。」 かずお君・「わあ・・!先生、何ですか?天国と地獄って。」 先生・・「天国とはいうのは良い人だけが行ける場所です。地獄というのは悪い人が行く場所ですよ。」 ひろし君・「う〜ん・・イマイチ分からないなあ・・・。」 先生・「みなさ〜ん。いいですか。生きている間に良いことをした人は、死んだ後、天国に行くのです。 生きている時に悪いことばかりしていると死んだ後、地獄に行くことになるんですよ。」 あゆみちゃん・「わあ・・・怖い。先生。地獄ってどんなところですか?」 先生・「地獄という所は、人間の苦しみや悲しみがいっぱい詰まったところです。」 かずお君・「やだなあ。じゃあ先生。天国ってどんな所なんですかあ?」 先生・「天国とは、苦しみも悲しみもない所です。欲しいものは何でも手に入りますし、会いたい人がいたら、誰にでも会えるんですよ。」 ひろし君・「へ〜・・じゃあ、ウルトラマンにも合えるかなあ?」 (一同・爆笑) かずお君・「僕、やっぱり地獄より天国に行きたいよお!」 ひろし君・「僕もー!」 あゆみちゃん・「あたしもー!」 先生・「そうですね。じゃあ、みんなは生きている間、悪いことをしないようにしましょうね。」 全員・「は〜い。」 かずお・ひろし・あゆみの三人は、先生の教えを守って、生きている間、決して悪いことをせずに みんな、それぞれの人生を全うし、そして死んでいったのだった。 【天国】 かずおはその日も、世界中の麻薬・覚せい剤・幻覚剤を仕入れて、それを全身に注射するとフラフラのラリパパッパになりながら、機関銃を乱射して天使たちを殺しまくった。神殿を爆破して、呆然としている女神さまを押し倒すと三日三晩、女神様を犯しまくった。かずおは自分の人生の80年間で、溜まりに溜まった欲望を天国で一気に発散させているのだった。 「最高だぜー!天国〜!!欲しいものはすぐに手に入るし、何をやっても自由だし、殺しても犯しても逮捕されないし〜!」 女神様を犯しまくったかずおは、再び覚せい剤を注射してフラフラと歩き始めた。 「か・・かずお君!」 かずおの目の前には先生がいた。先生はかずおの変貌ぶりに驚いた。 「かずお君・・あなた、いったいどうしたと言うの?」 かずおは返事をせずに先生を睨み返した。 (へへ・・こうして見るといい女だな。天使も女神も飽きたところだ。この女、犯しまくってやるか・・) (昔から気に入らなかったんだ。エラソーにしやがって・・・) そんなことを考えながら、かずおはゆっくりと先生に近づいてゆく。 「先生・・へへへ・・・一発やらせろやー!」 「一発?・・・これのこと?」 先生はそう言うと、拳銃をかずおに向けた。 「死ね!」(ズキュ〜ン・・・!) かずおは胸を打ち抜かれて、その場に倒れた。 「ぐ・・ぐえ〜・・・!」 「昔から気に入らなかったんだよ。このクソ餓鬼め!」 先生はそう言いながら、倒れているかずおの体にありったけの銃弾を打ち込んだ。 「ざまあみろ。このクソ餓鬼め!」 しかし2、3日すれば、かずおが生き返るだろうことを、先生は知っていた。ここは天国なのだ。 もう二度と死ぬことはないのだった。 「生き返ると同時に、もう一度殺してやる!」 先生は血まみれの死体を蹴っ飛ばしながら叫んでいた。 ひろしは生きている間、見たくても我慢してきたテレビのヒーローたちを次々に呼び出すと、目の前で格闘させて、毎日充実した天国ライフを送っていたのだ。ひろしはその日も、大怪獣ゴジラとガメラを呼び出してウルトラマンと格闘させて楽しんでいた。 ウルトラマン・・「ひろし様〜・・もう勘弁してください。私は疲れました〜(涙)」 ひろし・・・「バカ野郎!それでもヒーローか!泣きごと言いやがって、さっさと戦え!」 ウルトラマン・・「でも、もう・・ゴジラもガメラもクタクタなんですぅ・・・。」 ひろし・・「うるせー!ボケ!お前らは俺を楽しませるために存在してるんだぞ!」 その時、とうとうゴジラがひろしに向かって言った。 「おい、このクソ餓鬼。あんまり東映の大怪獣をなめるなよ。」 ガメラも立ち上がった。 「この野郎。大映のエースの実力を見せてやるぜ。」 ゴジラとガメラの口から、それぞれ放射能と火炎が放たれた。 「ギャアァァァァ・・・・!!」 ひろしは高温で焼かれながらノタウチまわった。ウルトラマンもとうとう、ひろしにスペシウム光線を放つ。ひろしは燃えながら、爆発してその体は粉々になってしまった。 「あ〜あ・・やっちまったな。」と、ゴジラがつぶやく。 「ふん、どうせすぐに生き返るさ。」と、ガメラがつぶやく。 「生き返ったらまた、燃やしてやろうぜ。」と、ウルトラマンが言うと、 全員が嬉しそうに笑い出していた。 【地獄】 あゆみだけが死後、地獄へ落ちてしまった。生前、コンビニでボールペンを万引きしたことが神様にバレていたのだ。あゆみは「地獄の亡者」となり毎日、人間の苦しみと悲しみがいっぱいに詰まった地獄でまさに「地獄のような日々」を送っていた。 身動きもできないほど人間が詰め込まれた箱に入れられて、地獄奉仕場へと向かい、閻魔様のために生活用品や食品を製造したりするのだ。奉仕場では現場監督が見回りしていて、ちょっとでも手を休めると「奉仕報酬」が減らされてしまう。地獄では奉仕報酬がなければ食料を手に入れることができず、空腹の苦しみを味わうことになる。地獄の人々は空腹の苦しみから逃れるために閻魔様に対して皆、必至に奉仕するのだった。必至に奉仕している姿勢が現場監督に認められると、奉仕報酬が少しだけ増えることもあった。 朝早くから夜遅くまでの奉仕が終わると、再び「詰め込み箱」に詰め込まれて、亡者たちの住む居住区へと返される。5,6歩あるくと壁にぶつかってしまうような、狭い箱の中が亡者たちの住家だった。亡者同士が会話することは禁止されていなかったが、誰も本気で会話するものはいない。地獄では信頼できるのは「報酬」だけなのだ。他人に自分の情報が知られては、報酬を騙し取られることもある。亡者は皆、両目をギラギラさせながら報酬のことだけを考える日々を送っている。 翌朝、目覚めるとあゆみは「詰め込み箱」に押し込まれて、奉仕場へと送られる。詰め込み箱の窓の外には地獄の風景が流れていた。巨大な岩石で作られた無数の奉仕場が立ち並び、その谷間を行き来するたくさんの移動装置が毒ガスを吐きながら走っているのが見える。 どれほど速く移動して奉仕するかを競う亡者。どれほど売り上げを上げて奉仕するかを競う亡者。どれほど顧客を増やして奉仕するかを競う亡者。どんな製品を開発して奉仕するかを競う亡者・・・。地獄は亡者どもで溢れかえっていた。うわさでは亡者の数は60億人を突破したらしい。亡者が増えすぎたおかげで、地獄の気候までが変化しているのだった。60億の亡者どもが、奉仕報酬をめぐって骨肉の競争を繰り返すのが地獄社会の宿命。 あゆみはそっと、ため息をついた。 「まさにここは地獄だわ・・・。」 万引きさえしなければ天国へ行けたのに・・・。 「ああ・・天国へ行きたい!」
|
■ショート・ショート
[ リスト ]





先生 バチあたるぜ・・・(笑)
2009/5/15(金) 午後 8:44
うんうん・・これでもだいぶ表現を修正したんだけどなあ・・。
(原作は強姦シーンが克明に描写されているのだ!)
俺の場合、今更反省しても神様は許してくれないだろう?(笑)
(これもシリーズ化する予定です!)
2009/5/15(金) 午後 9:01